積年の課題だった坂口良子さんのLP「シルキー」のCD化に、この正月、ようやく着手した。私が中学の頃、彼女の大ファンだったことは一部の方は知っているが、昨年、生の彼女に会うことができた際は、まさしく、感動に打ち震えたものだ。最近「犬神家の一族」の影響で、彼女の演技に再評価の動きが出ていることは、実に喜ばしいことである。
そして、出来上がったこのCDを家で聞いていると、家の者は「なんかこの音楽気持ち悪いから、もう止めてヨ!」とのたまったものだ。しかし、このアルバムには、モラトリアムだった私の甘酸っぱい青春時代の思い出が詰まっているのだ。今後は、通勤時にカーコンポでじっくりと愉しむことにしよう。