【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「集団的自衛権を含む安保法制は日本国民のものと理解」は良いが、カーターよ、その名の通り、灰になれ!

2015年04月08日 04時01分39秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

[画像]左のアシュ・カーター国防長官は、米国防総省ウェブサイト内の動画からスクリーンショット。

 米国防長官のアシュ・カーター(Mr.Ash Carter)が、きのう平成27年2015年4月7日(火) 来日しました。

 何しに来た? 今すぐ帰れ!

 8日付読売1面トップは、カーター国防長官の書面インタビューを載せました。

 この中で、カーター国防長官は「集団的自衛権を含む安保法制に関する決定は、日本国民のものであることを理解し、尊重する」と明示しました。

 このため、27日に外相・防衛相らが署名するとみられる、再改定日米防衛協力のための指針(いわゆる悪のガイドライン)で、地球の裏側まで自衛官、弾薬を際限なく送り込む決定がされても、日本国民の総力を結集して、「国の存立を全うし切れ目のない集団的自衛権行使のための安全保障法制の整備関連法案」(未提出)を審議未了廃案に追い込めば、アメリカは受け入れることが明らかになりました。安倍晋三首相による米国での既成事実化の目論見は脆くも崩壊しました。

 国防長官は読売で、

 「私は訪日に先立ち、オバマ大統領のアジア太平洋へのリバランス政策、そして日米同盟を含むこの地域の未来がすべての米国民にとってなぜ重要なのかを、アリゾナ州立大学で学生や教職員らと話した。米国防長官として私は、リバランス政策の次の段階を、自ら監督することを確約する。これはこの地域と日本に対する米国の関与を深め、多様化させるものとなる。日米両政府による日米防衛協力の指針見直しの共同作業ほど、その確約を示す格好の例は少ない。新たな指針は、日本の平和と安全を今後も確かなものとするため、日米両政府が世界中でいかに協力を続けるかを具体的に示すものだ。見直しにより、日米同盟は形を変え、米軍と自衛隊が切れ目なく協力できる機会が増える。来日中に、安倍首相や中谷防衛相ら日本政府高官と指針について協議するのを楽しみにしている。米国は日本がこの地域と世界の平和と安全に貢献するため、より積極的な役割を果たそうとする努力を歓迎し、支持する」

 としました。

 国防長官は、来日に先立ち、アリゾナ州立大学で演説。なぜアリゾナ州立大学と思いきや、国防総省ウェブサイトでスピーチ全文をみたら、「マケイン・センター」となっており、ジョン・マケイン上院議員の地元だからという理由のようです。南シナ海のトンキン湾での集団的自衛権行使から始まった泥沼のベトナム戦争の英雄、マケインさんにあやかっただけで、国防長官は読売書面インタビューで「南シナ海のような場所での中国の行動は多くの深刻な疑問を提起しており、我々はこれらの動きを注視している」とし、ことあらば南シナ海でふたたび集団的自衛権を行使し、泥沼の戦争で死の商人を儲けさせる布石を打ちました。

 読売ではアシュトン・カーターとなっていますが、米国防総省ペンタゴンのウェブサイトでは、アシュ・カーター(Mr.Ash Carter)となっています。

 Ashとは「灰」という意味の言葉と同語です。

 日本国民の全員の総力を結集して、国の存立を全うし切れ目のない安保法制再整備法案を廃案に追い込み、悪のガイドライン署名で戦争立法を既成事実化しようとする、

 カーター(Mr.Carter)、安倍、北側の悪の目論見を灰(Ash)にしましょう!



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