冬の間、2月下旬のジャガイモの植え付け頃までは農作業をすることはあまりありません。このため、時間が空いたときにラジオを修理したり、ちょっとした電子機器を作っています。今回は古い東芝のトランジスタラジオを修理しようと思いたちました。
時間をかけて修理することにした東芝のトランジスタラジオ
このラジオの型名は8M-200Sです。8石のトランジスタを使い、単三4本6V電源のスーパー方式の2バンド(BC,SW)ラジオです。使われているトランジスタは、2SA92,2SA93,2SA49,2SA53,2SB54x2,2SB56x2でした。ミキサー部は他励式ではないかと思われます。そもそもの故障は、電源を入れても音なしでした。
裏蓋を開けて内部の基板をむき出しにして観察
音なしについては電源SW兼ボリュームの不良で、何度もSWをガチャガチャ入れているとしだいに音がポツポツ出るようになりました。この手のラジオは、電源SWが故障してることが意外に多いものです。裏蓋を慎重に開けると基板が出てきました。とても薄い基板でしたので、丁寧にこの基板を取り出してみました。
基板を裏返しにして観察、昔のラジオらしい複雑な配線
ラジオの放送局は入るのですが、バリコンをまわすとバリバリと雑音が出ました。どうもどこかでショートしているようです。特にバリコンの中心軸をつつくと大きな雑音が出ます。このバリコンのどこかの接触が悪いようです。今回は放送局が入るまで直したので良しとして、次回はこのバリコンのどこかのショートの原因を気長に調べようと思います。
このバリコンの中心軸をさわると大きな雑音、どこか接触不良?