フレンチ・ブルー・ピクニック2013の駐車場にて、極めてレアな1台と出会ってしまった。
それは、アルファロメオSZ。3リッターV6エンジンを縦に積む、FR2シータークーペである。
角目6灯のヘッドライトが、ワルっぽくて、カッコいい。
高めのウエストラインと、薄いキャビン。
オーテック・ザガート・ステルビオに共通する全体のテイストは、ザガート繋がりゆえであろう。
総生産台数1,036台と言われる、この希少なクルマを、目の当たりに出来たとは!
この手のカーイベントは、やはり、駐車場こそが見逃せませんネ。
9月8日(日)。尾車氏からの誘いを受け、私は大急ぎで庭の芝刈りを終わらせて、氏のクルマで「千歳アウトレットモールレラ」に向かった。
そこで開催されていたのが、「フレンチ・ブルー・ピクニック」である。
いろいろと多忙だったので、当初は今年の参戦を断念しようと思っていたのだが、フランス車好きの血が騒ぐのを、結局のところ抑えきれなかったのだ。
まずは、シトローエンのクルマたち。
ブルーのツートンカラーが鮮やかな、2CV。
どことなく、デコレーションケーキを思わせる。
そして、GSパラス。
1本スポークのステアリングが、アヴァンギャルドである。
初代ギャランΛのステアリングも1本スポークだったことを知っているアナタは、きっと私と同世代ですネ。
そのシートは、まるでネコバスのように、しなやかな弾力感に富んでいる!
GSは、そのファストバックスタイルとは裏腹に、4ドアセダンだったりする。
5ドアハッチバックとなるのは、1979年の「GSA」以降なのだ。
なお、スペアタイヤは、エンジンルームにしっかりと積まれている模様。
AX14TRS。リヤのエッジの効き具合が、魅力的だ。
このクルマ、かつてはマツダのユーノス店でも売られていた。
当時、買ってしまおうかと思ったこともあったが、左ハンドルしか入って来ていなかったので、初心者の私は断念したのだった。
猫の瞳の、BX。緑のボール(スフェア)が、生命線なのだ。
その広大なラゲッジは、ステーションワゴンのように、使い勝手に優れている。
BX GTi16V。ブラックのボディに、レッドのストライプが、粋である。
後方視界とデザインを両立した、C4クーペのリアスタイル。
それは美しく、そしてソリッド。
C4ピカソは、極めて魅力的なミニヴァン。
広いグラスエリアと明るい色使いで、開放的な室内空間が、素晴らしい。
新世代のシトローエン、DS3。かなりの台数が集結していた。
イエローが似合うクルマは、このクルマとルノー・カングーが双璧だろう。
おっと、チェリーも、そうだったかも・・・
加えて、つけまつげが、こんなに良く似合うクルマは、おそらく他に無い。
最新シトローエンのDSラインは、本当にアートだ。
DS5の、流麗なアイライン。
そして、微笑んでいるかのようなテールランプ。
近年のシトローエンは、「らしさ」を取り戻し、本当に魅惑的だ。
そして、プジョーのクルマたち。
106XSiは、元気印のちゃきちゃきの小娘。
カーボン・ボンネットが印象的な黄色い106。
先週、小樽で逢いましたネ。
まさに、ブルー・ライオンの206RC。
207も、微笑んだほっぺの張りが、愛くるしい。
207CC。オープンモデルが常に用意されているのが、プジョーの素晴らしいところだ。
そして、アズキ色が美しい、307CC。
このクルマ、マールボロカラーも、良く似合うのだ。
雲の映り込みが鮮やかな、磨き上げられた308CC。
ルーフラインの違いを307CCと比較するのも、また一興ですネ。
そして、アートなスペシャリティ、RCZ。
「ダブルバブルルーフ」の造形に、近代工業技術の進歩が垣間見える。
凄いなァ・・・このガラスのうねうね感は!
端正で美しい、406クーペ。
その流麗さは、かつてのBMW6シリーズと、双璧と言えましょう。
逆スラントノーズが、今ではむしろ新鮮だ。505。
そして、端整なビッグ・セダン605。
私は、一瞬、405かと思い、尾車氏にその間違いを指摘されたのでした・・・
そして、忘れちゃいけない、ルノーのクルマたち。
今年も、参加台数が最も多かったのが、このカングーであろう。
初代カングー。5ナンバーに収まっているのが、見逃せない美点。
現行カングーは、「ユーロパレットを積まなければいけない」という現地の要望から、やや太ってしまった。
だが、その愛らしさは、今なお健在。
最近のマイチェンで「キノコミラー」が廃されたのは、私にとっては朗報である。
まさにフレンチ・ブルーな、アルピーヌ・ルノー。
日産パオの元歌である、4(キャトル)。
ちなみに、パオが出た時の日産は、まだルノーと提携前であった。
そして、ルノーと提携後の日産車は、そこはかとなくフランス車っぽいと思うのは、私だけだろうか・・・
シュペール5(サンク)。フラッシュサーフェス化されたボディが、美しい。
テールゲートの立つ角度と、そこに収まる縦型のテールランプ。
ルノー車では、このクルマのデザインが、一番好きだなぁ。
にっこりほほ笑む初代トゥインゴ。アマガエルのように、愛くるしい。
オーナー女性の描いた物語が、これまた素晴らしく、心がほのぼのとする。
末永く、愛されてほしい1台ですネ。
トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールの瞳は、キリッと凛々しい。
ルーテシアRSの揃い踏み。
赤が来てくれてれば、信号機だったのに・・・
メガーヌ�RSは、5ドアと3ドアが、揃っていた。
やはり、リヤスタイルが印象的。バックシャンなクルマである。
メガーヌCC。希少なグラスルーフのオープンカー。
メガーヌ�GTライン。グラマラスで、張りがあり、美しい。
ウインド。凝縮感のある2シーターオープン。
昔、日本にも似たコンセプトの、「CR-Xデルソル」ってのがありましたネ。
ウインドの方が、ずっとカッコいいのが、日本人としては、ちょっとくやしい。
SUVの、コレオス。
あまり見ないクルマだが、キリッと凛々しい瞳の持ち主だ。
3代目エスパス。
このクルマの初代が無かったら、エスティマも生まれなかったかもしれない。
この、サイドミラーのデザインが、非常にフレンチでアヴァンギャルドだ。
そして、なぜか大量に積まれていたニンニク。
1個100円×2を、オーナーさんよりお買い上げ。
これで「ペペロンチーノ」を作ろうと思う。今から楽しみだ(ヨダレ)。