田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

秘境探検隊長 講演会

2008-07-30 17:15:48 | 講演・講義・フォーラム等
 秘境探検隊長こと、北大名誉教授の青木由直氏が「爪句と豆本制作の面白さ」と題して、紀伊国屋書店札幌店(地図)で講演会を行ったのを拝聴してきました。
        
 
 青木氏とは、氏のブログ(秘境100選 Ver2)にコメントを入れさせていただいたことをキッカケに、青木氏も私のブログに時折コメントを入れていただいたことから、ネット上での繋がりできました。しかし、お会いしたことはありませんでした。
 氏のブログで27日に講演会があることを知り、馳せ参じたのでした。

 青木氏は、私のブログでも何度か紹介させていただきましたが、北大を定年退官された後、札幌市内にあっても人々には意外に知られていない施設、建物、自然などに着目し、そうした事物を都市秘境と名付けて「札幌秘境100選」という本を自費出版されました。
 その後、続編のような形で「小樽・石狩秘境100選」という本を出版され、現在は「江別・北広島」版の出版準備中とうかがいました。
        

 氏は都市の秘境を訪ね歩き、その都度写真に収めているうちに、そのデーターが膨大になり、写真データーの整理の必要性が出てきたときに、あるアイデアが閃きました。
 それは写真の説明の代わりにキーワードを織り込んだ五・七・五の句を作って保存することでした。その句のことを青木氏は「爪句」と命名しました。(命名理由については、私の説明よりこちらをご覧ください。

 そして氏は、秘境シリーズと並行するように爪句を集めた豆本の発行を始めました。
 現在までに「爪句@札幌&近郊百景」、「爪句@札幌の花と木と家」を発刊され、この7月初旬にシリーズ3巻目として「爪句@都市のデザイン」を発刊されました。(なお、シリーズとは違いますが、「札幌秘境100選」の中国語版を豆本で発刊もされています)
 氏は豆本シリーズを少なくとも10巻までは発行したいと述べておられました。それは、「爪句」という表現形態を確立したいという夢があるからだそうです。
        
 
 氏はまた、豆本のメリットについても説かれるとともに、自費出版の面白さに言及されました。
 そして穏やかながら、爪句の制作や自費出版の勧めについても触れられました。
        

 青木氏の活動をうかがっていて、学ぶことがたくさんあります。
 まず一つは、自らの生き方も含めてブログにテーマ性を持つことです。
 現在の私のブログはもう物見遊山そのもので、何のテーマ性もありません。私にとっての今後の課題です。

 次に観察眼の鋭さです。
 これは本人の資質に関わることですが、青木氏の真似はできないまでももう少し鋭い観察、深い考察ができるように修業しなければならないと思っています。

 さらには、計画性です。
 ただ歩き回る、ただ書きまくるだけではなく、そこには青木氏のような深遠な計画性が求められるように思います。

と書いてきましたが、そうした資質が備わっていない自分に無理を強いても仕方ないことなのかもしれません。
 私は私の道を行く以外にないとも言えます。
 今現在私が考えていることは、「今年度いっぱいは今の路線で行こう!」「札幌移住2年を経過した時点で、生き方も含めて一度立ち止まってみよう」と考えています。

 ちょっと私に似つかわしくない硬い内容になってしまいました。