田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道低山紀行 87 手稲山(乙女の滝コース)

2019-06-06 20:06:37 | 北海道低山紀行 & Other

 上り3時間50分、下り2時間55分。総行動時間7時間弱の登山は7?才が久しぶりに登る山としては選択を間違えたようだ。16時40分、私はヘロヘロになりながら登山口に帰り着いたのだった…。

      

     ※ 手稲山頂から石狩湾側を写したパノラマです。

 手稲山は2011年7月に「平和の滝コース」から一度登っている。そこで別コースからもう一度登ろうと考えた。

 手稲山は市内ということもあってゆっくり午前8時に自宅を出た。ところが、登山口の「手稲鉱山」に入るところが分からず、手間取ってしまい登山口をスタートしたのが午前9時30分になってしまった。

          

          ※ 登山口には2台しか駐車していませんでしたが、けっこう登山者には出合いました。

 振り返ってみると、「乙女の滝コース」ぱ、登山路は大きく4つに分かれていた。

 最初は登山口から手稲鉱山の坑水処理施設まで(滝ノ沢)。続いて滝ノ沢から札幌冬季五輪の大回転ゴール跡までコース。次はゴンドラの山麓駅まで。そして山麓駅から山頂までと別れていた。

 つまり、最初は会社の管理道路を往くコースであり、続いて二つ目の部分だけが登山路らしい山道だった。大回転のゴール跡からは冬季五輪当時に造成された車道跡。そして最後はスキー会社や放送局などの管理道路、という感じだった。つまり、コースの3/4以上は道路まだは道路跡を往くという登山を楽しみたい向きにとってはやや味気ない登山路だともいえるコースだった。

          

          ※ その名のように可愛い「乙女の滝」です。          

 5月以来1ヵ月ぶりの登山とあって、無理せずゆっくりとスタートしたのだが…。登山口から400mくらいは沢沿いの登山路だったが、すぐに管理道路に導かれる。その後、コース名にもなっている高さ8m程度の小さな「乙女の滝」に寄って、単調な管理道路を淡々と上がった。

          

          ※ 「乙女の滝」の近くに何かの作業場の跡のような施設が残っていました。

          

          ※ このような管理道路を淡々と上っていきました。

 管理道路の終点に「手稲鉱山 坑水処理施設」があり、現在も稼働しているようだった。

          

          ※ 建物の門には「エコマネジメント株式会社 手稲事業所」というプレートがありました。

 その先が「滝ノ沢」だった。ここからは沢沿いに登山路らしい道路が続いていた。しかし、ここも子細に見ると以前は作業道路のような跡になっていた。それでもこのコースの中では唯一登山路らしい雰囲気を醸し出していた。

          

          ※ 「滝ノ沢」は二つのコースの分岐点になっていました。

          

          ※ 緑濃い、いかにも夏の登山道といった感じです。

 天気はピーカンに晴れていたが、森の中には陽が届かず、涼しい気温の中で登り続けた。ただし、前日降った雨のためかやや湿度は高いようだった。

 やがて鬱蒼とした森の中に「大回転ゴール跡」という看板だけがその痕跡を残すところを通過した。

          

          ※ 大回転ゴール跡という看板がありました。(札幌冬季五輪男子大回転のゴール跡です)

          

          ※ トレイルランに励んでいる人に出会いました。

 ここからは五輪当時に造成された道路跡を往く。この部分は平坦な道がゴンドラの山麓駅まで続いた。

 ゴンドラの山麓駅までは傾斜の急なところもなく、私自身もそれほど疲労感もなく登ってくることができた。この時、私の簡易高度計は500m前後を指していたと記憶している。

          

          ※ ゴンドラの山麓駅ということですが、現在は休業中(?)

 山麓駅からの管理道路が難敵だった。ぐんぐんと高度を増していくのだ。なにせ僅かな区間で500mの高度を稼がねばならないのだから…。私のスタミナは底をついてしまった。僅かな区間がとても遠く感じられた。途中で会った方が「1時間程度」(本当かな?)と言っていたが、私はこの区間に実に1時間35分を要してしまったのだから…。        

 登山口から3時間50分を要して、放送局各社のアンテナが立ち並ぶ山頂にようやく到達した。山頂に着いた時には雲も出てきていたが、眺望はなかなか見事だった。

          

          ※ ささやかな山頂標識です。目の前の山は余市岳です。

          

          ※ 手稲山山頂はご覧のように放送局各社のアンテナが林立しています。

          

          ※ 山頂から石狩湾、手稲方面を望んだ図です。 

【手稲山(乙女の滝コース) 登山データ】
標 高  1023.1m (標高差 913m)
駐車場  金山登山口に数台駐車することができる。    
行 程  《グランドシニアの足とお考えください》
     登山口→(50分)→滝ノ沢→(1時間25分)→ゴンドラ駅→(1時間35分)→山頂→(1時間10分)→ゴンドラ駅→(1時間10分)→滝ノ沢→(35分)→登山口

時 間  上り(3時間50分)  下り(2時間55分) 
天 候  晴、微風
登山日  ‘19/06/06