発見!とは少し大仰な表現かもしれない。しかし、私にとっては記憶の中から消えかかり、ロッカーの奥深くに眠っていた50年前のスライドが、あることがキッカケとなって再び日の目を見ることになったのだ。
※ 私が撮ったスライド写真の一枚をあらためて写真に撮って再生しました。パリのルーヴル美術館です。以下何枚か載せます。
私が集う「めだかの学校」で、来たる10月22日(月)にみんなの前でお話しなければならないことになっている。題して「私の青い春 欧亜貧乏旅行回想録」である。
拙ブログで何度か触れたと思うが、私は学生だった1968(昭和43)年から翌年1969(昭和44)年にかけて10か月間にわたりヨーロッパ、中近東、アジアといった国々を放浪して歩いた体験がある。
そのときの体験をみんなの前で話さなければならないことになっていた。
※ チェコの首都プラハの第一の観光名所ヴルタヴァ川(ドナウ川)にかかる「カレル橋」です。
だいぶん色が退化しています。その上写真上部の黒い墨はカビのようです。
それでその準備を一か月前くらいから始めていた。
当初は話の要旨をパワーポイントで表示しながら話をしよう、と考えて原稿づくりを始めた。ところが文字ばかりではつまらない、そこに写真などの絵が欲しいなあ、と思った。ところが私はその旅ではほとんどプリント写真を撮らなかったのだ。写真は全て帰国してからの報告のことを考えてスライド用の写真ばかり撮っていた。事実、帰国してからは各所で報告会をさせていただいた。
※ ノルウェーを旅して何度もお目にかかったフィヨルドです。
しかし、帰国して1~2年も経つと報告会のようなものもなくなり、スライドはお蔵入りとなってしまった。私はスライド写真はすでに整理され捨てられたものとばかり思っていた。
ところがある日、妻にそのことを話したら「いや、もしかしたらあるかもしれない」というではありませんか!
マンションの小さなロッカーの中を探してみると、なあ~んとしっかりと保管されていたのです!
小躍りしたのもつかの間、次なる問題が生起した。
それはスライドを投影する映写機が無いのだ。
ある考えが閃いた。それはネット上で中古の映写機が手に入るのではないか、という考えだ。さっそくアマ〇ンのページを繰ってみるとあるある。それも私の小遣い程度で購入できる価格だった。早速注文したところ過日その映写機が届いた。
※ 買い求めた中古のCABIN製のスライド映写機です。
さっそく投影してみると…、う~ん50年という年月はやはり色を退化させていた。中にはカビを蓄えているスライドもあった。しかし、見られないほどではない。私はスライドの使用を決めた。
この旅で撮ったスライドの枚数は約1,100枚である。その中から数十枚を厳選して使用するつもりである。そのため現在はまず全てのスライドに目を通すことを始めた。
※ 旅の中で撮りためたスライド写真は約1,100枚になりました。
この作業が楽しい! 当時の旅が鮮やかに蘇ってくるのだ。
そうしたこともあり、作業は遅々として進まないが、なんとか当日までには間に合わせたいと思っている。
※ スウェーデン・ストックホルムのオリンピック記念陸上競技場に立つ私です。
50年前もパンツは比較的細かったんですね~。
スライド&トーク「私の青い春 欧亜貧乏旅行回想録」の準備作業は、私にとって心楽しい日々である。