やや角度がついて傾斜したリヤゲートが、レオーネの時代から続くスバルのステーションワゴンの伝統である。
絶対的な荷室容量は、垂直に切り立ったリヤゲートを持つクルマの方が上だと思うが、このレガシィのリヤゲートの傾斜角が、実に絶妙なのだ。で、傾斜したリヤゲートによる恩恵は、大きくいって2つある。
まず1つ目は、支点が前方にあるため、クルマの後に大きく空間を開けなくても、リヤゲートの開閉ができることである。これは、狭い日本の駐車場においては、大きなメリットであり、日常、買い物等の荷物を出し入れするのに、実に使いやすい。
2つ目は、開口部を大きく採れることだ。これが、多くの荷物の積み降ろしの際、誠に使い勝手がヨロシイ。
びっしり荷物を積み込もうとすると、荷物がリヤゲートと干渉しないように、ちょっと気を使う必要があるが、日常的な使い勝手と、荷室容積の絶対量とを、絶妙なバランスで煮詰めたリヤゲートの角度であると私は思う。さすがに、ワゴン作りに長い歴史と経験を持つスバルですネ。