東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い脱穀機、もらわれる

2012年02月13日 | 農機具,工具

長年使ってきた古い脱穀機がもらわれていきました。この脱穀機を使ったのは、別所小学校5年生が田んぼで作った稲を脱穀したのが最後です。この脱穀機より少し新しい脱穀機は私が山口県に運送しましたので、この脱穀機をどうしようかと思っていたところに、「脱穀機をいただけないか」との投書がこのブログにありました。

     二人に運ばれる脱穀機           よいしょ!と軽トラックに乗せる
 

 今回もらわれていった脱穀機は、10年ほど前に親しくしていた古老が稲作をやめる時に、稲刈機や籾摺機などと一緒にいただいたものです。その古老は数年前に亡くなりました。いただいてから約10年間、稲刈りが終わった後の脱穀に、もう一台の脱穀機と共に活躍してくれました。あまりにも古いので、よく農機具博物館などで見ることができる代物です。

               軽トラックに乗せられ、もらわれていく脱穀機



 引取りには多摩市の方が二人みえました。麦の脱穀などに使うとのことでした。このような古い脱穀機は骨董品と言っていいでしょう。農業関連の博物館で時々陳列してあるほど古いこの脱穀機は、日本の農業の1ページを飾った農業遺産の一つではないかと思っています。今後、大切に使ってもらう方々に引き継いでもらえたらと思います。

     大切に毛布をかけられる           ロープをかけ固定中の脱穀機
 

 この四月から山口県の故郷での農業活動になります。この古い脱穀機は幸せにも、もらわれていきました。しかし、いくつかの農機具は廃棄せざるをえませんでした。残りの農機具はすべて山口県に一昨年運搬しました。
 農機具は単なる道具にすぎません。しかし古い機械ほど、使いこんだ先人達の心が染み込んでいるような気がします。それだけに、なんとか大切に使い続けたいと思います。

    脱穀機を乗せて行く軽トラック、新しい場所で大切にされて欲しいものです

コメント
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