田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

触れる地球

2011-12-24 16:12:24 | 札幌(圏)探訪
 円山動物園の動物科学館には「触(さわ)れる地球」という非常に興味深い展示機器がありました。「触れる地球」とは文字通り触ることのできる地球儀なのですが、この地球儀が地球上のさまざまな情報を写し出す優れものなのです。 

          

 例えば、リアルタイムに日影線(地球上の夜と昼の境い目)を表示したり、雲画像も表示します。
 例えば、過去20年間の地震発生地点を瞬時に表示します。
 例えば、スマトラ島沖地震の津波が地球上に広がっていく様子を写し出します。
 例えば、地球上の電力消費の激しいところも一目で分かるように表示します。
 例えば、窒素酸化物が地球上のどこで発生し、どのように流されているかを瞬時に写し出します。

          

 これら個々の情報については、個別にはパソコンのディスプレイ上で映し出すことができるかもしれません。
 しかし、地球と同じ球形のところに映し出す装置はあまり聞いたことがありません。
 同じような装置は国内にはまだ20台ほどしかなく、北海道ではここに円山動物園内にあるものが唯一だということです。
 過去20年間の地震発生地点を見たとき、日本を取り巻く四つのプレートである太平洋、フィリピン海、ユーラシア、北米の各プレートの境目で地震が頻発していることが一目で分かります。

 実物の1千万分の1の縮尺模型である「触れる地球」は、手で触って地球を動かしながら地球上の望む地域の情報に触れることができます。(但し、ふだんの公開では自動で動かしているため前記したようなことが全て出来るわけではないようです。装置の有している機能を最大限引き出すためにはマニュアル操作が必要です。)

          

 一緒に見学したオヤジの仲間の一人が円山動物園の年間入場パスポートを購入しました。彼は時間が許す限り円山動物園に通い、この「触れる地球」の機能を堪能したいと話していました。
 それほどの魅力を内蔵している「触れる地球」だと思いました。

 なお、「触れる地球」のことをもっと詳しく知りたい方はこちらにアクセスを!
 http://www.tangibleearth.org/