鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

神聖喜劇(その1)

2008-01-13 22:55:12 | お知らせ

 コンバンワ。

 

 皆さんは大西巨人作の大長編小説「神聖喜劇」を読んだことがありますか。

 

 かなり以前に第1巻を買って読もうと努力しましたが、あまりの難解さというのではないのですが、簡単にいってしまうと話しの”くどさ”というのでしょうか、文体の固苦しさ、あまりの論理の細かさ、法律用語(軍隊関連の法律等ですが)の多用さ等に辟易してしまって、とても読み続けられず、お手上げ、降参してしまいました。

 確か、光文社から出版された本だと記憶しています。

 

 

 それが今回、幻冬社から創立12周年記念事業出版ということで、何となんとナントマンガとして出版されたのです。これなら今回は自分にも、もしかして全部読めるのではないかと、内心期待して全巻、といっても全6巻ですが、購入しました。1巻は1,400円(税別)です。大体1巻300ページです。

 

 手元に届いたもののなかなかページを開いてみるということにはなりませんでした。なぜか、マンガといってもなんとまあ文字数の多いことか、文章が多いのです。

 しかも細かい文字がびっしりと、ひとコマひとコマに埋め尽くされているのです。だからすぐに読んでみようという気にはなれなかったというわけです。

 

 マンガだから”見る”というほうが正しいのかもしれませんが、このマンガに限っては、マンガでも”読む”というのが正しいとしかいいようがありません。しかも気を張って、心してかからないと読み進められないような内容が一杯詰まったマンガの本です。

 

 原作者は大西巨人、漫画はのぞゑのぶひさ、そして企画脚色として岩田和博と、三者によって作られているのです。こんな本は初めてです。

 

 そしてこの年末年始にかけて読み始め、何とか5巻が終了しました。あと残るは6巻のみです。小説を書き始めて完成出版したのが昭和44年・1969年ですから、いまから40年近く前となります。完成まで25年もかかったそうです。

 小説としてはとうとう読み進めることが出来ませんでしたが、マンガ版は何とか読み終えそうです。ここまでくると読み終えてしまうのが何か惜しいような気がしないでもありません、マンガというのに。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする