海猫屋でのランチを愉しんだ後、尾車氏と私は「小樽市総合博物館」に赴いた。
そこでは「第7回 小樽クラシックカー博覧会」が開催されていたのである。
今回は、特に私の琴線に触れたクルマたちを、ホンの一部ですがご紹介しましょう。
まず我々を出迎えてくれたのが、スーパーカーの面々だった。
DMCデロリアン。ジウジアーロがデザインした、リアエンジンの2ドアクーペ。
ガルウイングのドアを開けば、気分はまさに、バック・トゥ・ザ・フューチャー!
ガルウイングドアといえば、忘れちゃいけないのが、このランボルギーニカウンタック。
70年代後半のスーパーカーブームが、脳裏にありありと蘇る。
スーパーカー消しゴム。いっぱい持ってたなぁ。捨てなきゃよかったなぁ・・・
その血統を受け継ぐ、ディアブロ。
デザイナーは、カウンタック同様に、ガンディーニ。
そして、ズラリと並んだフェラーリたち。
412。フェラーリでは珍しい、4シーターグランツーリスモである。
艶やかに美しい348。この、紺色が、意外なくらいに似合っている。
そして、イタリア語で「赤い頭」を意味するテスタロッサ。その車幅は1970mm!
ランチア・デルタ HF インテグラーレ 16v エボルツィオーネ ラリーカー。
マルティーニカラーが、目に眩しいくらいに、鮮烈だ。
その後で、このマツダオート3輪を見ると、なんだか気分がほのぼのとなる。
マリンブルーが鮮やかな、ホンダS800。通称「エスハチ」。
赤のイメージが強いこのクルマ。オリジナルカラーではないのかも知れないが、かつて乗っていたユーノス・ロードスターを思い出し、胸がキュンとした。
忘れちゃいけない国産ライトウェイトのもう一つの雄。トヨタスポーツ800。通称「ヨタハチ」。
なんだか、出目金みたいで、かわいいですネ。
元祖ブリティッシュ・ライトウェイト・スポーツたる、ロータス・エラン。
ドアの開口部までもが、おしゃれなデザインだ。
パブリカ。スターレット~ヴィッツへと連なる、トヨタコンパクトカーの源流。
ヨタハチのベースとなったクルマでもある。
ベレットGT。日本で初めて「GT=グランツーリスモ」を名乗ったモデルなのだそうだ。
フローリアンは、15年もの長期にわたって、フルモデルチェンジせずに生産されたという。
いすゞらしい、長寿車である。
カローラ・スプリンターと、AE86トレノの後ろ姿。
そのルーフラインに、やはり血統を感じてしまう。
加えて、小西自動車チューンのTE27レビン!
「最後のFRスターレット」、KP61。
後輪駆動の挙動を知るドライビング練習車として、ピカイチの存在だったと言われてますネ。
流麗なスタイルの、カペラ・ロータリークーペ。
ギャランFTOは、GTOの弟分。
レオーネ・ツーリングワゴンのグラッシーなキャビンは、まさに「レガシィへの予感」といった風情。
角目の、「クジラクラウン」ハードトップ。
そして、その流れを受け継ぐ、2代目ソアラ。
その対抗馬たる、2代目レパード。
これは、いわゆる「あぶ刑事仕様」なのだそうだ。
BMW6シリーズは、美しいクーペだった。故・坂口良子さんの愛車は、ワインレッドのこのクルマだったのだ。
このフロントエンドの処理を、初代ディアマンテは、上手く取り入れてましたネ。
マスタングは、今も昔も、愛好家の多いクルマである。
この型のシルビアは、中学生時代、憧れのクルマでした。
セドリック(グロリア?)のタクシーも、昔はよく見かけたのだが・・・
フランス車4台の揃い踏み。シトローエンBX2台・GS・そしてプジョー505。
次の週末に千歳で開催される「フレンチ・ブルー・ピクニック」。見に行きたいのだが、行けるかなぁ・・・
ジムニー・ピックアップトラックは、国内販売台数321台と、意外にもレアなクルマなのだ。
そして、街で見かけることはまず無いであろう、このクルマ!
シュタイアー・ダイムラー・プフのハンフリンガー700APLT!
一見では、3ペダルがどこにあるのか、さっぱり分からない。
しかも、エンジンは、リア!いやあ、まったくもって、希少なカルト・カーといえましょう。
ウインチ付きの三菱ジープには、働く男の逞しさが宿っている。
そして、サビだらけになりながらも稼働し続けるハイラックスには、男の哀愁が漂っている。
ホンダ1300クーペのフロントマスクには、インテグラへと続く血統を感じる。
シティ&モトコンポは、最強の組み合わせ。その機動性で、どこへでも潜り込めそうだ。
マーチ・ターボは、元気印のやんちゃな1台。
幾星霜を経ても、色褪せないスタイル。初代ビートルは、偉大なクルマである。
RRといえば、忘れちゃいけないのが、このスバルR2。
この時代は、FFよりも、RRが実用車の記号だったのだ。
ロングノーズが、スポーツカーの記号。フェアレディZ。
そのGノーズは、滑らかで低く、美しい。
「NAPS」とは、排ガス規制対応デバイスの略称である。
セミ・リトラクタブルライトの、3代目フェアレディZ。姉の彼氏が、コレに乗っていたっけなぁ・・・
私が小学生の頃に愛したクルマ。それが、丸目時代のスカイライン・ジャパンだった。
「GT-ES」はスポーティグレード。いわゆる「赤バッジ」のGTなのだ。
「ポール・ニューマンバージョン」のR30スカイライン。
インテリアが特別で、実は、けっこう好きなクルマだった。
ををっ、ロータスセブン?と思いきや・・・
正解は、ミツオカ・ゼロワンであった。ベース車は、ユーノス・ロードスターなのだそうで・・・
スバル360ヤングSS。その真っ赤なボディは、まさにてんとう虫!
フィアット500も、エバーグリーンな1台ですネ。
なにかドクロを思わせる様相の、ブルーバードU2000GTX。
バイオレット・ハードトップ。
バイオレットといえば、アカツキ交通を思い出す・・・そんなアナタは、古くからの札幌市民ですネ。
コロナ・ハードトップは、意外にも現存率の高いクルマである。トヨタ車の信頼性ゆえなのか・・・
初代FFコロナ。そのグレードは、なんと「2.0GT-R」!
こちらは最後のFRカリーナ。ツインカム・ターボで武装した「GT-TR」である。
そして、和製マスタングこと、初代セリカ。
う~ん、マスタングだなぁ(^_^;)
空力ボディを纏う2代目セリカは、今見てもなかなかカッコいい。
トヨタが時折放つ、「攻めのスタイリング」のクルマである。
そして、セリカ4ドアとしてデビューを果たした、初代カムリ。
まあ、実質、当時のカリーナとほぼ同じクルマと言えましょう。
セリカXX&スープラ。現代、こういった存在のクルマがほぼ絶滅してしまったことが、実に淋しい。
これは、日本に1台だけの、組み立て式オート3輪。
クランクを回してエンジンを掛ける、ダットサン1000。
いやあ、クルマは、本当に文化だなあと、しみじみ思う。
クラシック・カーは、まことに面白い。クラシック冷蔵庫とか電子レンジとか洗濯機とかも、一堂に会すればそれはそれで面白いのかもしれないが、クルマ以上に、愛着というか思い入れの湧く機械というのは、おそらく存在しないと思われる。
20年後には、ウチのレガシィで、こういったイベントに参加したいものである。