日本古来のスイーツが中華料理店の名物に?? 思ってもいなかった形で演劇を観賞することができた。中国残留孤児が日本に帰国して苦労するという重いテーマなのだが、コメディータッチに仕上げられた劇は、観る者を泣き笑いさせるという佳作だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/90/b6ddce752ad564f1fb9ddf6578a26a79.jpg)
10月13日(土)午後、かでるホールにおいて「中国・樺太残留邦人への理解を深めるシンポジウム」というテーマのシンポジウムが開催され参加した。
応募したときにはテーマに関わる寸劇が上演されるのかな?と思っていたのだが、実際にはなんと2時間に及ぶ本格的な演劇が上演されたのだ。
ストーリーは1988年の福岡の中華料理店を舞台にしたものである。「中国残留孤児帰国事業」で帰国した主人公・健明(ケンミン)は周囲の援助を受けて中華料理店を開いた。そこには健明と息子・新一、娘・純子の三人で暮らしている。そんな彼らを佐賀に暮らす
健明の母のマサはいつも励ましていた。しかしマサは大きな悲しみを抱えていた。それは敗戦の時に生き延びることに必死になったあまり健明の妹・さと子を置き去りにしてしまったという辛い過去があった。そのさと子が…。
コメディータッチに仕上げられた劇と冒頭に称したが、私の方にどこか構えたところがあったからだろうか、どうも心の底から笑えるという感じにはならなかったことが残念だった。
劇団名が「劇団道化」ということからも、コメディーを主として演じている劇団のように思われるのだが、出来としてはイマイチだったのかも??
それでも適度にアドリブが入ったり、脚本にないはずの演題の原作者である大谷昭宏氏を舞台に登場させたり、というところはさすがプロの劇団と思わされたりもした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/38/3a4e0b8697363ede2580c65979017c77.jpg)
※ 写真は左から主人公・健明、妹・さと子、生母・マサの三人です。
さて「おはぎ」だが、実は健明の妹・さと子は蜂楽堂というおはぎの美味しい和菓子店に勤めていた。そこで健明はさと子を助ける意味もあって大量のおはぎを買い込み、中華料理店でおはぎの食べ放題バイキングというキャンペーンを開始したのだ。「ギョーザもおはぎも美味しいよ!! 吉林食堂が贈る素敵な“あん”との出逢い」などという洒落の効いたチラシも配布して…。
敗戦のために母子が離れ離れにならなければならなかった。帰国しても言葉の壁、就職の壁に悩まされた残留孤児。いつまでも続く負の連鎖…。
舞台は福岡だったが、このような問題はおそらく札幌にも存在する問題なのではないか、と思わされた「吉林食堂~おはぎの美味しい中華料理店~」だった。
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10月13日(土)午後、かでるホールにおいて「中国・樺太残留邦人への理解を深めるシンポジウム」というテーマのシンポジウムが開催され参加した。
応募したときにはテーマに関わる寸劇が上演されるのかな?と思っていたのだが、実際にはなんと2時間に及ぶ本格的な演劇が上演されたのだ。
ストーリーは1988年の福岡の中華料理店を舞台にしたものである。「中国残留孤児帰国事業」で帰国した主人公・健明(ケンミン)は周囲の援助を受けて中華料理店を開いた。そこには健明と息子・新一、娘・純子の三人で暮らしている。そんな彼らを佐賀に暮らす
健明の母のマサはいつも励ましていた。しかしマサは大きな悲しみを抱えていた。それは敗戦の時に生き延びることに必死になったあまり健明の妹・さと子を置き去りにしてしまったという辛い過去があった。そのさと子が…。
コメディータッチに仕上げられた劇と冒頭に称したが、私の方にどこか構えたところがあったからだろうか、どうも心の底から笑えるという感じにはならなかったことが残念だった。
劇団名が「劇団道化」ということからも、コメディーを主として演じている劇団のように思われるのだが、出来としてはイマイチだったのかも??
それでも適度にアドリブが入ったり、脚本にないはずの演題の原作者である大谷昭宏氏を舞台に登場させたり、というところはさすがプロの劇団と思わされたりもした。
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※ 写真は左から主人公・健明、妹・さと子、生母・マサの三人です。
さて「おはぎ」だが、実は健明の妹・さと子は蜂楽堂というおはぎの美味しい和菓子店に勤めていた。そこで健明はさと子を助ける意味もあって大量のおはぎを買い込み、中華料理店でおはぎの食べ放題バイキングというキャンペーンを開始したのだ。「ギョーザもおはぎも美味しいよ!! 吉林食堂が贈る素敵な“あん”との出逢い」などという洒落の効いたチラシも配布して…。
敗戦のために母子が離れ離れにならなければならなかった。帰国しても言葉の壁、就職の壁に悩まされた残留孤児。いつまでも続く負の連鎖…。
舞台は福岡だったが、このような問題はおそらく札幌にも存在する問題なのではないか、と思わされた「吉林食堂~おはぎの美味しい中華料理店~」だった。