あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

馬具洗い

2006-05-17 23:34:27 | 日々雑事
午後には雨になるかと思われた昨日の天気も
何とか持ちこたえて、田植えを終わる事ができ
早い時間に終わったので田植え機やトラクターまで洗い終える事が出来た。



昔で言えば、まぐあらい『馬具洗い』というところだろう。

昔は馬や牛に鋤をつけて水田の中を代かきをしたと言う。
田植えが終わって馬につけた道具などを洗った事からのようで
ご馳走とされていた。

私が小さかった頃の田植えは
すべて手作業だったので、日数と人手が必要とされ
ゆい』と言って、お互い手伝いに行ったり来たりしていた。

苗も田んぼに直に蒔いて、育ってから少しずつの束にまとめ
私たち子供も、束ねた苗を田んぼのあちこちに投げる役目があったものだった。
代かきの終わった田んぼに、デカイ歯の抜けた櫛に取っ手をつけたようなもので
田んぼに苗を植える為の線を引き、一列にならんで苗を植えていく。

その仕事は早朝から夕方遅くまで行われていて
田植え時期はほとんど同じ時期なので、そういうキツイ作業は連日続いていた。

今は田植え機が植えてくれるので、昔のように日数はかからなくなり
二人ででも田植は一日半もあれば終わってしまうようになった。
楽になった分、機械にお金がかかるが
致し方ない…時代の流れと言うものなのだろう。


昔は『馬具洗い』と言えば
会津特有のニシンの山椒漬だとかタケノコの煮物だとか
郷土色豊かなご馳走と決まっていたが
食生活も豊かになり、ご馳走と言っても特別な事もないようになり
さずづめ、夫の好きな『目に青葉 山ほととぎす 初鰹』ってなもんで
鰹の刺身を買ったくらいだった…。

鰹の刺身が苦手な私のご馳走は
明日も晴れるであろう燃える様な夕焼けってとこだろうか。



だけど、今日は思ったより天気は良くなかった…騙されちゃった気分!
コメント (30)
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