道央勤労者山岳連盟が主催する「札幌市民登山教室」が先月末から4回にわたって開催され参加した。費やした時間と労力に割には…、とも思うが得ることも多かった教室だった。
初心者向けの登山教室が開催されると知って、これまで我流で登っていた私にとっては「良い機会」と考え、参加することにした。スケジュールは次のとおりだった。
※ ベテランの講師の方の装備品が参考として陳列された。
◆5月28日(火) ◇登山計画と装備
◇歩き方や休み方、山の危険
◆6月04日(火) ◇地形図の見方、コンパスの使い方
◇実習登山ミーティング
◆6月09日(日) ◇実習登山 定山渓小天狗岳
◆6月11日(火) ◇実習登山の反省
◇道央勤労者登山連盟の所属会の紹介
私が登山教室に参加した動機は、これから本格的に登山に取り組もうということではなく、私のような軽登山を志す者にとっても得るものがあるのではとの期待から参加したものだった。その意味では2日目の地図の読み方、コンパスの使い方に興味があった。
ところが、残念なことにこの回の講義が講義の体を成していなかった。講師が不慣れということに尽きるのだが、受講者のほとんどの人が理解できずに終わったのではないか。幸い私は昔オリエンテーリングに親しんでいたこともあり、シルバーコンパスの使い方については多少知識があったので、そのことで思い出す良い機会とはなったのだが…。
※ 実習登山 定山渓小天狗岳第1班のミーティングの様子です。
そんなこともあり、やや不満の多かった教室だったのだが、ここでは私なりに得たことを記しておくことにする。なお、実習登山のついては明日レポートすることにする。
《私なりに得たこと》
・装備品として例え日帰り登山でもあっても、ツェルト、ヘッドランプは必携品と考える。
・雨への対策としてザックカバーより、ザック内の荷物を雨から守る工夫の方が使い良い。
・例え軽登山であっても、危険は常に存在することを念頭に入れておくこと。
といったところか…。何よりの収穫は「山へのいざない」という50数ページに及ぶテキストをいただいたことだ。これを熟読することで登山の基礎を学ぼうと思う。
登山教室を開催する趣旨の一つとして、主催者側は会員勧誘のリクルートの場でもあるようだった。しかし、私はそこまで登山にのめり込むことは考えていない。これからも個人での登山、あるいは募集登山(こちらを主として)に応募しながら、自分のペースで登山を楽しみたいと思っている。