まず向かったのはスバル(※注:その日の時間と行程の都合上、私が愛車を購入した店ではありません)である。ビックマイナーチェンジを施したレガシィの進化の度合を、現スバリストである私は確認せずには居られなかったのだ。
試乗車は、私の愛車であるBPレガシィ2.0iの進化形、D型のATモデルであった。実際、左折を4回繰り返すだけのチョイ乗りでの試乗では、走りの面で私の持つC型レガシィ2.0iとの違いは、ほとんど分からなかった。例の「SI-DRIVE」も装備されておらず、大きな変革のないグレードですからネ。また、全グレードに共通することとしては、シートの形状に手が入れられ、乗降性を良くするためにサイドのサポートが削られている。シートの出来に関しては、長距離走行をしてみないと是非はわからないので、評価は保留します。
ただし、明らかに違って、進歩していたのは、オーディオの音質であった。FM放送でも、その音のみずみずしさの違いは明白だった。うーむ、嬉しいような悲しいような・・・で、かつて灰皿のあったスペースは、あまり実用的ではないと思われる小物入れに変貌していたのだった。
続いて、我々の俎上に上げたのは、最近進捗著しいスズキの生んだ「スイフトスポーツ」であった。私が乗ってみての感想としては、「なんと素晴らしいクルマ!」である。ラフなアクセルのON-OFFでもパワートレーンがギクシャクすることも無く、極めてキビキビと走る。ただし、レガシィ2.0iに乗ったすぐ後だっただけに、足回りのしなやかさは、一歩譲る感じではあった。
とはいえ、価格から考えると実にコストパフォーマンス高く、上出来なクルマといえると私は思った。だが、辛口な尾車親方曰く「ちょっとエンジンの官能性が足りないネ。ホンダのVTECとは比べるべくもないし、運転しての面白さでは私の106にまだまだ及ばないネ。」とかなり手厳しい評価。とはいえ、私はこのクルマは、やはり相当いいクルマであると考える。と同時に、レガシィの最底辺モデルである「2.0i」の完成度の高さを実感した瞬間でもあったのだった。