[写真]第50回衆院選後の代表質問の切り込み隊長をつとめた野田佳彦立憲民主党代表、ことし2024年9月、福岡市で宮崎信行撮影。ネクタイはきょうの柄と同じようです。
平和安全法制の通常国会(岸田外相・中谷防衛相・岡田代表・枝野幹事長)から9年たちました。ロイター通信によると、石破首相はバイデン大統領に「日本製鉄のUSスチール買収は、日米同盟がかつてなく強固になったから承認をお願いする」と書簡を送りました。国民民主党は、「民間の経済活動を米国内の政治的圧力から守った」としながら真意を問い「個別の企業の経営に関わる事項でございますので、コメントは差し控えます」と答弁しました。この問答から集団的自衛権で自衛官がこれから流す血と引き換えに大企業の金を優先したと評するのはさすがに煽り過ぎかもしれません。
相場の格言に「日曜朝の日経新聞1面トップを信用するな」がありますが、年金のアップ率が1・9%にとどまるとの民間試算を紹介していました。インフレ、賃上げに届かないと生活が困窮する高齢者が増えます。マクロ経済スライドの存否も来年の法案審議で展開されそうです。また、先週金曜日付の官報で、厚生労働省が省令で「かぜ」を感染症法の中に位置づけ、ワクチン製造の利権の陰謀論が浮上しています。
【衆議院本会議 きょう令和6年2024年12月2日(月)】
選挙から5週間たちました。立憲民主党は1・5倍増なのに「自公国政局」で埋没。とはいえ、維新はきのうまで代表選だったので自ら埋没していました。
きょうは、野田佳彦代表、福田達夫幹事長代行、石川かおりさん、浅野哲さんが登場。とくに「森山幹事長、維新の質疑者、玉木代表」がいない理由に言及した人はいませんでした。
[写真]福田達夫・自民党幹事長代行、国会内で、ことし2024年8月、宮崎信行撮影。
[写真]立憲の石川かおりさん、ことし2024年9月、北海道・札幌で、宮崎信行撮影。
[写真]浅野哲・国民民主党青年局長(電機連合・日立グループ労組)、3年前の2021年9月、宮崎信行撮影。
野田さんは「立憲民主党の野田佳彦です。会派を代表して、石破茂内閣総理大臣の所信表明演説に対して順次質問を行います。まずは、所信表明演説に対する率直な感想からお話をしたいと思います。組み立てに驚きました。いきなり外交から始まり、内政の重要課題に移り、いつ政治改革を放ちされるのかなと待っておりましたが、後半の後半とってつけたように最後に触れられました。私は外交最初に持ってくるあたりは石破総理らしいなと平時からむしろ評価すると思います。でも、先般の総選挙の後、少数与党に陥った。その結果を真摯に受け止めて政治と金の問題が一番重要な課題であった。それについて保険は厳しい審判を下したわけでありますので、深い反省のもとに、これから政治をどのように正していくのか。国民の政治に心に対する信頼をどのように取り戻すか、そこから始めるのが本来の組み立てではなかったのかと私は思います。私は心なくば立たずという状況がいつまでも続くというのは、日本にとって大きなマイナスだと思います。政治資金規正法この抜本的な改革は、年内にも実現しなければいけないと考えています。だからこそ、代表質問は政治改革から入っていきたいと考えます」と切り出しました。
石破さんは答弁で、政策活動費の各級議員への支給は完全に廃止する法案を今国会に提出すると明言しました。今週、立憲の大串博志代表代行を中心としてなんらかの動きが出てきそうです。
野田さんは、公立小中学校の全国一律の給食の「無償化」を訴えました。
福田幹事長代行に対して首相が答弁し、「能動的サイバー防御の導入に向け可能な限り早期に法案を示せるよう検討をさらに加速させる」と話しました。
石川さんは「国内外の機運も高まっている今、選択的夫婦別姓実現を決断するべきなのではないですか。石破総理が答弁したさらなる検討はいつまでに終えるおつもりでしょうか」と述べました。
浅野さんは「中学生以下のこどもたちにも生存件は保障されています。但し、彼らは収入を得られないため、基礎控除の恩恵は彼ら自身には及びません」とし「総理、かつて自民党は年少扶養控除の復活を選挙公約に掲げていました。今となっては、その提案は正しかったと思います。年少扶養控除を再導入すべきです。この制度がないこと自体がおかしい。また、高校生の扶養控除が縮小する議論がありますが、我が党は明確に反対を表明します。見解をお聞かせください」と問いました。石破さんは「国民民主党から年少扶養控除の復活や扶養控除の維持拡大をご要望いただいておることは承知いたしておりますが、まずは与党税制調査会において検討が進められるものと考えております」と型どおりの答弁にとどまりました。
この後、上述の日本製鉄によるUSスチールの買収で、トランプ次期大統領が独占禁止法で横やりを入れるとの発言から、石破首相がバイデン大統領に書簡を送った問題で、浅野さんは「政府の姿勢からは、民間の案件に関与する特例的な行為だ」としつつ「市場の自由な投資やM&Aを確保するための一石を投じたことは評価したい」と述べました。
答弁は異例の首相ひとりだけでした。あすは午前は参議院、午後は衆議院でれいわ新選組も登場します。
これに先立ち、海江田万里さんが25周年永年在職表彰を得ました。海江田さんは「さらに忘れられないことは、2014年12月の選挙で民主党代表を務めていた私が、自身の議席を失ったことであります。世の中には勝利より、誇りに至る敗北があると励ましてくれた支持者に支えられ、2年10ヶ月にわたる浪人人生を耐え忍び、復活を果たすことができました」と話しました。
【衆・議院運営委】
午前11時から理事会、正午から委員会を開きました。
【参議院】
きょうはありません。
【維新両院議員総会】
午後6時から参議院議院会館で開催し、前原誠司共同代表(国会議員団長)、岩谷良平幹事長、漆間譲司国対委員長、青柳仁士政調会長、阿部司総務会長を決定しました。大阪市内組のうち、青柳さんは埼玉出身で党内国替えですが、吉村代表・岩谷幹事長は大阪市内組にシフトしました。吉村さんは河内長野市、岩谷さんは守口市、漆間さんは門真市の出身のようです。
「橋下徹、松井一郎、浅田均」の創業トリオに続き、会計責任者をつとめてきたナンバー4の東徹・新衆議院議員の重用を求める声がありますが、あまり討論が得意でないとの人物評にかき消されました。
【自民党役員会】
2週間ぶりに開かれました。
平和安全法制の通常国会(岸田外相・中谷防衛相・岡田代表・枝野幹事長)から9年たちました。ロイター通信によると、石破首相はバイデン大統領に「日本製鉄のUSスチール買収は、日米同盟がかつてなく強固になったから承認をお願いする」と書簡を送りました。国民民主党は、「民間の経済活動を米国内の政治的圧力から守った」としながら真意を問い「個別の企業の経営に関わる事項でございますので、コメントは差し控えます」と答弁しました。この問答から集団的自衛権で自衛官がこれから流す血と引き換えに大企業の金を優先したと評するのはさすがに煽り過ぎかもしれません。
相場の格言に「日曜朝の日経新聞1面トップを信用するな」がありますが、年金のアップ率が1・9%にとどまるとの民間試算を紹介していました。インフレ、賃上げに届かないと生活が困窮する高齢者が増えます。マクロ経済スライドの存否も来年の法案審議で展開されそうです。また、先週金曜日付の官報で、厚生労働省が省令で「かぜ」を感染症法の中に位置づけ、ワクチン製造の利権の陰謀論が浮上しています。
【衆議院本会議 きょう令和6年2024年12月2日(月)】
選挙から5週間たちました。立憲民主党は1・5倍増なのに「自公国政局」で埋没。とはいえ、維新はきのうまで代表選だったので自ら埋没していました。
きょうは、野田佳彦代表、福田達夫幹事長代行、石川かおりさん、浅野哲さんが登場。とくに「森山幹事長、維新の質疑者、玉木代表」がいない理由に言及した人はいませんでした。
[写真]福田達夫・自民党幹事長代行、国会内で、ことし2024年8月、宮崎信行撮影。
[写真]立憲の石川かおりさん、ことし2024年9月、北海道・札幌で、宮崎信行撮影。
[写真]浅野哲・国民民主党青年局長(電機連合・日立グループ労組)、3年前の2021年9月、宮崎信行撮影。
野田さんは「立憲民主党の野田佳彦です。会派を代表して、石破茂内閣総理大臣の所信表明演説に対して順次質問を行います。まずは、所信表明演説に対する率直な感想からお話をしたいと思います。組み立てに驚きました。いきなり外交から始まり、内政の重要課題に移り、いつ政治改革を放ちされるのかなと待っておりましたが、後半の後半とってつけたように最後に触れられました。私は外交最初に持ってくるあたりは石破総理らしいなと平時からむしろ評価すると思います。でも、先般の総選挙の後、少数与党に陥った。その結果を真摯に受け止めて政治と金の問題が一番重要な課題であった。それについて保険は厳しい審判を下したわけでありますので、深い反省のもとに、これから政治をどのように正していくのか。国民の政治に心に対する信頼をどのように取り戻すか、そこから始めるのが本来の組み立てではなかったのかと私は思います。私は心なくば立たずという状況がいつまでも続くというのは、日本にとって大きなマイナスだと思います。政治資金規正法この抜本的な改革は、年内にも実現しなければいけないと考えています。だからこそ、代表質問は政治改革から入っていきたいと考えます」と切り出しました。
石破さんは答弁で、政策活動費の各級議員への支給は完全に廃止する法案を今国会に提出すると明言しました。今週、立憲の大串博志代表代行を中心としてなんらかの動きが出てきそうです。
野田さんは、公立小中学校の全国一律の給食の「無償化」を訴えました。
福田幹事長代行に対して首相が答弁し、「能動的サイバー防御の導入に向け可能な限り早期に法案を示せるよう検討をさらに加速させる」と話しました。
石川さんは「国内外の機運も高まっている今、選択的夫婦別姓実現を決断するべきなのではないですか。石破総理が答弁したさらなる検討はいつまでに終えるおつもりでしょうか」と述べました。
浅野さんは「中学生以下のこどもたちにも生存件は保障されています。但し、彼らは収入を得られないため、基礎控除の恩恵は彼ら自身には及びません」とし「総理、かつて自民党は年少扶養控除の復活を選挙公約に掲げていました。今となっては、その提案は正しかったと思います。年少扶養控除を再導入すべきです。この制度がないこと自体がおかしい。また、高校生の扶養控除が縮小する議論がありますが、我が党は明確に反対を表明します。見解をお聞かせください」と問いました。石破さんは「国民民主党から年少扶養控除の復活や扶養控除の維持拡大をご要望いただいておることは承知いたしておりますが、まずは与党税制調査会において検討が進められるものと考えております」と型どおりの答弁にとどまりました。
この後、上述の日本製鉄によるUSスチールの買収で、トランプ次期大統領が独占禁止法で横やりを入れるとの発言から、石破首相がバイデン大統領に書簡を送った問題で、浅野さんは「政府の姿勢からは、民間の案件に関与する特例的な行為だ」としつつ「市場の自由な投資やM&Aを確保するための一石を投じたことは評価したい」と述べました。
答弁は異例の首相ひとりだけでした。あすは午前は参議院、午後は衆議院でれいわ新選組も登場します。
これに先立ち、海江田万里さんが25周年永年在職表彰を得ました。海江田さんは「さらに忘れられないことは、2014年12月の選挙で民主党代表を務めていた私が、自身の議席を失ったことであります。世の中には勝利より、誇りに至る敗北があると励ましてくれた支持者に支えられ、2年10ヶ月にわたる浪人人生を耐え忍び、復活を果たすことができました」と話しました。
【衆・議院運営委】
午前11時から理事会、正午から委員会を開きました。
【参議院】
きょうはありません。
【維新両院議員総会】
午後6時から参議院議院会館で開催し、前原誠司共同代表(国会議員団長)、岩谷良平幹事長、漆間譲司国対委員長、青柳仁士政調会長、阿部司総務会長を決定しました。大阪市内組のうち、青柳さんは埼玉出身で党内国替えですが、吉村代表・岩谷幹事長は大阪市内組にシフトしました。吉村さんは河内長野市、岩谷さんは守口市、漆間さんは門真市の出身のようです。
「橋下徹、松井一郎、浅田均」の創業トリオに続き、会計責任者をつとめてきたナンバー4の東徹・新衆議院議員の重用を求める声がありますが、あまり討論が得意でないとの人物評にかき消されました。
【自民党役員会】
2週間ぶりに開かれました。
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Ⓒ2024年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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