今日(4月20日)、北海道コンサドーレ札幌はホームに横浜Fマリノスを迎えJ1第8節を戦ったが、3対0と見事に快勝し、前節に続いての勝利となった。三連敗を喫したときには「重症かも?」と心配したが、どうやら立ち直ってきたようだ…。
今シーズン3試合目のスタジアム観戦となった対マリノス戦だが、スタジアム観戦した前2試合はいずれも敗戦となり、重たい足を引きずりながら帰路となってしまった。今日こそはそれから逃れたいと思いながら札幌ドームに向かった。
※ 対戦前、メインスタンドに向かって整列した両チームイレブンです。
試合はいきなり動いた。試合開始後4分、新加入のAロペスがボールを持つといつもは強引にシュートまでもっていくのだが、この時は冷静に空いていたチャナテップへのパスを選択し、それをチャナテップが冷静に決めて幸先良いスタートを切った。(チャナテップは今シーズン初得点)
※ 最初の得点を叩き出したチャナテップ選手です。
さらに続いて前半9分、敵陣中央付近で得たFKをキックの名手福森が芸術的にフリーキックを決めて、早くも2対0と有利な情勢をつくった。
※ 見事なフリーキックを決めた福森選手です。
試合はけっして一方的ではなく、むしろ横浜の方がボールを良く保持して札幌ゴールに迫る場面が多かったように思えたが決定力が今一つだった。
試合は、さらにさらに前半29分、Lフェルナンデスが俊敏なドリブルで駆け上がりゴール前にふわりと浮いたクロスボールを上げると、これに反応したAロペスがヘッドで見事にゴールに叩き込み、なんと前半で3対0と引き離してしまった。
※ 豪快にヘッドで3点目を決めたAロペス選手です。
後半は一進一退の試合展開が続き、両チームともに得点することがなく、結局コンサが3対0で見事勝利を決めた試合だった。
しかし、試合の方は得点ほどの開きはなく、いやむしろ横浜が終始押していたようにも見えた試合だった。事実、試合後にボール保持率を見てみると、横浜64%に対して、札幌はわずか36%である。戦術的に相手にボールを持たせていたという言い方もできるが、ボールの扱いについては明らかに横浜の方が上のように私からは見えた。
※ スーツではなく、珍しくジャージに身を包んだミシャ監督です。
サッカーはそこが難しい。いくら試合を有利に進めても、チャンスに得点できなければ(あるいは敗戦ということになれば)試合としては無に等しいことになる。今日の試合は少ないチャンスを確実に得点に結びつけたコンサの快勝ということである。よくスポーツの場合、「結果がすべて」という言い方をする場合が多いが、プロサッカーの場合はそのことが顕著のように思える。
※ 唯一、試合中の映像です。コンサのコーナーキックのチャンスに進藤選手(?)が頭で合わせたところです。
さてタイトルを「再び波が来るか?」としたが、2連勝したこの2試合はどちらも相手を零封した点を私は評価したいと思う。以前記したがコンサの場合はあまりにもあっさりと相手に得点を許してしまうところが弱点だと思っている。その点ここ2試合は評価できるのではないだろうか?私は観戦中なかなか守備陣にまで目が向かないのだが、キムミンテ選手がセンターバックに入ったことで守備陣が安定してきたと言われている。彼の今後のさらなる活躍を期待したい。
※ 魚眼風のバージョンで会場全体を写した一枚です。後半戦の開始前の様子です。
攻撃陣ではMFのLフェルナンデスが面白い。時折見せる切り先鋭いドリブルは相手にとっては相当の脅威なのではないか?一方、前半戦でブレークした鈴木武蔵がちょっと元気がないように見えるのが心配だが、早く立ち直ってゴールを量産してもらいたいものだ。
※ 会場の横断幕で気になったものを写してみました。「SAPPORP try to GLORIOUS」
とは、「栄光に挑め!札幌」といったような意味でしょうか?
さあ、ここからコンサがどんな戦いぶりを見せてくれるのか、楽しみだが再びコンサに波が来てくれることを願うばかりである。