【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【記事・動画とも独占】立憲民主党代表の演説会場に「アベノミクスに騙されたスルガ銀行の被害者」が詰め掛ける、泉健太さん自ら言及してすくい上げ「取り組む」と確約

2022年07月05日 21時44分43秒 | 第26回参院選(2022年7月)
[写真]泉健太立憲民主党代表、きのう2022年7月4日、神奈川・横浜市内の記事とは別会場で、宮崎信行撮影。

 アベノミクスに騙されて人生(の大半)を失いかけている人たちが、野党・立憲民主党の泉健太代表の演説会場の最前列に詰め掛け、救済を求め、泉代表が演説の冒頭で要望を救い上げて、救済を確約しました。

 ゆうべ、令和4年2022年7月4日(月)、神奈川県の相模鉄道「二俣川」駅コンコースには、「スルガ銀行かぼちゃの馬車事件」の救済を求めるプラカードを掲げた数名が腰をかがめた姿勢で最前列で待ち構えました。

 泉代表は冒頭、身をかがめて目を細めてプラカードの文字を確認。

 泉さんは、「そして今、たくさんの方いらっしゃいますけど、スルガ銀行の不正融資の被害者のみなさん起こしいただいてありがとうございます。私、京都なんですけれど、私の友人も同じ被害者で、今みなさんが銀行の前で声を聴くべきだと活動されていることを承知していますし、その方からも要望があって、6月に終わった通常国会の中でも立憲民主党として金融庁からヒアリングをしたこともありました。みなさんも、何とか今後の人生設計と思って、信じて、銀行は嘘をつかないと信じて皆さん方もお金を託した中で、全然思いと違う状況が生まれていると思います。ぜひ、金融行政をちゃんと監督してもらうのが大事だと思いますので、私も我々、立憲民主党もこれから取り組んでいきたいとまいりたいと思います」と語りました。

立憲代表、「スルガ銀行かぼちゃの馬車救済」プラカード行動を演説冒頭ですくい上げ善処確約20220704 神奈川・横浜

 2012年末から始まったアベノミクス異次元の金融緩和では、市中銀行が貸出先が見つからない状態が続きました。その中で、預金の7割を融資に回しているスルガ銀行を、森金融庁長官(財務官僚出身)も絶賛。別の開発会社(倒産)が霞が関とノンストップの「北綾瀬駅」など東京・足立区で「かぼちゃの馬車」というシェアハウスを所有・経営すれば不労所得で生活できると喧伝して、スルガが引き取り乱脈融資を行いました。狭小な「かぼちゃ」に入居者が入らないことから、大半が頓挫しています。

 融資返済が滞っている被害者が横浜市に多いのは、神奈川県庁内に支店をかまえていることから、「政府は嘘をつかない」という深層心理でスルガを信じたものと思われます。


[写真]スルガ銀行神奈川県庁出張所、3年前、宮崎信行撮影。

 アベノミクス異次元の金融緩和を進める自民党政府に対する不信感から、野党代表の街頭演説会場に詰め掛け、善処を確約させました。

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【全国比例・自民東京調査から筆者試算】「選挙ブースト」は自民0・8倍、立憲1・4倍、維新2・3倍、公明党と共産党1・2倍、国民民主党2・7倍、開票特番も大阪府の維新読めないだろう

2022年07月05日 14時07分55秒 | 第26回参院選(2022年7月)
 第26回参議院議員通常選挙の「選挙ブースト」がどのくらいかかるか、計算していました。

 自民党の土日の調査で、東京都内のふだんの政党支持率と比例の投票動向の割合を割って計算しました。

 ふだんは25%以上が「支持なし」。それでいて投票先では1割が「まだ決めていない」ですから、1倍超になります、

 自民党は「0・8倍」、公明が「1・2倍」、立憲は「1・4倍」、維新は「2・3倍」、共産が「1・2倍」、国民民主党が「2・7倍」となりました。

 野党第1党が伸びやすいとされる「選挙ブースト」は立憲にかかっていますが、維新にはそれ以上にかかっています。

 しかし、大阪府の維新はふだんから政党支持率が高いので、これほど高い倍率にはなりません。東京だけに限れば、ドント方式は自民、立憲、維新、共産、公明となりそう。東京の数字を敷衍した議席イメージは自民16、立憲8、維新6。が、この計算の仕方だと、公明が「5」になってしまうので、投票率で数議席左右されることになります。

 テレビ局は、当日の大阪府内の出口調査に補正をかける必要があるので、選挙特番が始まっても、視聴者や新聞社デスクは、全国比例議席数の結果について予断を持たない方が良さそうです。
 
 以上です。
 

【東京自民調査流出】乱立東京6人固まる、山本太郎全体「6位」41~59歳「3位」で元気テレビ世代顕著、維新は次点濃厚「港区」2位で身を切る改革

2022年07月05日 13時36分25秒 | 第26回参院選(2022年7月)
 自民党が7月2日と3日(選挙サンデー)に行った東京の情勢調査も流出しました。サンプルは3516件。

 大乱立となった東京6人区では、当選する顔ぶれは固まったようす。

 人気の高いれいわ新選組・山本太郎代表は、引き続き6位に位置しています。年代別では、50代と40代で3位につけており、「元気が出るテレビのメロリンキュー」世代の支持が厚いとも考えられますが、れいわ全体の全国の伸長を考える上では、その現実を客観視することが求められそう。

 序盤、中盤、終盤で、朝日健太郎さん、蓮舫さんが票を上積みし、生稲晃子さん、竹谷とし子さん、山添拓さんが他陣営に食われました。

 SNSなどで指摘されている通り、共産の山添さんが勢いを失いましたが、当落ラインは割らないように見えます。

 ファーストの会の荒木ちはるさんは、公示前からの「小池ゆり子知事との共同街宣」の効果で中盤に大幅に伸びましたが、これ以上のサプライズはないか。6位山本と次点荒木は1割差があります。

 日本維新の会の海老沢由紀・前大阪市議は、中盤にわずかに勢いを減らしました。自民党調査では、衆議院小選挙区ごとの数字がすべて出ています。前回の都知事選では元熊本県副知事(現・衆議院議員)が供託金没収の惨敗なのに、港区などでは25%の大量得票を記録しました。海老沢さんも港区など東京2区部分で8人に1人以上の支持を集めて2位、千代田区がある東京1区でも3位となっています。千代田区・港区などで「皇居・三番町官舎・赤坂宿舎・永田町・霞が関とその界隈」住人が「身を切る改革」を支持していることが明確。選挙結果がどうなろうと「黄金の3年間での身を切る改革」は求められそうです。

 以上です。


【第26回参院選情勢「その2」も入手】宮崎は大接戦、青森立憲リード、神奈川で共産>公明、維新は選挙区「東京・愛知・京都・奈良・広島・福岡」で次点につき仮に取れば10で全国手中も

2022年07月05日 13時11分46秒 | 第26回参院選(2022年7月)
 13時間前に書いた「【情勢入手】「福井」野党元議員リード、「京都」福山1位で自民現在次点、「宮崎」5ポイント差急迫」に続き他の会社のももらいました。

 こちらも選挙サンデー当日までの調査で、選挙サンデーの運動で既に情勢が変わったり、今後大きく情勢がねじれたりすることも予想されます。

 13時間前の記事と調査日はほぼ同じで、青森はどの社も立憲現職リードですが接戦。長野、沖縄は野党がリード。岩手、新潟、山梨、大分は与党がリード、福井も自民現職がわずかにリード。違った判定となっており、最終盤まで猛暑の激戦にもつれこみました。


 宮崎1人区は、自民・松下さんを立憲・黒田さんが僅差で追う構図がどの社の調査でも明らか。

 広島2人区は、首相と親戚の自民・宮沢さんが断然トップで、2位は野党「結集広島」の女性新人・三上さんが、維新の男性新人の森川さんに追いつかれつつある情勢。

 福岡3人区は、自民・大家、立憲・古賀がトップ争いで、公明・秋野が続きますが、維新の龍野真由美さんが追っています。

 神奈川4・5人区は、自民・三原、自民・浅尾、維新・松沢がトップ争い。この後、共産・浅香、公明・三浦が追います。共産が公明を上回る選挙区情勢はここだけで、「共産が選挙区2東京・神奈川」をねらえる位置。

 愛知は自民・藤川、立憲・斉藤の後の2枠を公明・里見、国民・伊藤、維新・減税の新人の広沢前名古屋副市長の3人で争う構図。この調査では里見は3位ですが、13時間前に書いた記事の根拠だと5位落選の現状。

 奈良1人区は自民・佐藤が先行しつつ、逆転可能な差で、維新・中川と立憲・猪奥が追います。

 京都2人区は、立憲・福山、自民・吉井で、維新・楠井が次点となっています。

 日本維新の会は、大阪・兵庫・神奈川で上位当選をうかがい、次点につけているのが東京・愛知・京都・奈良・広島・福岡。仮に当選すれば、選挙区10議席(大阪は2)が可能となっており、「選挙区から見ても全国政党化」がありうる動向ですが、同党選対が仕切り切れるか。

 静岡2人区は、自民・若林、無所属・平山の構図が崩れていません。

 1人区だけの比較では、秋田の自民現職、長崎の自民新人が他の1人区の自民候補と比べると、やや見劣りする中間成績となっています。