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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

美濃路 六角堂 四ツ家追分

2008-01-28 00:00:45 | 街道・宿場町
(鎌倉街道 愛知県稲沢市六角堂町)
 北市場村から間もなくして、六角堂村に差し掛かる。
村名の由来ともなった通称六角堂のある、臨済宗興化山長光寺は、応保元年(1161)平頼盛が創建したが、次第に衰退し、延元三年(1336)足利尊氏が再興したという。明応八年(1499)法相宗から臨済宗に改宗されている。境内にある六角堂は、現在国指定重要文化財に指定されている、鉄造地蔵菩薩立像を安置するために室町時代に建造されたもので、同じく重要文化財に指定されている。また、江戸時代建造の仁王門(楼門)も市指定文化財となっている。更に境内に隣接して、織豊時代に浅野長勝の邸宅があったという。
   
 長光寺前の美濃路に面して、「左京都道大垣道」「右ぎふ並浅井道」と刻まれた道標が立っている。これは元々、この先の岐阜街道と分かれる四ツ家追分に立っていたもので、文政二年(1819)のものである。その四ツ家追分に向かい、今回はここで美濃路と別れ、旧鎌倉街道筋である岐阜街道を進んでいく。
  

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