東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

手作り小豆の収穫、くるり棒脱穀

2010年11月29日 | 野菜:豆類ほか



 先日、収穫した小豆を乾燥するために竹竿に架けていました。今日ようやく、さやを摘むだけで中の小豆がはじけるほど乾燥しました。そこで今日は、小豆をたたいてさやの中の小豆を取り出して収穫しました。
 なお、今日は東大生のOさんが田んぼなどを見学に来ましたので、この付近の田んぼ,山,小川などの里山を案内しました。ついでに小豆の収穫を手伝っていただきました。手伝っていただきありがとうございました。

     乾燥して茶色になった小豆の茎葉       ブルーシートの上に茎葉を並べる
 

 乾燥してカラカラになった小豆の茎葉を、脱穀のために広げたブルーシートの上に並べました。そして、この地域で「くるり棒」と呼ばれる農機具で脱穀しました。この「くるり棒」は小豆小麦レンゲの脱穀などに使っています。この「くるり棒」を連続的に回しながら小豆の茎葉に先端の棒を叩きつけるように打ち付けます。すると、さやに入った小豆がはじけて外に飛び出ます。このくるり棒は回すのにちょっとこつがいります。誤って自分の頭に当てないようにしないとちょっと危険です。

             くるり棒を回しながら小豆の茎葉に打ち付けて脱穀


 何度もくるり棒をうちつけるとほとんどの小豆はさやから飛び出ます。くるり棒を打ちつけ終わると、さやから出なかった小豆を手で取り出します。ただし、さやから出なかった小豆は未成熟な豆が多いので無理して外す必要はありません。

              さやから外れなかった小豆を手で取り出すMさんとOさん


 次にふるいを使って小豆と残渣をより分けます。小豆より少し広い網を使います。ふるいの網より小さい小豆は下に落ちて、網より大きな茎葉などの残渣ば網の上に残ります。これを繰り返して小豆だけをより分けます。

                  ふるいを使って小豆と茎葉などの残渣を選別中


 ふるいと小豆を選り分けても、まだ小さな残渣が混じっています。この小さな残渣と小豆は、唐箕と呼ばれる農機具を使ってさらに選り分けます。唐箕のハンドルを回して風がおきると、すかさずレバーをひねって上に置いた小豆と小さな残渣の混ざったものを落とします。小さな残渣は風で吹き飛ばされ、重い小豆は下に置いた袋に落下します。

             ハンドルを回して風をおこし、レバーをひねりながら小豆を風選


 この唐箕は使い方にこつが必要です。右手でハンドルを回しながら風の強弱を調節します。左手はレバーをひねりながら落下する小豆の量を調節します。両方のバランスをとりながら最適に調節をしなければなりません。

      風の強弱をハンドルで調節              残渣混じりの小豆
 

 この唐箕を5,6回通すとようやく小豆だけを選別することができます。しかし、唯一選別できないのは虫が食ったり、カビが生えたり、変形した小豆です。こんな小豆はどうしても選別できません。最後は人間の目で判断して取り除かなければなりません。こうして、小豆を収穫することができました。収穫した小豆は、Mさん,Oさん,そして私で分けました。

            目で確認しながら小豆を手で選り分けているMさん,Oさん


コメント (1)
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