South Is. Alps
South Is. Alps
Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
Lake Griffin


『ビューティフル・マインド: 天才数学者の絶望と奇跡 (新潮文庫)』

シルヴィア・ナサー、2013、『ビューティフル・マインド: 天才数学者の絶望と奇跡 (新潮文庫)』、新潮社

寝本だったのでずいぶん時間がかかった。この本はあまり入眠にとって障害ではなかった。それは、時間がかかったことでもわかるが、しかし、最後まで読み通そうという気にはなった書籍ではあった。それは、以下のような疑問がなかなか解けず、読了ももやもやとしたままであるからなのだが・・・。

ノーベル経済学賞受賞の数学者ナッシュの天才ぶりのエピソードはおくとして、この書籍は何を語ろうとしたのかということだ。統合性失調症から、医学的治療をへずして自力で回復したナッシュの物語というのが、筋なのだが、しかし、それは、ほかの誰かだったら、つまりは、ノーベル受賞者のような天才でなかったら治癒できなかったのだろうか。あるいは、もし、主人公がナッシュでなければそれをおそらくは、だれも記録しなかった(本書以外に治療をへずして統合性失調症から社会的復帰を遂げた人物はあったのだろうか)ということは、医療の結果統合性失調症が治るのかなおらないかという問題と直結するのではないか、というのがはなはだ疑問に残るところだ。

書籍の目的としては、市井の何のなにがしかわからぬ人物が、統合性失調症から自力で立ち直ったところでネタにはならなかった、というところなのだが、くわえて、疑問は、はたして、彼のような天才であればこそ、社会的な環境が彼を回復させる契機となったのかどうかは、よくわからない。周りの人は、たとえば、彼を励まそうと言う意図をふくめてノーベル賞に推薦しようとしたり、フィールズ賞に推薦しようとしたりするのだが、それを手がかりにナッシュが励ましとして回復したとしたら、いったい、市井の統合性失調症患者は何を励みにすればいいのだろうか。

私にとっては、どうも、救いのない物語であったような印象なのだがどうなのだろう。

ビューティフル・マインド: 天才数学者の絶望と奇跡 (新潮文庫)
シルヴィア・ナサー
新潮社

2014-09-24 22:15:34 | 読書 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


筑前煮、セリの白和え、稲庭うどん

筑前煮(ごぼう、人参、里芋、厚揚げ。昆布とカツオの合わせだしと淡口醬油で。赤唐辛子)
セリの白和え(擂りごま+豆腐、淡口醬油、塩胡椒。塩ゆでしたセリをあえる)
稲庭うどん(稲庭うどんを茹でて氷水にさらし水を切って、ここに、合わせ出汁+日本酒+濃口醤油のだしに溶き片栗粉を加えてとろみをつける。刻みネギと柚子胡椒をそえる)

2014-09-24 22:10:00 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


9月23日(火)のつぶやき

Sig's Books Diary: 責任という原理―科学技術文明のための倫理学の試み 作者: ハンスヨナス,Hans Jonas,加藤尚武 出版社/メーカー: 東信堂 発売日: 2010/11 メディア: 単行本 購入... bit.ly/1x3WXZP


Sig's Books Diary: 美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫) 作者: 高田郁 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2014/02/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (17件) ... bit.ly/1x3WYg4


トンカツのトマトソース煮、グレープフルーツとセロリのサラダ、しらすのパスタ blog.goo.ne.jp/sig_s/e/0c0f5d…



2014-09-24 04:38:03 | tweets | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )