田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

雪や氷が地球を救えるか?

2008-07-06 22:33:18 | 講演・講義・フォーラム等
 突然、私のブログのタイトルとして違和感のあるタイトルで驚いたかと思います。
 またまた、環境関連のシンポジウムに参加してきました。
 『地球温暖化を救う、雪氷エネルギー』と題して雪氷エネルギー国際シンポジウムが札幌都心のホテルオークラを会場に開催されました。
        
※開会式で挨拶する荻原健司(冬季オリンピックメダリスト)通産産業大臣政務官です。

 会場には意外とビジネスマン風の人が目立ち、シンポジウムからビジネスの原石を探ろうとして参加していたのでしょうか。

 シンポジウムは、第一部で北海道の各大学で雪氷の活用方法について研究している4人の研究者が、自分の研究テーマについてプレゼンテーションをしてくれました。
 氷を活用した技術、利雪の有用性の追究、凍土低温貯蔵システムの技術など、それぞれ雪氷をエネルギーとして活用するための研究の最前線の報告を伺うことができました。
 どなたかの報告で、雪氷を効果的に利用することで貯蔵庫内を年間通して0℃前後で安定させることが可能であるとの報告に興味を覚えました。

 第二部のパネルディスカッションは多彩な顔ぶれを並べました。
 パネリストとして、スウェーデンのこの道の第一人者のノルベルルレオ工科大学教授、環境ジャーナリストの枝廣淳子氏(「不都合な真実」の訳者)、作家の神津カンナ氏(というより、タレントの中村めい子氏の長女)、北方民族博物館長の谷本一之氏、参議院議員の橋本聖子氏の方々が登壇しました。
 コーディネーターは評論家(?)の木元教子氏が務めました。
        
   ※ パネリストの枝廣淳子氏(左)とノルデル教授(右)です。

        
   ※ パネリストの神津カンナ氏(左)と橋本聖子氏(右)です。

        
  ※ コーディネーターの木元氏(左)とパネリストの谷本氏です。

 しかし、このパネルディスカッションは成功したとは言い難いものでした。
 その原因は多彩なパネリストにあったのではないかと思います。話題がどうしても散漫となり、焦点ボケしてしまった感が否めませんでした。
 特にコーディネーターの木元氏の軽い発言が、雪氷エネルギーの活用を真剣に考えてコーディネイトしているとは到底思えなかったのが残念でした。

 特筆すべきは、当日札幌は28℃近くを示したのですが、会場の内外に雪氷を利用した簡易な冷房機がたくさん設置されていたことでした。
 会場は適度に冷やされていて、雪氷エネルギーの威力を体感することができました。
        
     ※ 送風機の下に雪氷を入れて冷風を作っています。

 環境関連だけでずいぶんいろいろなシンポジウムや講演会に参加することができています。こうしたことが可能なのも札幌に住んでいることのアドバンテージの一つだと思っています。


 とここまで書いて昨夜投稿したのですが、どうも文章のすわりが悪いと思い、朝起きだして書き加えようとしています。
 というのも、私はタイトルにある問いに対しての感想を述べていないと思ったからです。そこで私なりの感想とは・・・。
 雪氷エネルギーは他の代替エネルギーに比べて、まだ研究の緒についたところではないか、という印象を受けました。
 雪氷エネルギーも積極的に活用していかねばならないことは理解できましたが、それを産業として成り立たせたり、私たちの生活の中に実際に活用していくのは、もう少し先の話なのかな、というのがシンポジウムに参加しての私の感想ということでしょうか・・・。