ようやく梅雨らしい季節になりました。朝から雨が降り続いて、畑は池のように水が溜まっています。長靴で畑を歩いてみましたが、所々で田んぼのようにぬかるみます。陸稲を作っている畑も同様です。先日耕運機で除草した陸稲畑は、あちこちでまた雑草が伸びていました。そこで、雨が降って土が緩んでいるこの雨の日、小雨になった時をみはからって雑草を取りました。
田んぼのように水が溜まった陸稲畑
陸稲と雑草をよく観察すると、いろいろ気が付きます。1つは、雑草の方が濃い緑色をしています。陸稲は黄緑色で雑草より緑色が劣ります。雑草の方が吸肥力が強いのはあきらかです。次に、雑草の方が成長が早く勢いが早いことです。他の作物も同じですが、人間が改良した陸稲は雑草より弱いため人間が保護しなければなりません。傘をさして畑に座り込んで少しずつ雑草を抜きました。
除草前の陸稲株 除草後(いかに雑草が繁茂していたか)
雑草の根は地中深く張っています。陸稲を一緒に抜かないように注意しながら除草しました。しかし、雨が降りしきっていたため二畝程度しか除草できませんでした。一週間程度をかけて、念入りに除草しようと思います。ところで、雨が降っていたためか小さな土ガエルがあちこちでピョンピョン跳ねていました。そのうちの一匹を捉えてみました。ほかに、小さなカマキリもたくさんいました。
陸稲畑をピョンピョン跳ねていた土ガエルを捉えて観察
一昨日、雨が降る前に陸稲(もち)畑の草取りをしました。ここの畑には唯一のもちの陸稲をまいていますが、乾燥しやすい畑のため陸稲があまり発芽していません。そして、雑草がかなり生えていました。雑草の間にちょこんと陸稲が芽を出している状況です。雨が降ってしまうと、雑草がさらに勢いよく伸びてしまい陸稲は枯れてしまいます。そこで、雨が降る前に雑草を取れるだけ取りました。
最初、耕運機で大まかに陸稲を避けるように除草
最初、耕運機のロータリーを使って大まかに除草しました。陸稲の種は、筋状に一直線にまいています。その筋を避けるように一気に除草しました。それが終わると、腰を落として一つ一つの陸稲の芽が出ている株を除草しました。雑草の一つ一つを摘まみながら取り除くのでとても時間がかかりました。当然腰が痛くてたまりません。楽な姿勢で除草できないものでしょうか。
雑草に囲まれている陸稲 周りの雑草を取り除いた陸稲
何時間もかけて陸稲の雑草を取り除くと、今度は取りきれなかった雑草を平クワを使って除草しました。陸稲を傷つけないように注意しながらの除草です。立って除草するので、座って除草するよりは楽です。
取り残した雑草を平クワを使って除草
この陸稲畑をよく観察すると、乾燥気味の個所の陸稲が一番成長が思わしくありません。中には枯れかかっている陸稲がありました。そもそも芽生えていない陸稲もたくさんありました。芽生えなかったり枯れた陸稲は後日、箱苗で育てている陸稲を手で移植しようと思います。
乾燥し枯れかかった陸稲 肥料を根元にまいた陸稲
一通りこの陸稲(もち)畑の除草を終わると、陸稲の根元に化成肥料をまきました。この畑は肥料分が少ないようですので、雨が降る前に肥料をまきました。雨で肥料分が土に染み込んで陸稲に吸収されればと思います。陸稲は日照りにとても弱いので、この梅雨で畑に適度な水が降ればと思います。水田は最近、土地改良などで水利管理がしっかりできるのであまり水量管理をすることはありません。しかし、畑で栽培する陸稲は水量管理ができないのでいまだに天気次第です。
畑全体の除草が終わり肥料をまき終った陸稲畑、後は雨が降るのを待つ
陸稲(農林24号:うるち種)の発芽率が90%以上だったので、普通通りに種まきをしました。蒔く場所は、なるべく水分が多めな湿った畑としました。以前サトイモを栽培していた場所です。ここなら、陸稲もうまく育つと思います。ただし林の北側にある畑のため、午後しか日が当たらないのが難点です。
陸稲を種まきする前に、耕運機で畝作り
種まきする前に耕運機で耕しました。この畑は、半ば耕作放棄した畑でしたので雑草が生い茂っていました。このため、ロータリーに雑草が巻きついて困りましたが、なんとか元通りの畑にしました。発芽以降の除草が容易なように、畝間は80cm位にしました。この幅だと、耕運機を使って除草できますので。
陸稲を手に持ってばらまく ばらまかれた陸稲
水田で苗を手植えする場合は、一尺正方植えが標準です。しかし陸稲は畑で育てる稲ですので、麦に合わせて筋まきにしました。なお、この畑で栽培する陸稲は食べることより採種をしたいため余裕をもって三列の筋まきにしました。一週間後には芽が出てくるのではないかと思います。楽しみでもあり、ちゃんと芽が出るか心配です。
余裕をもって三列の筋蒔きにした陸稲
先日、畑に生える木々を切り倒しました。今回、その畑の道端側を綺麗に草刈りしました。この畑は去年の夏にも草刈りをしましたが、約半年経ってまた草が生い茂っていました。田舎のことですので、草を茂らせていると苦情が来ることがあります。また草だらけにしていると、管理不行き届きで嘲笑の的にもなりかねません。
去年の夏にも草刈した、畑と道の境界
まだ春なのでそれほど草は生えていませんでした、しかし周りの畑では草刈機の音が聞こえてきます。どこの畑でも草刈りをしているようです。草の背がまだ低い今のうちに草刈りしておくと、次に草刈りする時に楽になります。3ヶカ月後にもう一度草刈りすることになると思います。
最初、往路で道端の草刈り 復路で隣りを草刈り
草刈りを済ませる頃、畑に隣接する家に住んでいる方とお話をしました。この畑に隣接する土地の方ですので、今後もいろいろとお付き合いがあると思います。道や畑の境界について親しくお話をしました。40年間も東京にいて田舎にいなかったので、私の知らないお話をいろいろと聞くことができました。
草刈りを終えて綺麗になった道端
畑の道端は綺麗になったのですが、畑の一部しか草刈りできませんでした。今後時間があれば、先日切り倒した木々を縛って撤去したり、その跡の草刈りをしようと思います。この畑はこの地区のメイン道路に接しているため、いろんな人が通ります。知らない人がどんどん通り過ぎていきますが、今後その方々の顔を覚えていこうと思います。
午後から晴れ、草刈りをした道端と反対方向に青空が見える
昨日に引き続いて田んぼの草刈りをしました。9月中旬にも関わらず、日ざしは強く夏のようでした。今回草刈りした田んぼは、6月中旬に泥んこ運動会をして、7月上旬に別所小学校5年生の田植えをして、7月下旬に同別所小学校5年生が草取りをした田んぼです。
子供たちが、泥んこ運動会,田植え,草取りをした田んぼ。雑草が繁茂
この田んぼは、ため池北側に接しています。田植え時に日照りで水が少なかったため、その後雑草がたくさん生えてきました。田んぼの北側はひどい状態で、雑草の間にポツリポツリと稲が生えているほどです。最初に草刈りしたのは、東京薬科大学生が稲を植えている田んぼとの境の畦です。
草刈り前の畦、雑草が繁茂 畦の南面を刈り取り完了
東京薬科大学生が稲を植えている田んぼとの境の畦は、最初に南面を刈り取りしました。そして、折り返すように今度は北面を刈り取りしました。往復でこの畦の雑草を刈り取りしました。この田んぼは約2ヶ月も草刈りしていなかったため、雑草が伸び放題でした。このため、時間はかかりますが二段刈りしました。
南面と北面を往復で草刈りした、東京薬科大学生が稲作中の田んぼとの境の畦
次に東側の畦と道端の草刈りをしました。この場所も雑草が大量に生えていて、しかも草背が高くて草刈りは大変でした。おまけに、所々に竹が出ていたので、草刈りに時間がかかりました。一つの草を3~4段に分けて刈り取りました。それだけ、草刈りに時間がかかりました。ここを刈り取り終わる頃にガソリンが切れたので、いったん休憩にしました。
草刈り前の東側の畦と道端 草刈り後の東側の畦と道端
休憩後は、田んぼの南側の畦を草刈りしました。ここは、影になっている畦のため草があまり繁茂しておらず、簡単に草刈りを終えました。次に、東京薬科大学生が稲を植えている田んぼ脇の道端の草刈りをしました。この道端は、この里山を利用するみんなが通ります。共用の場所でもあるので、このさい草刈りをしておきました。
草刈り前の道端、雑草だらけ 草刈り後の道端、綺麗に
この田んぼは、東京都指定の「八王子堀之内里山保全地域」内にあります。地域の人がこの里山を楽しんだり利用できるように、常に里山としての管理をする必要があります。無報酬のボランティアではありますが、泥んこ運動会をしたり,子供たちや学生たちと田植えしたり,自然観察したりと,地域の人たちと交流できることはうれしいことです。また、耕運や草刈りなどは自分自身の健康維持にも役に立っています。この田んぼ、毎年のことですが10月に子供達と稲刈りを予定しています。稲刈り、もうすぐです。
ようやく草刈り終了の田んぼ、10月末に子供達と稲刈りを予定
午後、四日前と同じ田んぼの草刈りをしました。前回は、中央畦と東畦を中心に草刈りしましたが、今回は残りの畦すべてを草刈りしました。前回の草刈りから数日しか経っていないのに、このところの好天に恵まれてか乳熟度がずいぶんと進んでいました。この調子では、来月始めには稲刈りできると思います。
乳熟度が進んで重くなったのか、稲穂がだいぶ垂れる
最初に草刈りしたのは、田んぼの北側の畦です。この畦は急斜面に面しており、その斜面の下には畦に沿うように里芋を植えています。里芋の葉を傷めないように注意しながら草刈りをしました。
田んぼの北側畦(草刈り前) 草刈り後の北側畦、左は里芋
草刈りを進めている途中、稲の乳熟度を調べてみました。すると、乳汁は出ないで実が硬くなっている段階でした。爪で青い稲籾をつぶしてみると、柔らかく白い胚乳がヌルッと籾から出てきました。あと二週間ほどで完熟するのではないかと思います。
爪でつぶして乳熟度を調査。緑は籾で、白は柔らかい胚乳
9月とは言えまだ日射が強く暑いため、作業していると汗が出てきます。このため、草刈りの途中で一度休憩をとりました。そして、刈り取った草の上に寝転がってみました。空を見上げると、雲は一つもありませんでした。休憩後は田んぼ西側の畦の草刈りをしました。
草刈り前の田んぼ西側畦 草刈りを終えた、田んぼの西側畦
田んぼの西側畦の草刈りを終わると、田んぼ南側の畦を草刈りしました。ところで、去年までは田んぼに網を張っていたため、草刈りはとても困難でした。草刈機に網を巻き込まないように注意して草刈りしなければならず、それでも草に隠れて見えない網を巻き込むことが多々ありました。
草刈り後の田んぼ南側の畦、今年は害鳥が少なく網張らず
網は自然への負荷となるため、自然保護の観点からすると好ましくありません。網を張るとちょっとした小動物が網にからまってしまいます。今年はどういう訳か害鳥(特にスズメ)が少ない年です。このため網を張らなくてすみました。自然保護の効用とは別に、草刈りがとても容易になるという効用がありました。
紐を使った草刈刃 チップソーを使った草刈刃
田んぼ南側の畦を刈り取るとほぼ全域の畦の草刈りを終わりました。最後に雑草が伸びきった田んぼ内を草刈りしました。伸びきった雑草は茎がとても硬いため、刃がチップソーでないとスムーズに刈り取りできません。これまで使ってきた草刈刃は紐でしたが、これはもう使えません。チップソーに切り替えて草刈りを続行しました。
伸びきって茎が硬くなった雑草 チップソーで2段階刈り取り
田んぼ内の雑草はとても固いので、チップソーを使て2段刈りをしました。最初、40cm位の高さを刈り取った後に、根元から刈り取りしました。これで、この田んぼの草刈りは終了です。夕方近くになり空がだんだん暗くなってきたため、今回の作業はこれで終わりとしました。
草刈りが終わった田んぼ、4日前に刈り取った畦は草が白く枯れる
6月に田植えをした田んぼは今、稲が乳熟期をむかえています。8月のお盆頃に穂が出て花が咲いていましたが、花が散った今は籾内の実が熟しています。乳熟期初期ですので、籾を指でつぶしても乳のような白い澱粉はまだ出てきません。今回、その乳熟期の稲が茂る田んぼの草刈りをしました。
乳熟期の稲が茂る田んぼ、穂が風で揺れる
草刈りを始めたのが午後4時頃でしたので、田んぼ全部を草刈りできませんでした。今回草刈りしたのは,田んぼの中央畦,田んぼの東側畦,そして田んぼの入り口付近です。
草刈り前の田んぼ中央畦 南側斜面を草刈りした田んぼ中央畦
田んぼの中央畦は一番多く歩く畦です。このため、最初に草刈りしました。この畦は長年の使用によって中央が盛り上がった鞍形になっています。この畦は、往復して草刈りしました。往路で南側の斜面を草刈りした後、ターンして戻る復路で北側の斜面を草刈りして中央畦の草刈りを終えました。
中央が盛り上がった鞍形をした中央畦、往復して草刈り
田んぼの中央畦の草刈りを終わると、今度は田んぼの東側の畦を草刈りしました。この畦は、去年箱苗で稲を育苗した苗場と本田の間を仕切る畦です。なお、今年は苗を作らなかったので苗場は雑草が繁茂しています。
苗場と本田を仕切る、草刈り前東側畦 草刈りを終えた東側畦
中央畦と東側畦の草刈りを終えていったん休憩しました。休憩後、今度は田んぼ入り口付近を草刈りしました。この頃になると空が少しずつ暗くなってきたので、草刈りを切り上げました。今度仕事が休みのときに引き続いて草刈りしようと思います。
少しずつ空が暗くなってきた、草刈り終了時の田んぼ
このところの大雨で、新潟県などで川が氾濫しているとのニュースが流れています。この八王子市も時々大粒の雨が激しく降ることがありました。今日も午前中は小雨でしたが、夕方遅くなって激しく降ることが時々ありました。今日はせっかくの盆踊りの日でしたが、明日に延期されました。
夕方近く雨が上がった数時間、畑の草刈り
午前中は小雨や大雨のために家から外に出ることができませんでした。しかし、15時頃になって急に晴れ間が見えたので、畑に行って草を刈ることにしました。このところの猛暑と先週の台風の雨で畑の草が伸び放題です。少しの時間だけでしたが雑草を刈り取りました。確か、去年も7月末の今頃に草刈りしました。
草刈り前の畑入口 草刈り後の畑入口
草を刈り取ったのは、畑の入口と畑の道路沿いです。草刈りをもくもくとしていると、再び雲行きが怪しくなって空が暗くなってきたので、途中で草刈りを止めました。
草刈り前の、畑入口の黄色看板前 草刈り後の、畑入口黄色看板前
しばらく草刈りしていなかったため、雑草はだいぶ大きくなっていました。雨が降った直後は、草は水分を多く含んで刈り取りし易いはずなのですが思いのほか刈り取りは大変でした。これが晴天の乾いた日であれば雑草の茎葉は硬くなっており、さらに草刈りは大変になっていたと思います。
雲行きが怪しくなってきたため、小屋側の草刈りはやめる
最初、畑の入口付近のゆるい坂道を草刈りしました。続いて、畑の道路脇を草刈りしました。この道路側の草は比較的草背が低かったため容易に刈ることができました。これまでの経験から8月の終わりと10月か11月に、もう二度ばかり草刈りする必要があります。一番大変なのは田んぼと畑の間の急斜面です。時間があるときに草刈りできればと思います。
雑草が茂る、畑の道路脇土手 草刈り後の畑の道路脇土手
7月上旬に田植えをした別所小学校5年生とその家族,そして先生が、田んぼの草取りにやってきました。田植えがやや遅かったことと、田植え後の日照りのために雑草がたくさん生えていました。この雑草をみんなで取りました。
田植えをした田んぼに草取りにやってきた5年生達
田んぼは雑草がたくさん生えていて土が固いところ、反対に水が残っていてとてもぬかるんでいるところがまばらでした。硬い所は歩いても足が沈みません。一方ぬかるんでいるところは、いったん足がはまるとなかなか抜け出せませんでした。大人はもとより、子供達もぬかるむ田んぼに四苦八苦したようでした。
ぬかるむ田んぼをそろりそろり歩く ぬかって足が抜け出せない
この草取りは毎年のように田植え後の夏休みに行います。自由参加ですので来ない子供達もいますが、今年は思いのほかたくさんの子供達が来ました。中には、泥んこ運動会、田植え、そして今回の草取りと、3回も来た子供達もいました。
子供達,子供達の兄弟,保護者,そして先生の、みんなで草取り
去年の草取りは田んぼに水があったため、比較的容易に草取りできました。しかし、今年は田んぼの場所を変えたことと日照りの影響で、草取りは容易ではありませんでした。ぬかるむ所は足で雑草を泥中に押し込み、土が固い所では雑草を手でむしりとりました。
保護者の方も草取り奮闘 男の子達はザリガニ取り?
この田んぼは最後に水が流れてくる田んぼです。このため、日照りになって上流側の田んぼで水が干上がってしまうと、もう一滴もこの田んぼに水が流れてきません。そうなると、田んぼは乾ききってしまいひび割れてしまいます。実際、田んぼのあちこちでひび割れが出来ていました。
サンダルで歩ける箇所も 何か生き物を見つけたようです
田んぼが乾燥してひび割れると、ザリガニなとの小動物はこのひび割れた奥に退避しています。ひび割れた地中奥を探すと、カエル,ザリガニ,ヤゴ,タニシなどの小動物がたくさんいました。
草取りを始めて30分位、男の子達はだんだん飽きてきたようです
すべての雑草を取ることはできませんでしたが、これでお米の収量がわずかでも上がると思います。草取りが終わると、田んぼの脇を流れる自然の小川に入って足を洗いました。自然の冷たさは子供にも分かるのでしょう、何十分も小川に入りびたりの子供もいました。
小川の中に魚を見つけたのかな 小川に入って足を洗う
この小川は、上流の山の湧き水を水源にしています。雨が降れば増水し、日照りになるとわずかな水しか流れません。台風などで大雨が降ろうものなら氾濫します。それだけ厳しい自然でもあるのですが、それでも貴重な生き物が住んでいます。例えば、今日この小川を覗いてみると、稀少なホトケドジョウが水の底で群れていました。
小川の淵に腰をおろして、足を洗っていた小学2年生達
今回の草取りに参加した子供達の中には、5年生達の妹達も参加していました。そして、親戚の従兄弟も来ていました。小さな幼児もお母さんと一緒に参加していました。この里山はこの付近では貴重な自然です。そして、子供達が遊ぶための貴重な財産ではあると思っています。
一緒にきたお母さんに足を洗ってもらう小学低学年生
草取りで汚れた足を洗い終わる頃にはもう正午過ぎになっていました。田んぼ前に集まった子供達に私が挨拶した後、みんなにジュースが配られました。今日はそれほど猛暑ではなく涼しい曇り空でしたが、やや汗ばんだ体にはとても美味しかったジュースでした。
もうすぐ帰る時刻、急いで 美味しいジュースの配布
今年の草取りは田んぼに水がほとんど無くてあまり雑草を取ることが出来ませんでした。しかし、子供達は草取りを通じて里山の自然を満喫できたのではないでしょうか。田んぼの泥に足を入れ、小川のせせらぎに足を入れ、通り過ぎる風を感じ、体いっぱいに自然を体感したのではないかと思いました。
今回、5年生のお兄さんお姉さん達と一緒に来た妹達
6日に別所小学校5年生の子供達や7年前に高校生だった若者が、田んぼに来て田植えをしました。あいにく渇水の影響で田んぼが硬くなかなか苗を上手に植えることが出来ませんでした。乾いた粘土のようになった田んぼに無理やり押し込むようにして苗を植えた箇所があったほどです。
ここの田んぼは自然に支配されています。雨が降らないと日照りになり、逆に大雨になると田んぼは土砂に流されたり埋まってしまいます。今年は思うように雨が降らずやきもきする毎日です。
田植え後の夕立の水が溜まった田んぼ
田植えが終わったその日の夕方、雨が降りました。田んぼがどうなったか心配になったので翌日7日に田んぼに行ってみました。すると、渇水がうそのように水が来ていました。そして、子供達の足跡の形に合わせて水が溜まっていました。
子供達の足跡に水が溜まる これで苗も元気に育ちそう
ここの田んぼは江戸時代とそう変わらない水の管理をしています。小川の水を分流して、上流の田んぼから下流の田んぼへと次々にかけ流しています。貴重な水を漏らさず使い切る方法です。
田んぼに一面に残された子供達の足跡に溜まった水
小学生が田植えをしたこの田んぼは一番下流側にあります。夕立の水は、上流の田んぼをじわじわ通過してきて最後にこの田んぼにやってきます。ここで稲作をしていると、自然のありがたさを本当に実感できます。
上流の田んぼを通過した雨水は、最後にこの田んぼにやって来る
6日、別所小学校5年生による田植えをしました。毎年ほぼ6月に田植え(5年前に延期で7月3日1組と2組,7月4日3組に田植え)をするのですが、今年は事情があって毎年田植えをする田んぼが使えなくなりました。このため今年は、場所を変えて東京薬科大学生の環境グループASIATOが管理する田んぼで田植えをしました。
朝9時頃、元気良くやってきた別所小学校5年生の子供達
ため池脇の田んぼは実は6年前に、同じ別所小学校で田植え体験に使っていました。その後田んぼの場所を変えて田植えをしていましたので、6年ぶりに元の田んぼに戻ったことになります。田植えをする前に、私が子供達を前に田植え体験をすることの大切さなどについて説明しました。
さあ楽しい田植えの始まりです。中央から左右に分かれるように田植え
田植えを始める前に、お母さん方に田植えの手順について説明しました。5年生は2クラスあり、それぞれ3人のお母さん方が田植え支援として来ていました。そのお母さん方の役割には二つあります。
(1)声かけ係1名と(2)田植え紐移動係2名です。(1)の声かけ係の主な仕事は、子供達の田植えの進行に合わせながら子供達に指示を出したり田植え紐係の二人に指示を出すことです。(2)の田植え紐係は、子供達が苗を一列植え終わると田植え紐を移動します。
ぬかるんだ田んぼに戸惑い気味 足が抜けなくて移動が大変そう
お母さん方に説明し終わると、いよいよ田植えの始まりです。田んぼの中央に田植え紐が引いてあり、その中央から左右(方角的には南北に)に後ずさりしながら田植えが進行していきます。最初1組からスタートです。少し遅れて2組のスタートです。田んぼ中央から左右に後ずさりしながら田植えする方法は、10年前の桜木中学校生徒達の田植えの時以来です。
このところの日照りで渇水、足がはまって田植えしずらい田んぼ
このところの渇水が田んぼにはほとんど水がありません。このため、一度足を田んぼにいれるとなかなか足が抜けません。このため、田んぼ内の移動が子供達には大変そうでしたそれでも楽しそうに田植えをしていました。
1組の田植え紐係のお母さん 2組の田植え紐係のお母さん
声かけ係のお母さんは、田植え紐が移動し終わるのを確認すると、子供達に向かって苗を植えるように催促する声かけをします。そして、子供達が一列すべてに苗を植えるのを確認すると、子供達に二歩下がるように声かけします。次に田植え紐係のお母さん二人に田植え紐を移動するように声かけします。
だいぶ田植えが進行しました。そろそろクラス内で交代の時期
1組と2組それぞれ半数の約15人が同時に田植えします。田んぼの中央から南に向かって1組の半数約15人が、そして田んぼ中央から北に向かって2組の半数約15人が田植えをします。田植えが半分程度進行すると交代します。
交代後の1組が田植え続行 交代後の2組が田植え続行
このように組を二つに分けて田植えするのは、一度に全員が田植えをするには田んぼが狭すぎるからです。田植えを待っている残り半分の子供達は、周辺の田んぼを見学したり小川を覗き込んだりして自然を観察します。
そろそろ田植えの終わりです。残った列に丁寧に苗を植える
田植えが終わると、近くを流れる自然の小川に足を入れて汚れを洗い落とします。でも子供達は足を洗うことよりも、小川に生息する小魚や昆虫などに興味があるようです。冷たくひんやりした小川の流れ、一度入ると気持ちよくなかなか小川から出たがりません。
湧き水の小川に足を入れて洗う 田んぼで何か発見したようです
この田んぼは、東京都指定の「八王子堀之内里山保全地域」内にあります。江戸時代を思わせるような里山,曲がりくねった小川、かけ流し田んぼなどがセットになっており貴重な自然に満ち溢れています。小さいながら棚田もあります。初夏、ホテルも飛びかいます。昔、時代劇の撮影に使われたことがあるそうな。毎年のように、地域の園児,小学生,大学生,ボーイスカウトなどが体験学習などのためにやって来ます。
田んぼと山の間を流れる小川に涼を求め、自然を満喫
田植えをするためにやって来た別所小学校の周りにはあまり自然が残されていません。小学校はマンションや量販店など人工物に囲まれています。子供達も多くはマンション暮らしではないかと思います。このため自然いっぱいの田植えは、とても新鮮だったのではないかと思います。
元気いっぱいに田植えをしていた1組の子供達
田植えが済むと全員が列になって小学校に帰っていきました。子供達が帰ると、この里山は再び静かになりました。聞こえてくるのは、小川のせせらぎの音,草木の風にそよぐ音,そして小鳥のさえずる声だけです。
7月下旬は小学校は夏休みに入ります。この夏休み期間に、子供達は田植えをした田んぼに再びやって来て今度は草取りをします。ほぼ毎年7月中旬から下旬に草取りにやってきます(8月に草取りしたことも)。田んぼは雑草が多く生えますので草取りは欠かせません。
泥のぬかるみにめげず元気に田植えをしていた2組の子供達とお母さん達
この田植えには、私にとって大変懐かしいメンバーが参加していました。それは、今から7年前に「ごはんCUP 2004」に出場した当時の高校三年生達です。当時、ごはんCUP出場のために田植え、草取り、稲刈り、脱穀、精米と大忙しの高校生達でした。小学生達が帰った後、涼しい木陰に移動して彼らと談笑しました。
当時高校生、今や社会人 インゲン豆の収穫
木陰で輪になって、当時のことを振り返りました。私は一年を通じて彼らに関わってきたので再開を心待ちにしていました。これまで関わってきた学生の中で一番思い入れがあります。高校卒業後も代かきの手伝いや稲刈りの準備に来てくれました。今日来た4人のうちのIさんは、偶然にも息子の小学中学の同級生です。2年前にも息子などと一緒に稲刈りに来てくれました。
談笑の後、インゲン豆を収穫したりジャガイモを掘って収穫
なお、彼らの後を継いだ一年後輩達は、ごはんCUP2005で念願の全国優勝しました。優勝に私が関われたことを嬉しく思っています。そして、優勝後に私の家に招待して一緒に餅つきしたことが懐かしく思い出されます。その後さらに、ごはんCUP2007にも関わりました。
今日やって来た7年前当時の高校生達、今や立派な社会人です。次に会う時は、立派なお父さんや素敵なママになっていることでしょう。彼らは、未来を担う若人達です。
楽しく田植えして、談笑して、野菜を収穫した7年前当時の高校生達
前回小学生の田植えに向けて田植え紐を設置したり基準となる苗を移植しました。今回、最後の準備をしました。子供達が畦を歩きやすいように、伸びた草を綺麗に刈り取りました。泥んこ運動会前に草刈りをして以来の田んぼの草刈りです。泥んこ運動会から3週間程度しか経っていなかったため、草はそれほど伸びておらず簡単に草刈りできました。
田んぼの中央を仕切る畦を草刈機で除草
3面ある田んぼのうち、2面をすでに東京薬科大学ASIATOのメンバーが田植えを終わっています。残ったため池側の大きな田んぼ周辺を綺麗に草刈りしました。ため池側の畦に竹や笹の芽がたくさん伸びていました。竹はや笹は伸びると茎が硬くなるため刈り取りが困難です。時間をかけて草刈りしました。
竹や笹が生えた、ため池側の畦 竹や笹を含めて綺麗に除草
田んぼを仕切る中央の畦には笹が生えていないため、比較的簡単に除草できました。ところで、このところの日照りで田んぼは渇水状態です。ところどころがひび割れたようになっていました。田植えの時に子供達は苗を植えるのに苦労すると思います。
田んぼを仕切る中央の畦 簡単に除草を完了
このまま日照りが続くようであれば稲の成長に悪影響があると思います。特に時期が遅れた田植えのため、例年よりも収穫量も少なくなると思います。ちょっ心配です。まだ梅雨のシーズンであるにもかかわらず雨がとても少ない毎日です。少しでも降ってくれればと思います。
水がとても少ない田んぼ、田植え後にちゃんと稲が育つか心配
久しぶりの土曜休日でした。この休日を利用して来週の別所小学校5年生の田植えの準備をしました。今回田植えをする場所は去年までと違って、5年前に行っていた溜池脇の田んぼで田植えをします。この場所は先日泥んこ運動会をした田んぼです。
根がびっしりで、重い箱苗 箱苗を滑らすようにして移動
まず最初に先日運び込んでいた箱苗を田んぼの南北の二箇所に分けました。運び込んでから一週間程度経っているため箱苗にはびっしりと根が張っていました。田んぼに吸い付くように根が張っているため、最初箱苗を持ち上げるのが大変でした。根が張った分重さが半端でなく、持ち運べないので田んぼを滑らせるようにして移動しました。
田んぼの東と西それぞれに、基準となる苗を30cm間隔で植える
箱苗を田んぼの南北に移動し終わると、田んぼの東西それぞれに基準となるように、田植え紐を使って苗を30cm間隔で植え込みます。東西それぞれに植えつけた苗列は、互いに南北の平行線になっています。次に、この平行になった二本の苗列のそれぞれの中央の苗の位置に棒を刺します。
30cm間隔で苗を植える 中央の苗に、しるしとなる棒を刺す
東西それぞれ二本苗列のそれぞれ中央の苗位置に刺した棒二本間を、田植え紐で結びます。その田植え紐に沿って同様に30cm間隔で苗を植え込みます。なお、田んぼは泥んこ運動会以降に水が抜けたためとても歩きにくくなっていて、田んぼ内の移動は困難を極めました。
田んぼの中央に田植え紐を張って、苗を30cm間隔で植える
東西それぞれ平行になるように植えた苗列のそれぞれの中央を結んだ線に苗を植えた様は、たとえて言えば「H」の「-」の部分に苗を植えることです。この田植紐にはあらかじめ30cm間隔で赤い紐が結んでありますので、この紐に沿って苗を植えるだけです。
「H」(黄色の線)の字になるように苗を植え終わる
最後に、中央に植えた苗列の左右に田植紐二本を張ると田植の準備は終わりです。田植当日は、子供たちは中央の苗列に向かって左右に並びます。そして、中央から離れるように田植えが進行します。この田植え方法は、10年前に世田谷区桜木中学校の生徒が田植えした時に行った方式です。このときの準備も、今回と同じように田んぼの中央に苗を配しました。
二本の田植え紐を使って、中央から左右に分かれるように田植えが進行
今年も田植えをすることができました。ごたごたで今年は稲作ができないかと思っていましたが、鈴木牧場のSさんを筆頭に志のある方といっしょに田んぼを耕運したり,代かきしたりして、今日ようやく田植えをすることができました。来年、私は東京にいないかも知れないので、今後も継続してこの田んぼで稲作をしてもらえたらと思います。
Sさんのトラックから箱苗を降ろす 箱苗を田んぼに入れるSさん
朝10時頃に田んぼに行くと、Sさんがトラックに箱苗を積んでいました。私も箱苗の積み下ろしを手伝いました。最初、田植え紐を使って田植えをするときの基準となる線上に苗を植えました。田植え紐には約30cmごとに赤い印が付いています。その印に沿って基準の幅となる苗を植えました。
途中から1人加わって、3人で田植え
上流側の田んぼをSさんと2人で田植えをしていると、稲城市の方が助っ人にやってきました。その後、3人で上流側の田んぼを田植えしました。上流側の田んぼを田植えし終わると、こんどは下流側の田植えです。下流側の田植えを始めようと思っていると、今度は5人の方がやってきました。そのうちの2人はニンニク畑での収穫の方に行くとのことで、田植えには残った3人が新たに加わりました。
苗を下流側田んぼに投げ入れる 新たに5人が参加、自己紹介中
新たに3人を加えて6人で田植えを続けました。田植えをしていると、しばらくしてもう1人Sさんのmixi仲間が加わりました。その後は計7人で田植えを続行しました。里山や農業の話をしながらのんびり田植えをしました。
Sさんのmixi仲間の1人が加わり、計7人で田植えを続行
青年男性ばかりでの田植えは私には初めてのことでした。さらに、田んぼや農業に関心を持っている人だけによる田植えも初めてのことでした。田植えしなががら話をする内容もおのずから農業に関わる話題が中心でした。これまで、子供,女性,お年寄りなど雑多な人が加わっての田植えがほとんどでしたので、今回は今までとは違った雰囲気での田植えでした。
田んぼのほぼ半分を田植え のんびりと談笑しながらの田植え
最初晴れるかと思っていましたが、途中から霧雨混じりの天候になりました。今の時期、快晴だと汗が玉のように出ます。しかし今回は霧に近い曇りのため衣服も濡れる事がなく、むしろ涼しく快適な田植えとなりました。
両脇の人は田植え紐を持ち替えながら、そろそろ田植え終盤
去年までの田植えには地下足袋を履きましたが、今年は裸足で田んぼに入って田植えしました。そのためか、田んぼに埋まっていた木片を踏んづけてしまって足裏を痛めてしまいました。子供の頃に田んぼで錆びた釘を踏んづけて破傷風になってしまった人がいたことを思い出しました。
大人が7人も集まったので、思ったより早く午後2時頃には田植えが終わりました。私は昼食もとっていなかったので、また他の用事があったため、田植えが終わると家に帰りました。残った人はニンニク畑に移動してニンニクの収穫をしていました。
田んぼ端っこ、最後の苗を移植 綺麗に並んで植えられた苗
6月中旬は田植えのシーズンです。あちこちの田んぼで田植えの真っ最中。近くの田んぼを散策してみました。この田んぼ付近は東京都「八王子堀之内里山保全地域」です。10年以上前からこの貴重な里山が残るようにいろいろな方が地道に運動を展開した結果、よほどことがない限り未来永劫里山として残ることになりそうです。
小川の上流から下流に向かって、順次水をかけ流している田んぼ
年に一度、この里山に関わる団体が集まって山の下刈りをします。私もその下刈りに参加したことがあります。刈った笹などの下草を田んぼに集めて燃やしたりしました。里山保全の活動は地元の団体やボランティアが協力しないと出来ません。
田植えしたばかりの田んぼ 田植え中の方々
ここの田んぼでは、保育園,小学校,中学生,高校生,大学生,地域の方々などの稲作,自然活動、そして泥んこ運動会などに生かされています。私も毎年、小学生の田植え,稲刈り,そして食育、ボーイスカウト活動などに活用させてもらっています。私自身も仕事をしながらストレス解消に役立っています。
森や林から流れ出る自然の湧き水を利用した昔ながらの稲作
7月上旬に、この田んぼの一つで小学校の田植え体験をします。先日先生を招いて下見をしましたが、今年も子供たちの笑顔が見れるのかと思うと嬉しくなります。稲作は一年を通じてなかなかしんどい作業なのですが、私の生活リズムに合っています。田舎(山口県)に帰ってからも稲作を続けたいと思っています。
東京都の棚田(3段ほどの極小棚田)