あの親しみ易そうな笑顔でステージに登場すると会場は一気に和んだ。しかし、語る内容は熱く!熱く! 実践に裏打ちされた氏の無農薬・無肥料栽培はあの保守的と云われる(?)JAまでをも動かし始めているという…。
木村氏については当時無謀とも云われたリンゴ栽培を無農薬・無肥料での栽培に挑戦し続け、ようやく栽培に目途が立ち始めたころからマスコミに何度も登場したことで興味深く眺めていたお一人だった。
9月30日(日)「かでる2・7」で開催された日本綜合医学会北海道大会に星澤幸子さんに続いて登壇した木村氏は「奇跡のリンゴが教えてくれたことは? 百姓が地球を救う 一歩前に踏み出そう」と題して熱く語った。

※ かでるホールの壇上で聴衆に熱く語りかける木村氏です。
木村氏は云う。今、農業は第三の革命の時代を迎えていると…。
第一の革命が、「肥料・農薬・除草剤」の出現が農業を大きく変えた。
続いて、第二の革命である「遺伝子操作種」の出現により収量の大幅増を可能にした。
そして今、第一、第二の革命の反動として「自然栽培」の時代を迎えたという。
自然栽培は、地球環境保全に対応し、永続可能な栽培方法であると木村氏は主張します。
幾多の苦労の上に自然栽培法を確立した木村氏だが、その方法を惜しげもなく披露し、「自然栽培は難しくない」と二の足を踏む農業者に訴えます。自然栽培で留意する点は、①原種はどこか? ②湿度を好むか、好まないか。 ③畑を持つ力を利用する。(作物が好む環境を与える) ④常識を少し忘れる! という4点だという。
木村氏は有機肥料と云われる「堆肥」も使わず無肥料を徹底する。何故かというと家畜たちは合成飼料で育てられているため堆肥にも影響が出ているという。
木村氏が工夫していることの一つに豆類の根に寄生する根粒菌を活用することだという。根粒菌の活用でリンゴの木の土中の根張りが良くなることを発見したそうだ。
そして今、木村氏が取り組む無農薬・無肥料の栽培方法は全国に同調者を増やしているという。中には農協(JA)全体で取り組みだしているところも現れてきたと嬉しそうに話してくれた。

※ 栽培するリンゴ園ではじけるような笑顔を見る木村氏です。
農業のことを詳しく知らない筆者が生意気なことを言うのは避けたいが、無農薬・無肥料での栽培が地球環境を汚染しないということは素人でも容易に想像がつく。さらにはそうして生産された農産物が私たちの身体に優しいということも理解できる。
問題の一つは労力に対する収量(農家収入)の多寡を気にする生産者の考え方がある。さらにはやがて迎える食糧危機に対してどう対応できるかという問題も考えられる。
食糧危機という大きな問題はさておいて、少し近視眼的にこの問題を考えるとき、木村氏たちのような無農薬・無肥料に取り組む生産者を後押しするのは、直接農産物を口にする私たち消費者がそうした農産物を積極的に支持することが、彼らの収入増にも結び付き、その輪が広がっていくことに繋がるのではないだろうか。
木村氏については当時無謀とも云われたリンゴ栽培を無農薬・無肥料での栽培に挑戦し続け、ようやく栽培に目途が立ち始めたころからマスコミに何度も登場したことで興味深く眺めていたお一人だった。
9月30日(日)「かでる2・7」で開催された日本綜合医学会北海道大会に星澤幸子さんに続いて登壇した木村氏は「奇跡のリンゴが教えてくれたことは? 百姓が地球を救う 一歩前に踏み出そう」と題して熱く語った。

※ かでるホールの壇上で聴衆に熱く語りかける木村氏です。
木村氏は云う。今、農業は第三の革命の時代を迎えていると…。
第一の革命が、「肥料・農薬・除草剤」の出現が農業を大きく変えた。
続いて、第二の革命である「遺伝子操作種」の出現により収量の大幅増を可能にした。
そして今、第一、第二の革命の反動として「自然栽培」の時代を迎えたという。
自然栽培は、地球環境保全に対応し、永続可能な栽培方法であると木村氏は主張します。
幾多の苦労の上に自然栽培法を確立した木村氏だが、その方法を惜しげもなく披露し、「自然栽培は難しくない」と二の足を踏む農業者に訴えます。自然栽培で留意する点は、①原種はどこか? ②湿度を好むか、好まないか。 ③畑を持つ力を利用する。(作物が好む環境を与える) ④常識を少し忘れる! という4点だという。
木村氏は有機肥料と云われる「堆肥」も使わず無肥料を徹底する。何故かというと家畜たちは合成飼料で育てられているため堆肥にも影響が出ているという。
木村氏が工夫していることの一つに豆類の根に寄生する根粒菌を活用することだという。根粒菌の活用でリンゴの木の土中の根張りが良くなることを発見したそうだ。
そして今、木村氏が取り組む無農薬・無肥料の栽培方法は全国に同調者を増やしているという。中には農協(JA)全体で取り組みだしているところも現れてきたと嬉しそうに話してくれた。

※ 栽培するリンゴ園ではじけるような笑顔を見る木村氏です。
農業のことを詳しく知らない筆者が生意気なことを言うのは避けたいが、無農薬・無肥料での栽培が地球環境を汚染しないということは素人でも容易に想像がつく。さらにはそうして生産された農産物が私たちの身体に優しいということも理解できる。
問題の一つは労力に対する収量(農家収入)の多寡を気にする生産者の考え方がある。さらにはやがて迎える食糧危機に対してどう対応できるかという問題も考えられる。
食糧危機という大きな問題はさておいて、少し近視眼的にこの問題を考えるとき、木村氏たちのような無農薬・無肥料に取り組む生産者を後押しするのは、直接農産物を口にする私たち消費者がそうした農産物を積極的に支持することが、彼らの収入増にも結び付き、その輪が広がっていくことに繋がるのではないだろうか。