田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

サタデー・テーリング(5)「札幌村郷土記念館」

2007-06-19 16:47:56 | 札幌(圏)探訪
 札幌にもこんな素朴な資料館があるんだ! となんだか田舎おじさんをホッとさせるような懐かしい薫りのする資料館でした。

 6月15日(土)二度目のサタデー・テーリングに出かけました。
 今回は市交通局の思惑に背き、自家用車を用いました。
 というのも、今期(2007年前期)のポイントになっている施設は、地下鉄駅を降りてからバスを利用しなければならないところが多いのです。
 そこで今回は車を使うことにしたというわけです。

 この日は札幌市の北に位置する4つの施設や公園を目ざすことにし、最初は「札幌村郷土記念館」を目ざしました。
 ところがこの記念館がなかなか見つからず苦労しました。
 あらかじめ地図で確認して出かけたのですが、近くまで辿り着いたのは分かるのですが、肝心の建物を発見できないのです。
 周辺を何度も周回していると、同じようにサタデー・テーリングをしていた小学生を見つけ、その子たちに聞いてようやく辿り着くことができました。
 といいますのも、この記念館は住宅やマンションが建ち並ぶ一角にひっそりと佇んでいたからです。

 この札幌村郷土記念館は、北海道の町や村にある郷土資料館のような感じの施設です。
 内部の展示は大正時代(明治も含む?)から昭和初期にかけて失われていった農機具や家具を中心とした展示でした。
 私にとっては格別珍しい展示ではありませんでしたが、洗練された展示を誇る現代的な博物館とは違い、こうした素朴な記念館も「いいものだなぁ」と思えました。

 サタデー・テーリング(6)「モエレ沼公園」

 札幌村郷土記念館からさらに北東に離れたところに位置するのが「モエレ沼公園」です。
 ここについては以前リポートしていますので、スタンプを無事に押せたということだけ報告しておくことにします。

サタデー・テーリング(4)「札幌市写真ライブラリー」

2007-06-18 16:52:48 | 札幌(圏)探訪
 地図上の読み方では、「旧永山武四郎邸」よりは「札幌市写真ライブラリー」の方に早く到達するはずでしたが、そのライブラリーが見当たらないまま旧永山邸に辿り着いたのでした。

 こうなると写真ライブラリーの位置が分かりません。
 仕事熱心な旧永山邸の管理人の方に尋ねました。
 そうすると、写真ライブラリーはサッポロファクトリー内にあるというではありませんか。それでは分かるはずがありません。
 サッポロファクトリー内も広いものですから、ここでもすぐには分かりませんでした。
 結局、レンガ館内のレストランや飲食店が並ぶ一角にひっそりと立っている看板をようやく見つけました。そこはエレベーターの乗り場です。(ギャラリーは3階にある)
 なんだか、「来なくていいよ」、「見なくていいよ」と言われているように思えてきました。

 3階の一角に、やはりひっそりと「札幌市写真ライブラリー」がありました。
 展示は札幌市の昔の繁華街を写したセピア色の写真のコーナーと、最新技術を駆使し花を題材とした写真のコーナーからなっていました。
 ライブラリーは見る人もいなく閑散とした感じで、やはり「来なくていいよ」、「見なくていいよ」という雰囲気を醸し出していました。
 サタデー・テーリング参加の子どもたちもスタンプを押すと、一枚の写真も見ずにそこを後にして行ってしまいました。

 いかにもマニアだけが集うのが目的のような施設を、小学生を対象とするサタデー・テーリングの目的地にするのはどうなのでしょう???

 ちょっと首を傾げてしまったのですが・・・。
 

フォークうたごえまつり

2007-06-17 19:58:08 | ステージ & エンターテイメント

 「フォークうたごえまつり」というなんとも懐かしい、レトロな響きのする催しを聴きに行ってきました。

 6月14~17日は北海道神宮の例大祭(通称:札幌祭り)でした。
 その催しの一つとして15日夜に「フォークうたごえまつり」という催しがありました。
 これは、いわゆる素人さんが自ら楽器を奏でながら歌声を発表するというものです。
 企画・運営するコミュニティFM放送局の三角山放送の呼びかけに応じたのは計12組の素人さんでした。
 約束は、一組一曲だけの発表、曲はオリジナルのものではなくコピー曲にかぎるというものでした。
 発表する場所が神宮の土俵上というのもなかなか趣きがあるじゃありませんか。

 雨上がりの夜は少し肌寒い思いがしましたが、ステージ上(いや土俵上)には熱気溢れる歌声が響き渡りました。
 演奏の巧拙、歌の上手下手はあるものの、カバー曲はどこか懐かしく耳に心地良く入ってきました。
 いやいや、巧拙とか、上手下手と記しましたが、自ら出演を申し出ただけあって誰もがそれなりの水準で聞かせてくれました。
 特に何人かのおじさん世代が存在感を放っていました。

 最後はゲストの往年の(?)ヒット歌手、五十嵐浩晃さんが締めてくれました。

 会場(土俵)の側にはたくさんの出店があり、多くの家族や若者が夜店を楽しんでいました。
 それにしても祭りの夜店は高いですねぇ。
 生ビール600円、焼きそば500円、・・・なのに多くの人が店に群がっているのは、やはりあの独特の雰囲気を楽しんでいるのでしょうね。
 




札幌公園めぐり 「北大植物園」

2007-06-16 21:56:22 | 環境 & 自然 & 観察会
 札幌の空はあくまで青く、暑くもなく寒くもなく、まさに“サッポロジューン”の最高のシチュエーションの中で北大植物園を堪能しました!

 今日はコンサドーレが徳島を迎えてのホームゲーム、私たちは厚別競技場に向けて自宅を出ました。
 ところがあまりの好天が私の変心を呼び起こしました。「そうだ!北大植物園に行こう!」と・・・。

 北大植物園は私の勤務先の目の前にあり、いつも外側から眺めていました。
 そして「北大植物園にはいつでも行ける。だから最高のシチュエーションの時に訪れよう」と思っていました。
 それが「今日だ!」と私は確信したのです。

 植物園は私の期待を裏切りませんでした。
 鬱蒼と繁る大木は、すぐ近くを多くの車が行き交いマンションが聳えているにもかかわらず、まるで別天地のようなたたずまいで私たちを迎えてくれました。
 ハルナラやミズナラが天を突くかのごとく聳え立ち、上空を覆っています。
 一瞬、大都市札幌の都心にいることを忘れさせてくれます。
 
 雲一つない好天なのに、木陰に入ると心地良い風が体を包みます。
 木陰のそこここで家族連れが弁当を広げています。
 私たちもまた、木陰のベンチに腰かけ、持参したおにぎりをほおばりました。 

 植物園は大木ばかりではなく、北海道に生息するあらゆる花木が展示されています。
 さらに、高山植物やカナディアンロックガーデンなどの展示コーナーや南国の植物を展示する温室も備わっています。

 入園料400円というのも安くもなく、高くもなく微妙な料金設定です。
 市民にとって気楽にいつでも出入りできる料金とはいえません。
 それが適度な入園者数となっていて、人影が多くないのも心を癒してくれます。

 それでも四季折々に訪れてみたい施設であることは間違いありません。

 


 

サタデー・テーリング (3)「旧永山武四郎邸」

2007-06-15 22:54:59 | 札幌(圏)探訪
 琴似の屯田兵屋を訪ねた後に、屯田兵の育ての親ともいわれる永山武四郎の旧邸宅を訪れたのは、意図したわけではなく単なる偶然のいたずらです。

 この旧永山武四郎邸は、地下鉄「バスセンター前」で下車して、札幌ファクトリーを目ざして歩くと、札幌ファクトリーの隣の永山記念公園内の木立の中に建っています。
 資料によると、永山武四郎は屯田事務局長時代に私邸として建設したそうです。

 内部は自由に見学できるようになっており、当時としては珍しい和洋折衷の簡素な建物ということですが、私から見たら十分な広さをもった邸宅と映りました。

 こうした歴史遺産の建物には必ず管理人のような方がいますが、この「旧永山武四郎邸」に勤める管理人は小学生の訪問者に見学の方法を指導したり、観光客にも親切に対応するなど、その職責を十分果たしているように見えました。
 それに対して、「屯田兵屋跡」の管理人は無愛想で、質問することもはばかれる対応でした。

 管理人の対応一つで、その遺産そのものが輝いたり、霞んだりすることがあるんじゃないでしょうか。

 人のふり見て、我がふり直せ、なのですが・・・。

えっ? 椎名誠?!

2007-06-14 22:48:10 | 講演・講義・フォーラム等

 今月一ヶ月間連続投稿を!と意気込んでいたのですが、昨日個人的な理由で空いてしまったのが残念です!(話題は結構ストックしているのですが…)


 今日、17時過ぎのことでした。そろそろ退勤時間が近くなっている時でした。
 私の執務室の前を中年の男性が通りました。
 「椎名誠さんに似ているなぁ。髪型が彼にそっくりだなぁ…。でも、こんなところに彼がいるはずがない。きっと彼の髪型を真似た人なんだろう」と思っていました。

 すると、あまり時を経ずに再びその人が私の部屋の前の前を通りました。
 椎名誠さんに間違いない!
 そう確信した私は、部屋を飛び出し、彼に声をかけました。
 「どうしてここにいるんですか?」
 「いや、これからここで講演があるんだよ」
 「えっ、それは知らなかった。私も講演を聴けるだろうか?」
 「主催者に聞いてみたら?」
まるで旧知の間柄であるかのような口のききかたをしてしまいました。
  (まったく初対面です。軽い興奮状態が冷静さを失していたようです)

 主催者は「空きがあればいいですよ」とのことでした。
 講演会は私の執務室の1階下の7階の一室で、札幌に本社のある出版社「柏艪舎」が開催したものでした。
 椎名誠氏は柏艪社から「ごんごんと風にころがる雲をみた」というエッセイを出版したのを記念しての講演会ということでした。
 運よく空席があり、講演を聴くことができました。

 講演は彼の文章にようにユーモアが散りばめられて、聴衆の笑いを誘いながら彼の生い立ちを語るものでした。
 彼の生い立ちはかなり野蛮であり、かなり破天荒なものだったようです。
 それは現代の子どもたちが純粋培養のように育てられていることへの警鐘というより、辛辣な批判であったと思います。

 彼は昭和19年生まれで、63才を迎えたということでしたが、精悍に日焼けした表情はまだまだ“若い!”といった感じでした。
 精力的な執筆活動はまだまだ衰えることはないでしょう。

 思わぬ講演に巡りあえた幸運に感謝した今夜の出来事でした。

 さらに今夜は会場で、柏艪舎から「札幌はなぜ、日本人が住みたい街№1なのか」を出版した林心平氏にもお会いすることができました。



 


クールビズ

2007-06-12 23:52:43 | その他

 いきなりおかしな写真をお見せしました。(失礼!)

 5月下旬、庁舎内に「6月よりクールビズを実施します」という回覧が回りました。
 それは、6~9月の期間、半そでYシャツにノーネクタイで執務しても良いというものです。(いや担当部局としてはもっと積極的な意味合いを込めているのかもしれません)

 さて、6月に入り2週間が経とうとしています。
 呼びかけた担当部局の総務課の人たちはいち早くノーネクタイで勤務し始めましたが、他の職員は初めのうちは様子を覗っていた感がありました。しかし、気温の上昇し始めた先週くらいから徐々にネクタイを外し始めました。

 私はというと、6月早々から半袖のYシャツにはしたのですが、ネクタイは外せませんでした。長年の習慣でしょうか、ネクタイを外して勤務した経験がないために思い切ることができずにいました。

 それでも周りがほとんどノーネクタイになったのを見て、思い切って11日(月)から上着も取り、ノーネクタイで出勤してみました。
 なんだか首の辺りがいつもと違うため落ち着かない感じもするのですが、その首の辺りがことのほか快適なのです。
 う~ん、この快適さはたまりませぬ!

 人間は一度快適さや利便さを獲得してしまうと、けっして以前に戻ろうとはしませんよね。私も9月まで上着を取り、ノーネクタイで出勤することになるのだと思います。

 それにしてもまだ6月だというのに、この暑さはいったい何でしょうか???
 やはり地球の温暖化? それともエルニーニョ? あるいはラニーニャ?


YOSAKOIソーラン祭り2007

2007-06-11 21:10:34 | 札幌(圏)探訪
 札幌の初夏の風物詩として定着した感のある「YOSAKOIソーラン祭り2007」が昨日閉幕しました。
 田舎から札幌に転居したおじさんとしては、このことに触れないわけにはいかないでしょう。

 祭りは7日(木)から開幕していましたが、最終日の昨日になってようやく大通会場に出かけ、生のYOSAKOIソーラン祭りに触れてきました。

 私は大通りのパレード会場の端の方で見物客の肩越しにパレードを観ることができました。
 見物客が道路の両側をびっしり埋めています。そして、メイン会場の大通西8丁目会場は当然のように立錐の余地もないほど人で埋め尽くされていました。
 車の通行を一切止められた大通公園は多くの人たちが行き交い、溢れんばかりの人でした。
 その人出に圧倒されました。

 TVと違って生の迫力を実感するのは、大型スピーカーから発せられる大音響でしょう。(周辺の住民にとってはかなり迷惑かなぁ・・・)メイン会場のステージはもちろんのこと、地方車(じかたしゃ)とよばれる参加チームの先頭に立つトラックの荷台にはとてつもなく大きなスピーカーが備え付けられ大音響で踊り手を鼓舞します。
 その音量に圧倒されました。

 こうした熱狂が土・日の二日間は、市内29ヶ所で繰り広げられたということです。
 まるで札幌市内がYOSAKOIソーラン一色に染められたかのようです。
 ところが、短期間にここまで肥大化した祭りは、いろいろな部分に光と影があるようです。それについて、私はあえて触れませんが、気になった点を2点だけあげておきたいと思います。

 その一つは、参加チーム数が頭打ちとなってきていることです。私の故郷、網走管内からも以前参加していたはずのチームがずいぶん出ていませんでした・・・。
 その二つ目は、有料の桟敷席の空席が目立ったことです・・・。

 YOSAKOIソーラン祭りがこれからも市民に愛され、道民に愛され、札幌の初夏の風物詩として真に定着していくことを願っています。

サテライト講演会

2007-06-10 23:56:42 | 講演・講義・フォーラム等

 学校教材の制作・販売の大手の〇〇社が主催する“未来の教育を考える”教育関係者向けセミナー「NEW EDUCATION EXPO」in 札幌サテライト会場という講演会を〇〇社札幌支店のプレゼンテーションホールで聴講してきました。
 これは、東京会場で行なわれる講演会を衛星回線を通して札幌で同時中継したものを聴講するというものです。

 私が聴講したのは、有識者が次々と講演する数あるコマの中から、今現場教師にとっても最もインパクトを与え続けている立命館小学校副校長の陰山英男氏の「学力問題の新たな展開とITC」と題した講演を聴講しました。

 氏は教育再生会議の一員に加わっていますが、その会議の様子を交えながら持論を展開しました。
 その中で氏は、「学力の低下が言われているが、それは子どもの生活習慣の乱れが脳の低下を招いている結果である」と断じました。
 そして彼が行なってきた実践は、その脳の活性化を促すものであるとしました。
 その実践をITCと連動させることによってさらなる脳の活性化が図られる、というのが話の骨子でした。

 氏の主張は、学識者レベルから言わせると、あるいは問題があるのかもしれませんが、実践に裏打ちされた明快な主張は現場レベルの人たちには説得力のある主張であったように思います。

 さて、サテライト講演を聴いた印象ですが、リアルタイムでの講演ではあってもどうしても臨場感の乏しさはぬぐえません。講演が終わったとき、東京会場では拍手が起こったのですが、サテライト会場ではそれが起こらなかったのも受講者がどこかに違和感を抱いていたからかもしれません。

 そうした思いはあったものの、
 旬な話題を新しい形で、リアルタイムで聴くことができたのは私にとって貴重な体験でした。


サタデー・テーリング(2)「琴似屯田兵村兵屋跡」

2007-06-09 23:04:10 | 札幌(圏)探訪
 血液センターの後、地下鉄琴似駅に戻る途中にあるのが「琴似屯田兵村兵屋跡」です。
 地下鉄琴似駅周辺はすっかり市街地を形成している感じで、いろいろな商店、飲食店が軒を連ね、賑わいをみせていました。

 そうした商店街の隅にひっそりと屯田兵屋跡というより屯田兵屋を復元した建物が建っていました。とても小さな粗末な建物で、土間には簡単な農機具などが置かれ、そこに続いて居間と畳の間の二間だけの建物でした。おそらく当時の屯田兵が住む家屋の典型的な住まいの一つだったのでしょう。

 本州出身の屯田兵にとって、板で囲まれただけの粗末な建物で冬を越すのは相当に過酷な条件であったと推測できました。

 ところでこのサタデー・テーリングは、市の交通局の増収策ともリンクしているようです。
 というのは、交通局は土・日だけにかぎり一日地下鉄乗り放題の「ドニチカキップ」という切符を販売しています。これが大人500円、子ども250円と格安なのです。
 おそらく土・日は通勤・通学客が減るのでしょう。その減った乗客を呼び戻そうとする策の一つが「ドニチカキップ」の販売であり、それを利用した「サタデー・テーリング」の発想なのかもしれません。

 これから私も何度もこのドニチカキップを利用することになりそうです。