畑では順調に麦も育っているし、畑では野菜を収穫すること以外作業はありません。昨日に続いてSONY製のラジオ修理を続行することにしました。まずは、BC/SW切り替えスイッチを間違って壊してしまったので、このスイッチを最優先で修理することにしました。昭和30年代の部品はもう売っていないと思われるため自分で治すしかありません。まずは、折れて飛んだピンの代わりのピンを入れる穴(径1.5m)をドリルを使って開けました。
ドリルを使ってBC/SW切り替えスイッチに穴を開ける
もう少し細いピンを入れるべきでしたが、ドリルの一番細い径が1.5mmでしたのでこの径の穴を開けました。力を入れすぎるとスイッチを貫通するので、注意深く穴をあけました。空けた後に同径のピンをカットして穴に入れました。軟鉄では何度もスイッチを入れると磨り減るので鋼鉄のピンを使いました。しかし、鋼鉄は切断やヤスリがけなどの加工が難しいので難渋しました。径1.5mm長さ約5mmの鋼鉄ピンの微細加工は大変です。
計1.5mmの穴を開ける 鋼鉄のピンを加工して挿入
しかしながら、元々は1mmほどの径のピンでしたので1.5mmでは合いませんでした。微妙にひっかかって動作できません。やむなく径1.5mmに合うように、スイッチを構成する部品を微細ヤスリでけずって加工しました。これでようやくBC/SW切り替えスイッチが生き返りました。とても目が疲れる修理でした。
BC帯位置のピン SW帯位置のピン
修理したBC/SW切り替えスイッチを基板に戻す作業がこれまた難渋しました。ムカデの足のようなスイッチを基板に差し込むことは用意にできました。しかし、糸をかけるプーリーを固定する鉄板が微妙に半田付けを邪魔します。半田こてとピンセットなどを使いながらスイッチの接点や線をつなぎました。やれやれ、やっと元に戻しました。
電子部品はあまり力を入れて壊すととりかえしがききません。今回は自前で加工して直せましたが、直せない部品だったらもうラジオは修理不可能です。バリコンを回して放送を受信できることを確認してほっとしました。疲れた半日でした。今後は筐体などの洗浄をしようと思います。
ムカデの足のようなBC/SW切り替えスイッチを基板に差し込む