【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

警視庁・神奈川県警が警護・警備人数増だけで対応、立憲民主党は急きょ「民主主義を止めるな 暴力には屈しない」プラカードを作成して対応

2022年07月09日 23時02分18秒 | 人物
 警護対象者が殺害されたことを受けて、警視庁警備局警護課や神奈川県警などは、きょう令和4年2022年7月9日(土)午後7時からの神奈川県・川崎駅前の街頭演説で、警護官を増やしたり、警備の警察官を増やしたり、所轄署の制服警官を増やしたりする当たり前の対応をしました。SNSで不特定多数に告知された聴衆に対して、金属探知機、持ち物検査、職務質問などはいっさいしませんでした。

 神奈川県警も、警備の経験が豊富なベテランの巡回を増やして若手の警備を確認。所轄警察署のおまわりさんも周囲を固めました。

 立憲民主党も「民主主義を止めるな。権力には屈しない」とのプラカードを急きょ作成して掲示し、陣営スタッフの位置を明示。党本部職員も首都圏ということで派遣され、導線確保の確認を手伝うことなどで対応しました。





 泉代表は「残り1分だ」として、一人だけ、最前列のカメラ目線となりました。全国のライブ配信用カメラの位置を確認しており、会場以外にいる支持者らへの直接のメッセージで、会場の混雑を緩和したかっこう。

 グータッチ大会は、候補者のみで、泉健太代表は、ぶら下がり記者会見に移動。

 とくだん重々しい雰囲気はありませんでした。

 以上です。

泉健太代表、安倍元首相暗殺でも「私たちはこのステージに立たねばならない」とマイク納め、「生活安全保障」の訴えゴール

2022年07月09日 20時46分00秒 | 第26回参院選(2022年7月)
 あす投開票を迎える第26回参議院議員通常選挙は史上2番目に多い立候補者となりました。ですからアベノミクス金融緩和で景気が良い界隈が実在するのは事実でしょう。
 きのう暗殺された安倍晋三元首相による容赦ないやり方の国政7連勝での選挙機能の劣化で、自公過半数は変わりようがない選挙ですが、泉健太立憲民主党代表は神奈川・川崎のマイク納めで、未来の民主主義への仄かな希望を炙り出しました。


 泉さんは、官公労にも顔がきく逢坂誠二代表代行をしたがえ、「幹部で話し合って急遽マイク納め式は神奈川にした」と語り、必勝を依頼しました。
 泉さんは、安倍さんに触れ、「実は、私もあの場所で1ヶ月前演説した。他人事ではない」と述べました。そのうえで、岸田文雄首相の物価高に対する姿勢や黒田東彦日銀総裁が円安は日本経済にはプラスと語る姿勢をあげつらい、「それでも、アベノミクスを見直す」と述べ、暴力のありやなしやに関わらず、生活安全保障の旗を掲げ続けると宣言しました。
 7時59分過ぎからは、党本部カメラ目線になり、全国でライブ配信を見ている支持者に前屈みで笑顔で生活者目線を強調する、役者ぶりを発揮しました。
 この後のぶら下がり記者会見には昨秋の衆院選後の3倍ほどのマスコミが集まり、昨日の凶行で奈良だけでなく近畿地方の選挙現場から不安が寄せられているとしつつ、泉さん本人としては、今日の方が遠くから手を振る有権者が増えるなど民主主義の健在ぶりを感じたと強調しました。
 物価の街横浜と、本州最大の基地の街である神奈川を選んだことで、分かりにくいとの批判があった「生活安全保障」がキレイにゴールしました。

【参院選】【神奈川】寺崎雄介、「安倍晋三元首相の死に政治家として民主主義を守る決意を新たにした」

2022年07月09日 18時31分00秒 | 第26回参院選(2022年7月)
 立憲民主党公認の参議院神奈川5人区候補、てらさき雄介さんは9日、横浜市の東戸塚で演説し、前日の安倍元首相の非業の死に「政治家として民主主義を守る決意を新たにした」と語りました。
 山崎誠、青柳陽一郎両衆議院議員、横浜市外から女性一期の望月県議、ボランティアの石井さんらが懸命のアピールで、追い込みをはかっています。
 神奈川県における羽田孜の一番弟子の異名を持つ寺崎さんは、地元の相模原市中央区以外での全県的な知名度を驚異的なスピードで上げる大善戦で、急速に輪を広げています。



違和感の表明です、「統一教会(統一協会)」の偶像として標的か、安倍晋三元首相暗殺で、新聞「許されない」はどの神か、そもそも民主主義の根幹を壊したのは安倍晋三さん張本人

2022年07月09日 14時13分23秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

[写真]安倍晋三さん、きょねん6月、宮崎信行撮影。

 安倍晋三さん暗殺から1夜あけて、あすが第26回参議院議員通常選挙投票日となります。

 奈良県警察本部刑事部長(警視庁でいう警備部長を兼ねていると思われる)らが特定の宗教団体と記者会見で言及しましたが、容疑者が世界キリスト教神霊統一教会(統一協会)の壺売りなどの霊感商法で身代が傾いた家庭に育ち、その人生に影が落ちた人物であることが有力となりました。人は死んでも金は死なないので、文鮮明が韓国で10年前に他界しても恨みは残り、日本政界で最も統一協会と関係が深く、資金源として頼った安倍家の晋三さんが偶像として攻撃の対象になったことが、「民主主義への暴力」かというと疑問が残ります。

 岸田文雄首相や新聞各紙が「許されない」「あってはならない」と書きました。この主語はなんでしょう。旧約聖書第1章創世記の「初めにあった光」の神様なら、そもそもアダムとイブも許されていない。その場合は、ローマ教皇は統一協会を今日まで認めていないのではないか。

 民主主義の根幹にかかわると言いますが、アベノミクス異次元の金融緩和を「景気回復この道しかない」と自民党本部に懸垂幕を垂らして第47回衆院選の争点にしたのは安倍さんです。民主主義選挙の選択肢をなくして、国民に思考停止させたのは8年前の安倍さん本人ではないか。その安倍さんが現世から取り除かれたことが、民主主義の根幹にかかわることなのか。法治国家は一人の人物の属人性にかかわることなのか。あらゆる暴力が許されないと自民党議員が書き込んだら、それは急迫不正の侵害に対抗する実力も許されないこととなり安倍さんのレガシー全否定。

 浜口雄幸元首相(遭難後に衆議院本会議に出席できている)、元大蔵大臣・日銀総裁で野党民政党幹事長として政権交代をめざす第18回衆院選で駒本小学校で即死した井上準之助らも「金融緩和と防衛費拡大」をめぐって落命しています。異次元の金融緩和を始めた安倍さんに非業の死という業が来ることを、私はある程度予感していましたが、ほかにそういう人はいないのか。私は5年前の都議選のしょっぱなに安倍さんが駒本小学校で演説会をし最終日に秋葉原で「こんな人たちに負けるわけにはいかないんです」と失言した中で、分かっていたかどうか知らないですが、自民党東京都連は駒本小学校の歴史的な業を知っているのかどうかと問うていました。

 そして、奈良の演説会場の動画。自民党のスタッフの絶叫。「会場に看護連盟の人はいらっしゃいませんか」。なぜ「看護師」でなく「看護連盟」なのか。前夜に決まった昼の演説会場に看護連盟が動員している前提で、若いスタッフが絶叫する世界観は、何を前提にした世界観なのか。

 いまさらいうまでもなく、異次元の金融緩和の9年間に、莫大な個人資産を持ちつつも重度の認知症で法人・個人の決裁が滞りがちだった実父の介護と法人専務としての役回りを果たし、3年半前に事業承継・相続した私は、自転車感覚で仙台とんぼ返りし、高価な機材を所有・サブスクリプションしてのスチール・ムービー・ペン・音声同時取材・配信ができる態勢を整えられました。その2022年、自民党関係者の「負けられない」とは何がどう負けられないのか。

 「許されない」の神様が誰か分からないインテリたちが唱える「民主主義」という漢字4文字こそ、日本の明治維新の敗北に違いないと考えます。

 たった3年3カ月で、0・2億人もの日本人が民主党から自民党へと投票先がスイングしたことでもたらせれた政権交代なき選択しなき「負けられない」「この道しかない」選挙。選挙によるダイナミズムが機能しない今日現れたスナイパーは、実は一人一人の日本人、おおむね30歳以上の有権者全員なのでないか。過去の統計と比較して、おそらく戦後3番目ぐらいの低投票率になるとみられます。

 あくまでも私の「違和感」の表明です。

 以上です。