北大の大学祭に合わせての企画だと思われるが、昨8日(土)北大にある五つの研究所・センターが公開されると知り、めったにない機会と思い訪れてみることにした。
公開された研究所・センターとは、
◇創成研究機構
◇低温科学研究所
◇電子科学研究所
◇遺伝子病制御研究所
◇スラブ研究センター
の5カ所だったが、一応全ての施設を訪れてみた。
面白いなあ、と思われたのはそれぞれの施設によって力の入れ具合が違っていたことだった。
最も力が入っていたのは一番先に訪れた「電子科学研究所」だった。立派なリーフレットを用意し、展示も最も豊富だったし、サイエンストークも充実していた。ところが私にとってはナノテクノロジーの世界は最も苦手とする分野であり、午後に同じ北大博物館の土曜市民セミナーを受講することにしていたので、先を急ぐことになってしまい腰を落ち着けて説明を受ける余裕がなかったのが残念だった。
※ 「電子科学研究所」で唯一詳しく説明を受けたの“光るマウス脳”の話だった。
二番目に訪れたのは「創成研究機構」だったが、ここはエントランスロビーだけを会場にしたあっさりしたものだった。しかし、各展示の説明員が熱心だったので三つのブースで説明を受けたり、体験をさせたりしてもらった。
その中で最も興味深く聞いたのは「海の森をつくるゲル」というブースで、ゲル状のものに昆布の種を植え付け、それを海底に据え付けることで藻場を人工的に作りだすという研究だった。創成研究機構が目ざす産学共同研究の一つの例として興味深くうかがった。
※ 専門分野同士がコラボすることで新しい価値を見出そうとする創成研究機構の近代的な外観です。
三番目には「低温科学研究所」を訪れた。ここも学生(研究生?)が熱心に説明してくれた。氷の研究を専門とされている方で、近くグリーンランドの現地でのフィールドワークを控えている方とのことで、グリーンランドのこと、南極大陸のことなどいろいろとうかがうことができ、私には興味深かった。
午後の博物館での市民セミナーを挟んで、四番目に訪れたのが「遺伝子病制御研究所」である。こちらもナノの世界の話である。肝心の話は聞かず、遠心分離機の威力を体感する実験をさせてもらってお茶を濁した。
※ 何の変哲もない(?)遠心分離機を写しました。
最後に訪れたのが「スラブ研究センター」である。こちらは他の四施設が理系だったのに対して、スラブ各国を研究対象としたいわば文系の研究センターである。展示が最もあっさりしていた印象だった。こちらはむしろ3回の研究者のトークに力点を置いていたようで、私が訪れたときには全てのプログラムが終わっていた。
※ モンゴルとウルグスタンの民族衣装が展示されていました。
大学祭の模擬店がずらーっと並ぶ喧騒の中、そこからちょっと離れてふだんの大学の研究の一端を覗かせていただくこのような企画は本来の大学祭の在り方でもあろう。
次の機会があったときは、もう少し一つ一つの研究施設をじっくりと訪れてみたいと思った私であった…。
※ サービスショットです。北大のブルーグラス研究会が構内の一角でコンサートをしていました。
公開された研究所・センターとは、
◇創成研究機構
◇低温科学研究所
◇電子科学研究所
◇遺伝子病制御研究所
◇スラブ研究センター
の5カ所だったが、一応全ての施設を訪れてみた。
面白いなあ、と思われたのはそれぞれの施設によって力の入れ具合が違っていたことだった。
最も力が入っていたのは一番先に訪れた「電子科学研究所」だった。立派なリーフレットを用意し、展示も最も豊富だったし、サイエンストークも充実していた。ところが私にとってはナノテクノロジーの世界は最も苦手とする分野であり、午後に同じ北大博物館の土曜市民セミナーを受講することにしていたので、先を急ぐことになってしまい腰を落ち着けて説明を受ける余裕がなかったのが残念だった。
※ 「電子科学研究所」で唯一詳しく説明を受けたの“光るマウス脳”の話だった。
二番目に訪れたのは「創成研究機構」だったが、ここはエントランスロビーだけを会場にしたあっさりしたものだった。しかし、各展示の説明員が熱心だったので三つのブースで説明を受けたり、体験をさせたりしてもらった。
その中で最も興味深く聞いたのは「海の森をつくるゲル」というブースで、ゲル状のものに昆布の種を植え付け、それを海底に据え付けることで藻場を人工的に作りだすという研究だった。創成研究機構が目ざす産学共同研究の一つの例として興味深くうかがった。
※ 専門分野同士がコラボすることで新しい価値を見出そうとする創成研究機構の近代的な外観です。
三番目には「低温科学研究所」を訪れた。ここも学生(研究生?)が熱心に説明してくれた。氷の研究を専門とされている方で、近くグリーンランドの現地でのフィールドワークを控えている方とのことで、グリーンランドのこと、南極大陸のことなどいろいろとうかがうことができ、私には興味深かった。
午後の博物館での市民セミナーを挟んで、四番目に訪れたのが「遺伝子病制御研究所」である。こちらもナノの世界の話である。肝心の話は聞かず、遠心分離機の威力を体感する実験をさせてもらってお茶を濁した。
※ 何の変哲もない(?)遠心分離機を写しました。
最後に訪れたのが「スラブ研究センター」である。こちらは他の四施設が理系だったのに対して、スラブ各国を研究対象としたいわば文系の研究センターである。展示が最もあっさりしていた印象だった。こちらはむしろ3回の研究者のトークに力点を置いていたようで、私が訪れたときには全てのプログラムが終わっていた。
※ モンゴルとウルグスタンの民族衣装が展示されていました。
大学祭の模擬店がずらーっと並ぶ喧騒の中、そこからちょっと離れてふだんの大学の研究の一端を覗かせていただくこのような企画は本来の大学祭の在り方でもあろう。
次の機会があったときは、もう少し一つ一つの研究施設をじっくりと訪れてみたいと思った私であった…。
※ サービスショットです。北大のブルーグラス研究会が構内の一角でコンサートをしていました。