実に5年ぶりに子どもたち(?)の前でお話をしました。子どもたちといっても小学生ではなく、高校生を前にしての話です。高校生に話をすることなど初めての経験です。この一か月緊張しながら準備をし、本番を迎えました。
10月下旬、市立大通高校のW先生から「大通高校の『暮らしの緑化』コースの生徒たちを前にお話をしてもらえないか」という要請がありました。
大通高校の『暮らしの緑化』コースの生徒たちとは、私が取り組んでいる道立近代美術館前の空き地に“ART”文字を描いたときに一緒にアルテルナンテラの苗を植えてもらったり、アルテルナンテラの苗の冬越しをお願いしているという関係です。
そこからの要請ですから断るわけにはいきません。期待に応える自信はなかったけれど応諾することにしました。
※ 生徒たちを前に緊張しながら話をする私です。
要請の内容は、『暮らしの緑化』コース生徒たちがアルテルナンテラを育てる上でモチベーションを高めるようなお話をしてくれないか、というものでした。
以来、どのように授業を組み立てたら良いのかと頭を悩ましました。それと同時に担当のM先生からはパワーポイントで視覚化した授業にしてほしいという要請があったのですが、それが私には重荷でした。
以来、一か月以上私の頭から授業のことが頭から離れることはありませんでした。
何せ5年もの間、多くの人の前で話をしたり、授業をすることがありませんでしたから私の頭はすっかり錆びついていて不安でいっぱいでした。
追い詰められた私は次のように授業の骨格を組み立てました。
1.私と花との出会い
2.アルテルナンテラについて
3.生徒からの発表(『暮らしの緑化』コースを選択した理由)
4.暮らしの中で緑化を楽しもう!
パワーポイントの作成も私には頭痛の種でした。何せ私には初めて作成を体験するのですから…。
写真を貼り付けることと、文字を挿入するという簡単な画面を何とか28画面作成して本番に臨みました。(12月13日、午前と午後の二コマ)
※ 作成したパワーポイントの画面を写しながら授業を進めました。
受講する生徒は午前も午後も15人くらいでした。
生徒たちは全員が熱心に聴いてくれたということではありませんが、大して面白くもないどこかのおっちゃんの話を良く聴いてくれたと思います。
果たして私の話を聴いた生徒たちがアルテルナンテラを育てることにどれだけ意欲的になってくれたか分かりませんが、少なくとも私にとっては貴重な経験をさせてもらったと思っています。
彼らとアルテルナンテラを介しながら、来春にはまた近代美術館前に“ART”文字を一緒に描こうと思います。