田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

今年も年末は札響の第九で

2011-12-17 23:53:20 | ステージ & エンターテイメント
 第四楽章…、聞きなれたメロディーが流れてきた。いよいよ合唱が始まると固唾を飲んで待っていると、始まった! バリトンの独唱に導かれて、150余名の大合唱がキタラのホールに響き渡る。いろいろあった2011年もいよいよ暮れていく…。 



 「今年も年末は札響の第九で…」といつもの友人たちと語らって、今日(12月17日)キタラで開催された演奏会に出かけてきました。
 私たちと同じように考える人たちが多いのでしょうか、会場は満員の状況でした。

 午後3時、演奏会が始まりました。
 今年の指揮者は一昨年と同じ尾高忠明氏です。(昨年は高関健氏でした)
 第一楽章…、弦楽器がトレモロを奏でながらスタートしました。第一楽章から力強く響く音が印象的でした。
 第二楽章…、曲調は第一楽章を受け継ぐようにも思えるのですが、全体としてはティンパニーが活躍するなど、少し違った印象を与えてくれました。
 第三楽章…、この楽章は緩徐楽章ということですが、なるほどホルンの音色がゆったりと瞑想的に響きました。
 そして圧巻の第四楽章です。「歓喜の歌」が響き渡ります。寄せては返す波のように、何度も何度も大合唱が繰り返されます。オーケストラの音と合唱の歌声が混然一体となってフィナーレへ突き進みました。
 指揮を終え放心状態のようだった尾高氏の表情が印象的でした。

 クラシックの魅力をまだまだ理解していない私ですが、「札響の第九」の魅力を少しは感ずることができた今年の演奏会でした。
 演奏会を堪能した私たちは夜の帳が下りた札幌の街に繰り出し、演奏会を振り返り、一年を振り返り夜の更けるまで(?)歓談したのでした。