まるで松島のようにたくさんの小島が点在する大沼湖。その小島を橋で結んだ散策路がある。駒ケ岳登山を終えた私はその足で大沼湖、小沼湖のウォーキングを楽しんだ。
※ 大沼の典型的な風景か?このような小島が点在していた。
駒ケ岳登山が思いのほか早く終了してしまい、午後の時間がポッカリと空いてしまった。どうしたものかと思っていたところ、登山に同行していたK氏から「大沼の島々を巡って歩いたら?」とアドバイスいただいたので、そうすることにした。
※ 私が最初に見た大沼の光景です。雲が厚く垂れ込め暗い写真ばかりになりました。
大沼の観光案内所でマップを入手し、さっそく島巡りウォーキングの開始となった。
ウォーキングの出発点は「後楽橋」という橋を渡って始まる。この橋で渡ったところは島ではなく地続きなのだが複雑な地形のために、橋を渡ることになる。
コースは観光客が普通の靴でも歩けるようにある程度整備されているが、できるだけ自然の状態を保つように努力しているようである。
※ このような散策路が張り巡らされておりました。
※ 島と島の間には写真のような太鼓橋が多く架けられていました。
島巡りは、「公魚島」から始まる。「浮島」、「アイヌ島」、「日の出島」、「石楠花島」などの島々を「公魚橋」、「浮島橋」、「日の出橋」、「袴腰橋」。「金波橋」、「湖月橋」、「石楠花橋」などの橋が結ぶ。中にはマップに名前のない島もあった。
※ こちらはちょっと変わった形の「石楠花橋」です。
コースはあくまで観光客用の散策路だから、なんだかあっさり終わってしまった。(時間にして30~40分?)
印象としては背景に水が見える庭園を歩いたような感覚だった。コース内にはそれなりに観光客の姿も見えたが、あまり多くはなかった。観光客は歩くよりは、遊覧船やボートで島巡りをする方を選ぶのかもしれない。
大沼にはもう一つのコースがある。「西大島」、「東大島」を巡るコースだ。大島といっても他の島との比較でそう名付けられただけでまったく小さな島である。「西大島」に大ヒットした「千の風になって」のモニュメントが埋められていた。
※ 「千の風になって」のモニュメントです。
大沼の島々を巡り終え、沼全体の写真を撮ろうとしていたら「写真、撮りましょうか?」と同じように歩いていたらしい外国人の女性から声をかけられた。好意に甘えてお願いしたのだが、この後彼女と何度も出会うことになる。
※ 「東大島」のところでは太公望が釣り糸を垂らしていました。
まだまだ時間のあった私は小沼湖の方の散策路も歩いてみることにした。
こちらの散策路は島巡りではないのだが、複雑に地形が入り組む中を歩くコースである。
大沼湖にはなかった水生植物(特にスイレン)が水面を覆うように生息していた。観光客は小沼湖まで足を延ばす人はいないらしく一人寂しいウォーキングとなった。と思っていたら先ほどの外国人女性が反対方向からやってきた。「スイレンの花がとてもきれいです!」と言いながらすれ違った。日本語がとても達者だ。
スイレンの花が確かに咲いてはいたが、葉の数からするとまたまだ花は少なかった。季節はこれからなのかもしれない。
※ 小沼の方はいたるところで写真のようにスイレンの葉が水面を埋め尽くしていました。
※ わずかに咲いていた白いスイレン(蓮)の花です。
などと思いながら小沼湖の散策を終えようとしたところ、またまたくだんの外国女性とバッタリ。こうなると彼女の方も気安さを覚えたのか「花の季節が遅れていますねぇ」などとネイティブのような日本語で語りかけてきた。私は「ずいぶん日本語が上手ですね」と問いかけると「神戸で日本語を勉強している」とのことだった。
彼女はフィンランド人とのことだったので「今から45年前にフィンランドを訪れたことがあります」、「とてもヘルシンキの街が可愛くて素敵な国でした」と話すと嬉しそうだった。
大沼湖、小沼湖のウォーキングを終えた私は先のK氏が教えてくれた大沼湖、小沼湖を一望できるという「日暮山」(303m)に車で登った。確かにちょっと登っただけで大沼湖、小沼湖がきれいに見えるポイントだった。
※ ゜日暮山」から見た大沼・小沼です。手前が小沼です。
それにしてもまだ時間が余った。そこで私は日暮山山頂でスマートフォンから21日分のブログの投稿文を作成し送信したのだった。