私にとってはどこの国の言葉か判別はつかなかったが、どうやらイタリア語で歌われていたようだ。研鑽を積み重ねた歌い手によるオペラの名曲の数々がホールに響き渡るのを聴いた。
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※ ザ・ルーテルホールのステージを休憩時に撮りました。
過日、旧知の亀谷さんという知人から手紙が届いた。何だろう?と訝りながら封を切ってみると、「常森寿子門下生によるコンサート」にいらっしゃいませんか?という便りと共にチケットが同封されていた。
便りを読むと、亀谷さんの子女である「亀谷泰子」さんが出演者の一人として名を連ねていたのである。
亀谷泰子さんについては、拙ブログにも何度か登場している方なのだが、彼女はソプラノ歌手として札幌はもとより、道内各地で活躍している方である。今年4月には、私が関わる団体の創立記念式典でも演奏していただいた方である。
せっかくのご好意だったので、久しぶりに彼女の歌声を聴いてみようと思った。
ところで「常森寿子」さんとは? 調べてみると、東京藝大を卒業し、N響や日フィルなど主要オーケストラと共演するなどソプラノ歌手として第一線で活躍するほか、京都市立芸術大学で教鞭を取り、現在は熊本の平成音楽大学教授を務めながら、広く後進の指導にもあたっておられる方のようだ。
その常森さんの指導を受けている札幌あるいは全国の門下生が集ったコンサートだった。
プログラムに「Voce Soave a Sapporo」と記されていたが、これはイタリア語で快い、甘美な、柔らかな声という意味があるそうで、そうした耳に快い声を目ざしている教室だそうだ。(常森氏の挨拶より)
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※ 当日のブログラムの表紙です。
11月8日(日)午後、札幌中央ルーテル教会附属の「ザ・ルーテルホール」(大通西6丁目)というキャパシティが200前後という小さなホールでのコンサートだった。
総勢11名の歌い手のみなさんが登場し、それぞれがオペラの曲を披露した。プロフィールによると、それぞれが各地で活躍されている方ばかりだった。
正直に告白すると、鍛えられた歌声は私の耳にはどれも大同小異に聴こえてきた。それは、クラシックの発声法が定型となっていること。その上、一人の指導者から指導を受けた方ばかりだったからなのだろうか、と思ったのだが…。
さて、お目当ての亀谷泰子さんであるが、11名の中では若手の方だったが、最初はゲストで招請された唯一の男性でバリトンの岡元敦司さんとのデュエットでオペラ「セヴィリアの理髪師」から「それじゃ私だわ~嘘じゃないわね?」という、オペラの中の掛け合いのような場面を二人で披露した。岡元さんのバリトンと亀谷さんのソプラノが見事に融け合っていたように聴こえてきた。
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※ 亀谷泰子さんです。
亀谷さんは第2部にも登場し、オペラ「ラクメ」より「マリカよ、いらっしゃい」という曲を披露したのだが、聴いている私には「そんなに高い音を出しちゃ、喉が壊れてしまうよ~」と思わず心の中で叫んだほど、私には到底考えられない高音域の声だった。
コンサート後に、亀谷さんのお父さんとコーヒーを飲みながら語ったのだが、やはり彼女の高音は特別らしい。札幌で行われるオペラなどで高音を必要とされる役柄などでは亀谷さんが指名されることが多いとのことだった。
なお、聴いていた方々のどれくらいの人が気付いたかは不明だが、コンサートでは塚田馨一という男性の方がピアノ伴奏をしていたが、実は亀谷泰子さんのご主人である。この「マリカよ、いらっしゃい」では図らずも夫婦共演となったのである。当人たちはそれらしいところをおくびにも出さなかったが…。
と、私にとってやや難解ではあったが、熟達した喉の持ち主たちの歌声を堪能したひと時だった。
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※ ザ・ルーテルホールのステージを休憩時に撮りました。
過日、旧知の亀谷さんという知人から手紙が届いた。何だろう?と訝りながら封を切ってみると、「常森寿子門下生によるコンサート」にいらっしゃいませんか?という便りと共にチケットが同封されていた。
便りを読むと、亀谷さんの子女である「亀谷泰子」さんが出演者の一人として名を連ねていたのである。
亀谷泰子さんについては、拙ブログにも何度か登場している方なのだが、彼女はソプラノ歌手として札幌はもとより、道内各地で活躍している方である。今年4月には、私が関わる団体の創立記念式典でも演奏していただいた方である。
せっかくのご好意だったので、久しぶりに彼女の歌声を聴いてみようと思った。
ところで「常森寿子」さんとは? 調べてみると、東京藝大を卒業し、N響や日フィルなど主要オーケストラと共演するなどソプラノ歌手として第一線で活躍するほか、京都市立芸術大学で教鞭を取り、現在は熊本の平成音楽大学教授を務めながら、広く後進の指導にもあたっておられる方のようだ。
その常森さんの指導を受けている札幌あるいは全国の門下生が集ったコンサートだった。
プログラムに「Voce Soave a Sapporo」と記されていたが、これはイタリア語で快い、甘美な、柔らかな声という意味があるそうで、そうした耳に快い声を目ざしている教室だそうだ。(常森氏の挨拶より)
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※ 当日のブログラムの表紙です。
11月8日(日)午後、札幌中央ルーテル教会附属の「ザ・ルーテルホール」(大通西6丁目)というキャパシティが200前後という小さなホールでのコンサートだった。
総勢11名の歌い手のみなさんが登場し、それぞれがオペラの曲を披露した。プロフィールによると、それぞれが各地で活躍されている方ばかりだった。
正直に告白すると、鍛えられた歌声は私の耳にはどれも大同小異に聴こえてきた。それは、クラシックの発声法が定型となっていること。その上、一人の指導者から指導を受けた方ばかりだったからなのだろうか、と思ったのだが…。
さて、お目当ての亀谷泰子さんであるが、11名の中では若手の方だったが、最初はゲストで招請された唯一の男性でバリトンの岡元敦司さんとのデュエットでオペラ「セヴィリアの理髪師」から「それじゃ私だわ~嘘じゃないわね?」という、オペラの中の掛け合いのような場面を二人で披露した。岡元さんのバリトンと亀谷さんのソプラノが見事に融け合っていたように聴こえてきた。
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※ 亀谷泰子さんです。
亀谷さんは第2部にも登場し、オペラ「ラクメ」より「マリカよ、いらっしゃい」という曲を披露したのだが、聴いている私には「そんなに高い音を出しちゃ、喉が壊れてしまうよ~」と思わず心の中で叫んだほど、私には到底考えられない高音域の声だった。
コンサート後に、亀谷さんのお父さんとコーヒーを飲みながら語ったのだが、やはり彼女の高音は特別らしい。札幌で行われるオペラなどで高音を必要とされる役柄などでは亀谷さんが指名されることが多いとのことだった。
なお、聴いていた方々のどれくらいの人が気付いたかは不明だが、コンサートでは塚田馨一という男性の方がピアノ伴奏をしていたが、実は亀谷泰子さんのご主人である。この「マリカよ、いらっしゃい」では図らずも夫婦共演となったのである。当人たちはそれらしいところをおくびにも出さなかったが…。
と、私にとってやや難解ではあったが、熟達した喉の持ち主たちの歌声を堪能したひと時だった。