長登銅山・・・・古くは奈良のぼり と言っていたのが ながのぼり になっていったという説があります。
天平の時代 あの奈良の大仏をつくるために全国から銅が運ばれたんですが、近年,長門の銅ははっきり検証されました。
長登銅山文化交流館に行きました。 屋根の形を東大寺大仏殿と同じようにしてありました。これを観ただけで胸がキュンと・・・
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前もって資料を送って頂いてました 。 だから学芸員さんにお会いするのも楽しみにしていました。
平日とはいえ 大仏ミュージアムはだーれもいなくって貸切でビデをを観ました。写真は自由でした。
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どういう風に銅を採取して・・・・運んで・・・・奈良の大仏になったか・・・・私ぜーんぶ知ってるんです。
実は今回も・・・・本を読んで小説の舞台を観にいったんですよ。 山口県美東市、車で1時間半 ひとりです。
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本は 「水神」 と同じ 帚木蓬生さんの著書で 『国銅』です。。末端の労働者が通った道を通ってみたい・・・・
左側 「への字形」の山が小説で銅を掘りだしていた榧ケ葉山(カヤガバ)です。車で行けるそうです。
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山も貸し切り・・・誰もいない・・・・ 軽だから通れるけど離合はできません。胸がドキドキするけどUターンする場所もない・・・
突き当ったら右 って・・・・ 右 千人間歩・・・・竪坑跡を通りました。
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こんななーんにもないとこが駐車スペース ここから一人で登るの? 登れば榧ケ葉山、ここの左が花の山 フィクションでは殉死した労働者のお墓・・
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狭い路に木で階段のようにしてある・・・えーい女は度胸!! ほんの200mやん・・・ 行くくさ~
でも200mは直線距離・・・・遠い・・・・あと7m・・・・・7mなら見えるはずなのに見えん。。。
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主人公 国人は 磨崖仏を掘り続ける孤高の僧侶 景信から文字を習います。・・・木に書いて削り また書いてまた削る・・木もない時は地面にかいて消して書いて文字を覚えます。
ミュージアムには出土された木簡が多数ありました。 緑青のとり方なども・・・
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狭い道をくねくね登って最後はロープのついた階段・・・ でも私 がんばって登った 磨崖仏はフィクションだと学芸員さんに聞いて知っていたけど・・・
榧ケ葉山から・・・・・空しかない景色を観て岩山に磨崖仏を掘っている姿が見えた気がしました。
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長門での苦役の後 大仏造営のため奈良に命がけの旅で上るんですが その時 景信から緑青を預けられます。
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自分の荷物を置く場所さえない人足ですが託された緑青を後生大事に持って行って渡すのに・・・・
下巻になると 涙が溢れる場面が幾度もあります。 色んな場面を思い出しながら眺めました。
駐車場まで戻ってきました。 私 かたつむりと一緒で(身一つじゃ臆病) 車があったら大丈夫・・・さっきは見えなかったアーチを見つけました。
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ここは長登銅山文化交流館の隣 天平の池 モリアオガエルってずいぶん昔の記念切手を持ってるけどここでも産卵するんだ…
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「国銅」 上下巻 新潮文庫です。。 今この帚木蓬生さんの著書に はまっています。 次はどこへ行くの?
ウフフ 大丈夫です。。 今読んでいるのは 舞台が芦屋町や筑豊 私の生活圏内です。