田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 30 八剣山(中央口)

2012-10-20 23:01:49 | 北海道低山紀行 & Other
 林間のトレッキングあり、岩場あり、両側が切り立った稜線歩きあり、そして山頂の見事なパノラマと、小さな山(498m)ながら八剣山は登山の楽しみをコンパクトに満たしてくれる山である。友人たちを案内し、初めてリーダー的な役割を演じながらの登山だった。 

 10月16日(火)オヤジの会の10月例会として友人たちを案内して八剣山に登った。
 9日(火)尻別岳、14日(日)野牛山、そして16日(火)の八剣山と小さな山ながらこの8日間で三つの山を登ったことになった。私にしては珍事である。

          
          ※ さあ、いよいよ登山開始です。中央登山口です。

 10時45分、やや風は強いが好天の中、八剣山果樹園のある中央口から5人で登山を開始した。(私は以前に南口からの経験はあったが、中央口は初めてである)
 初めは緩やかな林間トレッキングである。南口のようにいきなりの岩場登りよりは優しいイントロである。参加者の中に膝に不安を抱くH氏がいたので、無理せずゆっくりと上ることを心がけた。

          
          ※ 最初はご覧のような登山路の林間トレッキングです。

 南口からの合流点(分岐点と称している)を過ぎ、しばらく行くと大きな岩石がゴロゴロと転がっている岩場に入る。岩場と格闘すること約10分、八剣山の肩部(という表現が適切なのか?)に出た。この時登山口から35分かかっていた。

          
          ※ けっこう大きな石がゴロゴロと転がっている岩場でした。

 ここからは岩稜の裾や陰の細い登山道を行く。行く手の右側は深く谷が落ち込んでいる。途中慎重を期さねばならない急坂も2度、3度と現れた。
 そこを越えると、今度は本当の尾根に出た。あのステゴザウルスのような岩稜の背の部分を往くのだ。急に見晴らしは良くなったが、風もきつくなってきた。

          
          ※ ところどころこうしてわずかに紅葉している木も見かけました。

          
          ※ まるで岩を積み上げたようにそそり立つ尾根部です。

 10時40分、第一のピークに達した。風が強いためか、登頂後そこまで下がって休んでいる人もいた。
 一息ついて行動を開始すると間もなく山頂だった。その時、時計は10時45分を指していた。平均的には約50分を要するところを私たちは1時間を要して到達した。

          
          ※ 風に身を縮めながら山頂に佇む友人たちです。

 山頂は風が強く、帽子などが飛ばされそうなくらいだったが、見晴らしは素晴らしかった。残念なことに紅葉はまだ始まったばかりといった感じで全体として周りの山々は緑色だった。

          
          ※ 山頂から札幌市街方面を眺めたところです。正面の山は藻岩山です。
 
 一応リーダー役を演じた私は今年初めてガスストーブを持参して、友人たちにコーヒーをふるまったのだが、これが思いのほか好評だった。風のために身体が冷えていたこともあったからだろうか?

 山頂に30分滞在して12時15分に下山を開始した。
 膝に不安のあったH氏は下山が相当に辛そうだったが、なんとか無事に下山することができた。下山が完了したのは13時05分、下山に要した時間は50分だった。

          
          ※ 山を下りてジンギスカンに舌鼓を打ちました。

 その後は、八剣山果樹園が提供する「八剣山登山&ジンギスカン&温泉プラン」(1,500円)を利用して、ジンギスカンでお腹いっぱいの昼食を摂り、小金湯温泉の「まつの湯」で登山の疲れを癒し、15時30分過ぎに解散した。
 山では見られなかった紅葉が「まつの湯」の露天風呂からは一部が鮮やかに紅葉した光景が見られたのは幸運だった?それとも皮肉??

          
          ※ 露天風呂から見た紅葉です。中央の赤い葉が見事です。
           風呂にカメラを持参したのかって? いやいや風呂から上がって外から撮ったものです。

 参加した友人たちはほとんどが「学生時代以来の登山だった」と語った。そうした彼らには札幌の自然の良さの一つを感じ取ってもらえたかもしれない…。

 
【八剣山 登山データー(中央口)】
標 高  498m (標高差288m)
駐車場  八剣山果樹園に大きな駐車場がある。
行 程  中央登山口→(35分)→八剣山肩部→(25分)→八剣山山頂→(50分)→中央登山口
時 間  登山(約1時間) 下山(約50分)※休憩時間を含む
天 候  晴天、やや強い風
登山日  ‘12/10/16