東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

管理機の修理(1/3) キャブレターの分解・洗浄

2011年07月20日 | 農機具,工具

 先日鈴木牧場のSさんから電話が入り、「Mさんの管理機が動かなくて困っているので直して欲しい。」との依頼がありました。トラクターなどの大型機械は修理が困難ですが、管理機程度ならば比較的修理は簡単です。Mさんは鈴木牧場内で道すがらよくお話をする方ですのでよく知っています。ちなみに1年ほど前にMさんの知り合いの耕運機を修理したことがあります。結局その修理した耕耘機は私の所有物になりましたが。

               修理を依頼された管理機、エンジンが全くかからない


 故障した管理機は炎天下の畑にありました。畑では直射日光が強い上に修理道具が運び込めないため十分な修理ができないので、Mさんと一緒にその管理機を鈴木牧場内に運びました。運び終わると、この管理機の最近の使用状況をMさんに聞きました。すると、
 (1)最近ガソリンを食う
 (2)購入してから15年間全く未修理
 (3)毎回フルスロットルで使用
 (4)キャブレターからガソリンがしみ出る
などの情報を得ました。プラグを外して見ると真っ黒でした。これは、ガソリン過多による不完全燃焼の現象です。

     ガソリンが漏れるキャブレター部           キャブレターを分解
 

 まずは、キャブレターからガソリンがしみ出るとのことで、ガソリン漏れの疑いがありました。そこで、キャブレターの空気吸入口を調べると確かにガソリンが漏れていました。キャブレターのガソリンオーバーフローにほぼ間違いないので、キャブレターを分解・洗浄することにしました。

                  キャブレター内部のフロートを調査


 ガソリンオーバーフローの原因の一番は、ガソリンの流量を調整するニードルバルブ不良です。このバルブの先端にごみが詰まるか又は長い間の使用により段付きが出ると、流量調節が不十分になります。そうなると、フロート内にガソリンが溜まってもさらにガソリンが流入する事態となり、結果として溢れ出たガソリンがキャブレター外に出るガソリンオーバーフローになります。こうなると、エンジンはガソリン過多になり動かなくなります。

   段付きが出たニードルバルブ先端       磨いた後のニードルバルブ先端
 

 ニードルバルブ先端の段付き部分は、キャブレタークリーナーで溶かすように磨いて直しました。これでガソリンが溢れ出ることは無くなるはずです。一年ほど前に修理した耕運機は、ニードルバルブ自体を新しいものに交換しましたが、今回は交換するほどのことはありませんでした。ニードルバルブ先端を磨いた後、分解したキャブレターを組み立てて元のように管理機に取り付けました。次に、真っ黒になったプラグなどを修繕することにしました。

             ニードルバルブ修理後、元のようにキャブレターを取り付け

コメント (4)
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