気が付いたら、ガソリンが140円近くになってしまっている。こうなると、やはりエコドライブを心がけなければいけない。
燃費というものは、実際はスロットルの踏み加減以上に、走行ルートによって大きく上下するものだ。今回は我がレガシィ2.0iで、2つの通勤ルートを使って、実験を試みた。
【ルートA:片側2車線の国道】
この道は信号も少なく、非常に流れが良い。ただし、でかいトラックが後ろに張り付いてプレッシャーをかけてきたりすることがある上に、右折待ちの際に速い車がビュンビュン横をすり抜けていくので、精神衛生上はあまりよろしくない道である。
自宅から職場までの距離は、12.4km。ウチから通うには若干遠回りである。
片道の燃費計数値は、なんと13.9km/L!
職場に着くまでの所要時間は17分。平均時速は、12.4km÷17分×60≒43.8km/hとなる。
仕事を終えて帰宅し、トリップメーターの数字をみると、25.0km。片道12.4kmだったので往復では24.8kmになるハズなのだが、ま、この辺は誤差の範囲なのだろう。
帰宅時の方が道が空いているせいか、往復での燃費計数値は、なんと14.1km/L!カタログ上の10・15モードの数値を超えてしまった。
【ルートB:いつもの通勤路】
普段の通勤路は片側1車線の市道&道道である。全般的に流れはいいが、通学バスも通る道なので、一部ノロノロ運転を強いられる場面もある。
職場までの距離は9.0km。やはりこの【ルートB】が、我が家から職場までの最短ルートと思われる。
燃費計の数値も、12.1km/Lなので、決して悪くない。だが、【ルートA】と比べると、1.8km/Lもの差がついてしまっている。
通勤所要時間は17分と、【ルートA】と同じ。平均時速は9km÷17分×60≒31.8km/hで、【ルートA】とは12km/hも差が付いていた。
帰宅してトリップメーターの数値を確認すると、自宅と職場の往復距離は18.3kmとなっていた。往路で9kmだったのだから、往復では18kmジャストになるハズなのだが・・・ここで私は、このトリップメーターの精度にやや疑念を抱いた。
復路の方が空いているので、往復の燃費計数値は12.2km/Lと、往路の数値よりも0.1km/L向上。
【検証】
さてここで、この燃費計の数値が正しいものと仮定して、どっちが得か、よ~く考えてみよう。
【ルートA】を使った場合、1ヶ月に20日通勤すると仮定して、その走行距離は25.0km×20=500km。燃費が14.1km/Lであるならば、消費するガソリンは35.5L。リッター140円で換算すると、ガソリン代は4,970円である。
対して【ルートB】では、1ヶ月での走行距離は18.3km×20≒366km。12.2km/Lの燃費だとすると、消費するガソリンは30L。ガソリン代は4,200円である。
・・・そうだったのか。私は今まで燃費計の数値だけを信じ、【ルートA】の方がガソリンの節約になると考えていたのだが、実際はそうではなかったのだ。
年間走行距離を考えた場合でも、【ルートA】だと500km×12ヶ月で6,000km。【ルートB】は4,292km。タイヤの消耗やエンジンオイル交換のインターバル等を勘案しても、いつもの通勤路の【ルートB】の方が、圧倒的にお得だという事実が、ここに判明した。
意外な結末に、私自身が、やや驚いている。