深夜勤務で昼頃に家に帰りました。少し寝てから、先日田植えをした田んぼを見回りしました。水が抜けていないか、苗がちゃんと着生しているかどうかなどを確認するためです。田植えしたばかりの田んぼは濁っていますが、数日経っていたため水の濁りが無くなって透明でした。その水の中をよく見ると、ミジンコなどいろいろな微生物が動いていました。タニシの動いた跡もくっきり付いていました。稲の苗も根付いているようでした。
濁りがなくなった田んぼ、苗も着生
田んぼを巡回中に田んぼの隅に吹き寄せられた枯草ごみの中に、水面に浮遊して増える浮草と苔の一種「イチョウウキゴケ」の二つを発見しました。そのうちイチョウウキゴケは数年前まではよく見かけたのですが、一昨年と去年は見なかったので絶滅でもしたかと思っていました。
田んぼに隅に吹き寄せられた枯草ごみに混じる、浮遊性の苔「イチョウウキゴケ」
この苔「イチョウウキゴケ」は不思議な生態を持っています。水が多い梅雨などの時期は水の上で浮遊しながら増えます。しかし、水が少ない冬は田んぼの土の表面に張り付くようにして増えます。苔なので花は咲かないようです。胞子で増えるのでしょうか。
指先に置いたイチョウウキゴケ 黒くてふさふさした水中の根
一方、普通の浮草も田んぼに浮いていました。この浮草はどこの田んぼでも普通に見ることができます。この浮草は微小な花が咲くそうです。繁殖力がとても旺盛で、あと一ヶ月位で田んぼにひしめくように増えると思います。
指先に置いた浮草 浮草の根は数本と少なく長い