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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

拉致問題を考える

2015-11-05 15:57:19 | 講演・講義・フォーラム等
 私は、人間は本来、話し合えば分り合える、誠意は相手に通ずる、という思いで生きて来た。今でも日本国内においては、そうした考えは通用すると信じている。しかし、こと諸外国との関係においては?? 

                    
                 ※ 北朝鮮拉致問題の象徴的存在の横田めぐみさんです。              
 11月1日(日)午後、京王プラザホテルで「北朝鮮に拉致された日本人を救出する北海道の会」などが主催する「拉致問題を考える道民集会」に参加してきた。
 集会は次のような構成となっていた。

 1.映画「拉致~私たちは何故、気付かなかったのか!」上映
 2.主催者あいさつ 内閣府大臣政務官             高木 宏壽
           北海道知事                高橋はるみ
           札幌市副市長               板垣 昭彦
           北朝鮮に拉致された日本人を救出する会北海道の会代表
                                川田 匡桐
 3.拉致被害者ご家族のビデオメッセージ
 4.講演      拉致被害者 松木薫さんの弟        松木 信宏 氏
           北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
                            会長  西岡  力 氏

 主催者あいさつの部分を見て、「何だ!これは一方の側の政治的アピールの場ではないのか?」と捉えてしまうと、問題の本質から目を逸らしてしまうことになる。問題は「拉致」という国際犯罪から被害者をいかに救うか、ということなのだ。

                      
                     ※ 拉致被害者、松木透さんの弟、信宏さんです。

 北朝鮮の拉致の問題について、私が得たかぎりでの情報では、何をどう考えても北朝鮮側に一方的に責任がある国際犯罪である。(北朝鮮側に何か言い分などあるのだろうか?このことに関してはおそらく何もあるまい)
 犯罪を犯しながらも、北朝鮮は拉致した人たちを返そうとしないばかりか、日本に対してさまざまな要求を突き付けてくるという厚顔さを国際社会において堂々と展開している。
 ましてや、要求が聞き入られないと、ミサイルで脅しをかけるという体たらくだ。
 これはもう、人として、あるいは国として、まともな交渉相手ではないと思うのは私だけだろうか?

 拉致被害者の一人、松木透さんの弟である信宏さんは言う。「政府を信じるしかない」と…。
 救う会の代表を務める西岡力さんは「金正恩は全てを掌握している。彼の決断がないかぎり解決はない」という。
 現在、北朝鮮は一方的な理由から公式協議の場を閉じているが、水面下では随時交渉が続いているという。政府関係者の粘り強い交渉が続いているものと信じたい。

                     
                    ※ 「救う会」の会長、西岡力さんです。
 
 しかし、これまでの経過から見ても拉致被害者家族が望む早期解決は残念なことだが難しいように想われる。
 まともな交渉相手ではない北朝鮮に対して、解決を図るためには果たして何が必要なのだろうか? 徒手空拳では限界がある?