田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

“ART”文字 悪戦苦闘物語

2012-07-06 21:53:41 | ボランティア
 聴くも涙、語るも涙…。今年の“ART”文字には今までになく苦労した。結局、今年もアルテルナンテラの苗を購入して、今朝ようやく植え終えることができた。少し長くなるが悪戦苦闘物語を綴ることにします。
 

 今年の“ART”文字は出だしから躓いていた。
 冬越しさせたアルテルナンテラ(以後通称の「テランセラ」と表記する)の苗の育ちが思わしくなかったのだ。2月末に挿し芽の作業を終えていたのだが、その後の育ちが良くなかった。
 定植するほど苗は育っていなかったが、6月19日に市立大通高校生に植え付けてもらった。(それでも例年より20日くらい遅れていた)

 しかし、植え付けた苗はあまりにも小さかった。
 例年、近代美術館の庭には大量のポプラの綿毛が舞う。今年の綿毛は例年にも増して大量に舞い落ちた。小さなテランセラの苗は完全に綿毛の中に埋もれてしまった。
 綿毛が舞い落ちるが落ち着くのを待って苗の様子を確かめてみると、かなりの苗が枯れ果てていた。

          
          ※ この大量の綿毛は小さな苗を包み隠してしまいました。

 実は私としては寒さに弱く、冬には室内で冬越しさせて春に挿し芽をして、苗を育ててから花壇に植え付けるという能率の悪さが気になっていた。そこで来年からは一年を通して(雪の季節は別だが)楽しめる宿根草の種に変えるべくいろいろと情報を集めていた。そしてその候補も内定していたのだ。(その候補は市内の園芸店などに在庫がない種だった)

 「今年はもう“ART”文字をあきらめて来年に備えようか?」という考えが頭をかすめた。
 しかし場所が悪い。あまりにも人目に付く場所である。あの場所を夏の間ずーっと土の色をさらしておくわけにはいくまい。
 そう考えた私はテランセラの苗を購入することを決心した。ところがこの決心が大変な悪戦苦闘を私に課すことになった…。

 テランセラの苗は100株くらい必要と考えていた。私は花の苗を扱っているホーマックから購入することにした。
 しかし、すでに花の苗のシーズンは終わりに近く、しかもあまりメジャーではないテランセラの苗はそれほどの数を置いてはいなかった。私は昨日昼から市内のホーマック店巡りを強いられることになった。各店ではテランセラの苗を置いていてもせいぜい10~20株程度だった。

          
          ※ 市内のホーマック店を駆け回って集めたテランセラの苗です。

 ◇旭ヶ丘店 12株 ◇山の手店 15株 ◇西野店 14株 ◇宮の沢店 0株 ◇発寒店 15株 ◇手稲前田店 8株
 手稲まで車を走らせ、6店巡ってかき集めたテランセラの苗は64株だった。まだ目標の100株には遠い。
 市内にはまだホーマックの店はあるが、残りは全て遠いところにあった。店に相談すると、その中では比較的近い川沿店、藤野店の在庫を問い合わせてくれた。川沿店には21株、藤野店には11株の在庫があるという。私はそれからまた往復一時間以上をかけて二つの店を訪れ、苗をかき集めたのだった。
 ◇川沿店 21株 ◇藤野店 11株
 以上、8店を巡り総計96株のテランセラの苗をかき集めた。走行距離59km、購入に要した代金9,408円だった。

          
          ※ ホーマック各店のレシートばかりが貯まりました。

 いやいや他人から見たらまったく馬鹿げたことをやっているように思われるだろう。
 私も車で走っているとき、そんな思いに駆られたのも事実だった。
 しかし、始めてしまった者の責任である。途中で投げ出してしまうような無責任なことはできない。(まあ、当たり前のことなんだけどね…)

          
          ※ ようやく植え付けを終えたテランセラの苗です。例年の6月初めの状況です。

 今日、早朝に妻にも手伝ったもらいながら空き地に“ART”の文字を無事に描くことができた!!
 例年に比べ(例年といっても今年で3年目だけど)大幅に遅れてしまい、見栄えが良くなるのは8月も半ばになると思われる。それでもなんとか恰好をつけることができたことに、今は心の底からホッとしているというのが正直な心境である。
 いやいや、ボランティアもけっこう大変ですわ。ハイ。

          
          ※ まあ勝手に苦労したのですが、その苦労に報いるためにもう一枚違う角度から…。