【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也さん、八ッ場ダムの利根川治水「一つの事例をとらえて正当性を強調するな」、中村喜四郎・岡田克也・野田佳彦・江田憲司「衆議院1期生の政治塾」来週立ち上げ「枝野代表と調整してスタートさせた」

2019年10月17日 21時52分07秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]衆議院本会議場の、議長に向かって右側2階(本館3階)にある外交官傍聴席、おととし2017年5月、院の許可を得て、宮崎信行撮影・所持。

岡田克也さんは、きょう令和元年2019年10月17日(木)、記者懇談会を衆議院第一議員会館で開きました。

●質問通告と漏洩

 岡田さんは、今回の第200回臨時国会冒頭の参議院予算委員会で森ゆう子さんの質問通告が遅れたとされることについて、「前々日の昼には質問通告できる日程を決めるべきだ」と語り、委員会日程を早く決めるよう、促しました。森さんの質問通告が、元財務官慮の高橋洋一さんらに漏れ「虎ノ門ニュース」ととりあげられたことについて、「通告した質問が外部に漏れているとすれば、大きな問題だ。(霞が関は)事実関係を説明しなければならない」とし、「国家公務員法の守秘義務違反でしょう。しかも立法府との問題だ」と深刻な問題だとの認識を示しました。

●台風19号と八ッ場ダム

 参議院自民党の松山政司・政審会長が、八ッ場ダムが令和元年台風19号の利根川の治水に役立ったと強調した国会審議に関連し、「一つの事例をとらえて、八ッ場ダムの正当性を主張すべきではない。それならば、全部ダムにし、全部スーパー堤防にすればいいのか」と牽制しました。岡田さんは「何が効果的か。我々は(公共事業を)全部ゼロにするつもりでなく、優先順位をつけてやるべきだと主張してきた」と語りました。八ッ場ダムが上流で雨水を受け止める効果があったかどうかは言及しませんでした。

●「政治塾」

 中村喜四郎さん、岡田克也さん、野田佳彦さん、江田憲司さんの4人は「政治塾」を立ち上げることで合意。受講対象は共同会派「立憲・国民・社保・無所属クラブ」に属する衆議院当選1回生全員で、来週初会合を開きました。初会合の講師は玉木雄一郎・国民民主党代表で演題は「小選挙区で勝つために」。再来週の第2回会合の講師は立憲民主党の長妻昭代表代行。

 この動きについて、事務局をつとめる岡田さんは、政治塾は枝野幸男・立憲民主党代表と「調整して、そのうえでスタートさせています」と語り、人選については「選挙区に田んぼがある玉木さんと、都市部の長妻さんや江田さんらとバランスよくやっていきたい。女性にも講師をやってほしい」とし、枝野代表の講演は12月9日までと会期の短い今国会では難しいかもしれないとの認識を示しました。