陸軍刑法
陸軍軍法会議法
被服手入保存法
衛生法及救急法
陸軍懲罰令
衛戍勤務令(衛戍令)
典範令
作戦要務令
陸軍礼式令
軍隊内務書
軍隊内務規定
兵器保存要領
応召及出征時ノ心得
戦闘間兵一般ノ心得
不寝番服務心得
砲兵操典
戦陣訓
観測教範
通信教範
射撃教範
体操教範
剣術教範
馬術教範
新訂野砲兵須知
新訂歩兵須知
以上25にものぼる法律等は何だと思いますか。
そうなのです。
「神聖喜劇」(第1巻~第6巻)に出てくる法律等の一覧です。
拾ってみました。
こんなにもあるのです。
ビックリデス!!
軍人は、兵隊は小銃(三八式歩兵銃等)の取り扱いや戦闘の心得、内務班での心得くらいを知っておけばいいのかなと思っていたら、大変なのです。
こんなにも沢山の法律等を知っておかなければならない。
二等兵が全部を知る必要はないでしょうが、それにしてもすごいじゃないですか。あきれるくらいです。
そしてこれらの法律等の条文がマンガの中に一杯出てくるのです。
何しろ主人公の”東堂”は物凄く記憶力のいい男で、上官や古年兵の理不尽さや横暴さに対抗、抗弁するために、根拠となる法律等を持ち出して抵抗するわけです。
当然法律の条文が出てくるし、上官等も法律等を持ち出して対抗したりするもので、今度は法律の条文の解釈の問題が出てきたり、もう大変なのです。
法律専攻の学生ならおもしろいのかも知れませんが。
日本の軍隊がこんなにも論理的だったのか、合理的だったのかと半信半疑ですが、本当にこまごまとした法律等が一杯あるのです、あきれ返るくらいに。
それなら読んでみようかと思った人はいますか。素晴らしい心掛けです。一度当たって砕けるのもいいのかも・・・。
その価値は十分あると思います。この「神聖喜劇」は。