宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【1/31】新型コロナウイルス政令、国民民主党の申し入れを受けて公布日前倒し、予算委集中審議開かる

2020年01月31日 19時01分14秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[写真]国会議事堂内の閣議室、3年前の2017年5月、宮崎信行撮影。

 当初予算案の審議前としては異例の集中審議がきょうありました。安住淳国対委員長と森山裕国対委員長の信頼関係もあるのでしょう。きょうは特段新しい案件はありませんでした、「新型コロナウイルス」の指定感染症とする政令の公布が前倒しすることを首相が発表。国民民主党の玉木雄一郎代表らが菅義偉・官房長官に国会内閣議室で掛け合ったことや、維新の鈴木宗男参議院議員らの意見を取り込んだ格好です。

【官報 令和2年2020年1月31日(金)】

 夕刻に特別号外が出て、令和2年政令第22号が掲載されました。政令第11号の附則の「10日」を「4日」に改正する、という政令。公布とともに施行されました。この法制執務で、あすから新型コロナウイルスが指定感染症として国民の権利の制約をともなう行政が可能になります。

【衆議院予算委員会 同日】

 集中審議の日数は、当ブログのやり方として、当初予算審議スタート後にカウントしていましたが、今回は、きょうを1日目としてカウントします。

 集中審議1日目。タイトルは「内外の諸情勢(桜を見る会・IR等)」

 自民党の中山泰秀さんの質疑に対して、上述の通り、安倍晋三首相が原稿を読み上げ、新型コロナウイルス対策の前倒しを発表しました。

【参議院予算委員会 同日】

 集中審議「内政・外交の諸課題」。こちらは当初予算案審議は再来月3月になりますので、カウントは別にします。

 参議院国民民主党の矢田わか子さんは、新型コロナウイルスの対応を評価。共同会派とはいえ、国民民主党が衆参とも「対案路線」を志向していることが明確になりました。矢田さんは、ギャンブル依存症の対策費が少ないとも指摘しました。

【衆議院国土交通委員会理事懇談会 同日】

 開かれました。

●来週の予定

 2月3日(月)4日(火)とも、当初予算案基本的質疑。9時から17時まで(昼1時間除く)みっちり7時間コースで、NHK国会中継があります。

 自民党は4名、公明党は2名、共同会派は14名、共産党1名、維新1名。共同会派の14名は突出した多さ。

 与党は例年通り政調会長がトップバッターで、3日9時から10時まで岸田文雄さん、13時00分から50分までは石田祝稔さん。自民党の女性では、薬剤師でもある元厚労副大臣、とかしきなおみさんが11時30分から12時まで登場。

 3日(月)14時12分から、野党のトップバッターは医師である元厚労政務官、岡本充功さん。今週のSNSでの「野党は新型コロナウイルスよりも桜を見る会だ」との一部批判をかわしたい思惑でしょう。

 4日(火)午前9時から9時40分までは、岡田克也さんが登場。2年連続の「2日目の一番機」となります。

 共同会派は若手の起用が少ないとの指摘もあります。1期生(参院6年)では、大河原雅子さんが4日(火)10時から10時30分まで登場。

 あまり質問に立たない傾向がある田嶋要さんは4日(火)11時10分から50分まで。あとは、いつもメンバーといったところです。

以上です。

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