South Is. Alps
South Is. Alps
Coromandel
Coromandel, NZ
Square Kauri
Square Kauri, NZ
Lake Griffin
Lake Griffin


いただきものの鮒ずし、豚ロース生姜焼き、ほうれん草のおしたし、新玉ねぎとワカメの和風サラダ、豆腐とあおさの味噌汁

いただきものの鮒ずし:卵が一杯の鮒ずしなのだが、塩をしたあと酒粕に漬け込んであるらしい。同じ藤居本家の搾りたての新種を手詰めで、TIさん、いつもありがとう
豚ロース生姜焼き
ほうれん草のおしたし
新玉ねぎとワカメの和風サラダ
豆腐とあおさの味噌汁

2020-03-16 20:03:13 | 夕食・自宅 | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


機内映画:2月23日〜3月1日のオーストラリアとニュージーランドへの出張

@ 2月23日:成田ーブリスベン、カンタス航空

「Joker」
恵まれない者の反乱といった趣。アメリカの富裕層と貧困層の乖離の世相を表すような映画となっている。コメディアン志望でしっかりノートにネタを書き留めている青年アーサー(ホアキン・フェニックス)。病弱な母を世話している。母はもともと富豪のウェイン家に努めていたことが示唆される。しかし、就業への意欲が感じられないと支援金が断たれ、子供病棟でピエロ姿で慰問のバイトしていたら、たまたま持っていた拳銃を落としてしまい、解雇される。地下鉄で酔っ払った3人のホワイトカラーにからかわれ、彼らを射殺する。これをきっかけにかれは、貧しい人々の共感を得る。人々はピエロのマスクを被り地下鉄に乗り、街にあふれる。アーサーを殺人犯として追跡する刑事たちを、ピエロのマスクをかぶる人々に支えられて逃れる。母親が倒れて入院、唯一彼を支援してくれていた住まいの同じフロアのシングルマザーの女性も殺害のシーンはないが、廊下のドアの動きで示唆される。母親も病院のベッドで窒息死させる。コメディアンになるために出演したこともあるテレビ番組にJokerを名乗りピエロ姿で登場し、番組中に司会者(ロバート・デニーロ)、かれを、ネタのジョークを連発していた、を殺害する。ゴッサムシティはピエロ姿の人々で溢れ、混乱の巷となる。その中バットマンになるブルース・ウェインの目の前で両親が殺害される。いわば、バットマンの前史を描く。

「Terminator 6: dark fate」
サラ・コナーやシュワちゃんのターミネーターがそのままの年齢で出てくる。ストーリーが混戦していて筋書きは読み取れないが、第1作で、未来のAI支配のサイバーダイン社に対する抵抗勢力のリーダーとなるジョンの母であるサラ・コナーは、未来からやってきて、未来の指導者のダニーを支援する、オーグメント仕様のアンドロイドのグレース、この3人は女性が中心にストーリーは展開する。サラ・コナーを陰ながら支援し人間社会に紛れ込んで生きていたターミネータ(シュワルツネッターが扮する)、かれは、過去において、ジョンを殺害していた。このストーリーでは、サラ・コナーは影の支援者であったターミネータを敵だと考えている。ダニーを殺害するために未来から送られてきた最新型のターミネーターは過去の液体化するタイプの発展版のようで、最強とも言える。しかし、最後にはこの最新型のターミネータをグレースとシュワちゃんのターミネータの犠牲の上に、やっつけることができる。終盤近くで今回の主人公のダニーに、未来は自分で築くと言わせる。さしずめフェミニズム映画だな。

「Quilty」
オーストラリアの現代絵画の画家のBen Quiltyのドキュメンタリー、彼の故郷のMyall Creekでのアボリジニ虐殺事件があったらしい。毎年、ソリーの集まりがある。彼の作風がそうした故郷の記憶と重なり合っていることが示される。

@ 2月28日:オークランド〜シドニー、カンタス航空

「Western Stars」
Bruce Springsteenのミュージックビデオ・クリップということなのか。彼自身の成長や移動、愛、結婚、子供など回想の曲集となっている。歌っている場所は、自宅(といっていたとおもうが)のバーン(馬小屋)、オーケストラやバンド、客も入っている。なかなか雰囲気のあるセッティング。自身がプロデュースしたビデオ・クリップらしい。妻でありシンガーソングライターの Pattie Scialfaがともに歌う。

@ 3月1日:シドニー〜関空、カンタス航空

「The Australian Dream」
Adam Goodesというオージーフットボールのスーパースターのドキュメンタリー。制作とスクリプトを書いたのはジャーナリストのStan Grantで本作品ではナレータを務める。Stanは2015年に行われた「Racism is destroying the Australian Dream」という演説で知られる。
ドキュメンタリーはAdamの生い立ちから、彼がオージーフットボールのスターダムに至る過程をフォローしていく。さて、彼は、2013年のかれの属するSwansとMagpiesとの定期戦で見事なゴールを決める。その時、スタンドの最前列にいた相手チームMagpiesのサポーターの少女から「ape」との罵りを受ける。Adamはグランドから並んでいた3人の少女の「誰がapeといったのだ」と指をさし、スタンドの警備係に退場させるようにいう。一人の少女が席をたち退場する。彼女は13歳、彼女はインタビューで「ジョークだった」といい、母親は「13歳のまだ無知な子供なんだから」という。その後、特に2015年をピークに彼はゲーム中、彼のプレーに対して観客から「ブーイング」を受け続け、彼はまるでオールブラックスの「ハカ」のような仕草をしてブーをする観客に対抗するアピールを続ける。
Stanはこれらは、まさにオーストラリアのRacismなのだという。Stanは、アボリジニの血を引く子どもたちは、自分の肌の色の違いを小さいときに自覚し、学校に行けばクラスの友人たちとの違いを自覚するようになる。さらに大人になっていくにつれて繰り返し様々な差別的な言葉や行為に出会うという。
Apeというのは尻尾のないサルのことを意味し、ジョークとはいえ、ひとにむけてに向けられる言葉ではないだろう。また、母親の言葉はどうだろう、娘がそのような言葉を発するようにしつけをしたのだろうか。また、観客のブーは何を意味しているのだろうか。Adamの少女を退場させた行為に対するものであるとすれば、彼女がApeという言葉を発したことはブーの対象ではないのだろうか。
Adamは2014年にはAustralian Award of the Yearを時の首相Tony Abbottから授与され、2019年にはオージー・フットボールリーグのすべてのチームから、かれの試合中におけるRacismにたいする謝罪がおこなわれた。

「Harriet」
Mosesと呼ばれた自らを解放した黒人女性奴隷ミンティことHarriet Tabmanの伝記映画。南北戦争前の奴隷の解放運動に功績のあった元黒人奴隷ミンティは自分を救ってくれたUnderground Railway(南部の黒人奴隷を開放する組織の通称)のメンバーになり、次々と奴隷たちを自由領域に連れ出した。そして、南北戦争では解放奴隷の舞台を率いて戦った。

「Midsummer」
スリラーというかホラー映画であることは一見して解ったし、この手の映画は余り見たいとは思わないジャンルの映画ではある。しかし、文化人類学を学ぶ学生たちが主人公たちであり、かつかれらが犠牲として捧げられていくという設定が面白く思えて、見ることになった。確かに人類学で学んだ儀礼と犠牲の要素が散りばめられている映画作品で、ついには熊の毛皮を着せられて犠牲として捧げられる主人公の恋人役のクリスチャンもまた長老にインタビューしているのなのだが。動物だけでなく人間も犠牲に捧げ、肉を食べ、血をすする。収穫と生命との交換なのである。また犠牲は次世代を生み出す実りの象徴でもあるので、当然のことながら性交をおこない、命の種をこの世に残す。考えてみると、儀礼や犠牲はたしかにホラー・ネタだと思った次第。

「Ride like a girl」
オーストラリアの年一回の盛大な競馬とドレスアップして人々は集まり、女性たちは必ず、意匠を凝らした帽子をかぶって参加するメルボルンカップ。35−6年も前、ちょうどダーウィンからキャンベラに行く時、メルボルンで飛行機を乗り継いだのだが、メルボルンとキャンベラの間の飛行中、この出走時間と重なった。乗り合わせたオーストラリア人たちにとっては絶好のチャンスを逃した残念な人達だったのだが、搭乗機の機長の粋な計らいだったのか、それとも、オーストラリアの航空便はメルボルンカップの実況中を飛行中にオンエアする習慣があるのかわからないが、乗り合わせた人々は聞き耳を立て、レースの結果に大騒ぎをしていたのを思い出した。この映画は、2015年メルボルンカップで、女性初の勝利ジョッキーとなったMichelle Payneの子供時代から勝利までを描いている。父は牧場で競走馬のトレーニングをしているが妻を事故でなくし、10人の子どもたちを男手ひとりで育て上げた。そのひとりが主人公で、子供の頃から、ジョッキーになることを夢見ていた。映画では、その過程を描いていく、一度は落馬して頭を強打し、再起不能かと思われていたのに奇跡の復活を遂げてメルボルンカップでの勝利に結びつけることができた。そもそも、メルボルンカップに出場を果たした女性ジョッキーは1861年に始まって以来、彼女も含めて4人に過ぎず、彼女がたったひとりの女性勝者なのだ。



2020-03-16 10:02:59 | 映画/TV/DVD | コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )