東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

管理機の修理(3/3) アクセル修理,ベルト調査 

2011年07月22日 | 農機具,工具

 修理前にMさんからのヒヤリングのうち「(4)毎回フルスロットルで使っている」との意味が分かりました。管理機のスロットル部分を調べると、アクセルを戻しても常にフルスロットルの状態でした。アクセルをを動かしても、ワイヤーを通じてスロットルがほとんど動かないのです。どうも、スロットルの部分が固着して動かなくなってしまったようです。油をスロットルの中心部分にさして、ナットを少し緩めました。すると、アクセルの動きにあわせてスロットルがスムーズに動くようになりました。

   アクセルとワイヤーは正常に動作         固着して不動のスロットル部
 

 これまでのエンジンは常にフルスロットル状態でガソリン過多状態でしたが、この修理でアイドリングからフルスロットルまでスムーズにエンジンが回転するようになりました。これで、管理機の耕運状況や移動に合わせてエンジンの回転を変えることが出来ます。また、プラグがススで黒くなることもないと思います。

             長年の使用のために緩んだベルト、そろそろ交換時期


 15年間一度も修理に出していないとのことなので、相当ベルトが緩んでいることが予想されました。そこで、ベルトカバーを外してベルトの緩み具合を調べてみました。すると、やはりベルトが緩んでいました。これでは、耕運しているときに負荷がかかるとスリップしているのではないかと思われます。ただし、新しいベルトは注文しなければならないこと、もう少しは使えそうであることのため、今回はこのままとすることにしました。そして、ベルトを注文して入荷すれば直ちに交換することにしました。

    ベルト入荷後直ちに交換予定            カバーを付けたベルト 
  
 
 これで一通りの修理が終わったので、エンジンをかけながら管理機の調子を調べました。最初に、アクセルを入れたり戻したりしながらエンジンの調子を調べました。次に、ギアやクラッチなどの主に機械的な部分を調査しました。ギアに硬い部分がありましたが、特に悪い所はなさそうです。

               修理した管理機を畑に移動しているMさん


 修理が終わった管理機のギアを「移動」位置にして畑まで移動しました。そして、管理機を畑内に入れて耕耘してみました。ベルトが緩んでいるとはいえ管理機後部のロータリーは回転して耕運します。負荷さえかけなければ耕運するようです。あとは新しいベルトが入荷するのを待って交換するだけです。

           修理が終わったばかりの管理機で畑を耕運するMさん

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする