サトウモロコシの穂を収穫しました。これは穂モロコシの一種で、茎がとても甘い品種です。このため、茎を絞って水飴にしたり、乾いた茎は薪にし、穂は精白して食べることができます。自給作物にはとっておきです。とても背が高く3m以上になります。このサトウモロコシは、この周辺では上関半島など瀬戸内海側で、かつてサトウキビと呼ばれて広く栽培されていました。
天高伸びたサトウモロコシ、3m近くあるのに倒れない
私の母親の話では、昭和初期頃までは子供のおやつとして食べられていたようです。また、種をもらって子供達が空いた畑で育てていたとのこと。お菓子が少ない時代、子供達にとって貴重な甘いお菓子だったのでしょう。その甘い茎を食べている動作を「しがむ」と言います。茎の皮を剥ぎとり髄をかんでにじみ出る甘みを吸う動作です。今や死語となった言葉です。
収穫したサトウモロコシの穂 何本か茎をまとめて結束
一方、穂は稲位の大きさです。粒も米と同じ位の大きさです。15年位前でしょうか、山梨県の奥深い山里を訪れた時のことです。この実をつぶしして、四角いお餅のようにして食べていました。もち性のようです。基本的な食べ方は、お米のような粒食ではなく、小麦のように製粉して食べます。来年あたりもう少し多く栽培して、実を食べてみようと思っています。栽培のこつは、間引きをしっかりすることです。それさえ守れば、害虫被害がまったくないので世話いらずです。茎から砂糖を抽出できるし、乾燥した茎は薪の代わりになります。なお、東京八王子市に住んでいた頃、似た種類で実を主に収穫する穂モロコシを収穫,脱穀,精白していました。
天日乾燥後、脱穀、精白して、つぶして食べる