1.第1部
23日、久しぶりに音楽の舞台を楽しみました。場所は柳井市にあるアクティブ柳井です。楽しんだのは、和太鼓集団山城組「空」の舞台です。「空」は山城組の高校生以上で構成される太鼓集団です。それより若い太鼓集団は、中学生を中心とした「風」、そして小学生を中心としたグループから構成されていると聞いています。山城組は今年春に定期演奏会があったため見に行きました。今回の高校生以上の「空」はさすがに力強い太鼓でした。
今回の舞台のパンフレット 最初の力強い太鼓曲
私は、麻郷ふるさと会で太鼓の微々たるお世話をしています。山城組と異なって、地域の親睦を目的としているためそれほど練習はしません。中学生になると参加することが少なくなります。また、夏祭り,公民館祭り,地域の小学校などにしか出演しません。そもそも、秋冬春はほとんど練習しません。そのため、演奏は比較にならないほど山城組の方が上手です。
体に響くような太鼓の音、熱気が伝わります
私が子供の頃、和太鼓は村祭りでしか聞くことができませんでした。あるいは、神社のお祓いなどで聞くぐらいなものでした。学校で習う太鼓は、鼓笛隊などで使う持ち運びできる西洋太鼓ぐらいなものでした。まさか、和太鼓がこれほど見直されるなど思いもしませんでした。和太鼓が注目されるようになったのは、和太鼓集団「鼓童」の成功ではないかと思います。実際はどうなのでしょうか。
槍を振り回すような演舞 一番力強い太鼓の演目
私は、和太鼓に深い興味を持っているわけではありませんが、神舞,神楽などの史跡を調べていると和太鼓の皮を締める方法に2種類あることに気が付きます。一つは太鼓の胴に鋲を打って皮を張る方法です。もう一つは皮を紐で引っ張る方法です。大きな太鼓ほど前者のように鋲で皮を張るようです。先日見た東京都府中市の大国魂神社のお祭りに使われている直径2mの車輪付き巨大太鼓は全て前者の張り方でした。
汗が飛び散って来そうな勇壮な太鼓曲
2.休憩中のパフォーマンス
第1部が終わると、15分位の休憩時間です。トイレに行っていると、賑やかな声や拍手が聞こえてきました。山城組「空」の皆さんによるパフォーマンスのようです。観客をかき分けて前の方に行って間近で見させていただきました。いつも太鼓を打っているためかリズム感は抜群です。ボールや体を使った楽しいパフォーマンスに、観客も歓声を上げていました。
ボールを使ったパフォーマンス 体を叩いてパフォーマンス
3.第2部
よくは知らないのですが、山城組「空」は今後プロを目指すのでしょうか。日本全国、プロを目指すグループはたくさんあるように思います。私は二十代前半音楽をしていましたが、十代後半になって習った楽器は遅すぎました。このため音楽活動は思い出にしかすぎません。「空」の皆さんは、若くして身に着けた太鼓の特技、一生ものにして欲しいと思います。
見ていて楽しい太鼓演技 私が一番好きな、力強い太鼓
「空」の皆さんは、小学生の頃から仲間と共に太鼓を叩いているように聞いています。かれこれ、10年位一緒に練習した仲間ではないかと思います。10年位の間には、一緒に演奏旅行したり、キャンプなどしたこともたくさんあるでしょう。ある意味一家の兄弟のようなものかも知れません。それであるからこそ、息の合った演奏ができるのではないかと思います。
片手にバチをもう片方の手に小太鼓を持って、踊りながら軽快に打つ
この舞台で空手/合気道の演舞がありました。最近の太鼓などの舞台で演じられることが多いのでしょう。意外な組み合わせを新鮮に思いました。そして、見て楽しい太鼓として、太鼓のバチを青の蛍光で光らせていました。バチだけが漆黒の闇を動き回るのは驚きました。飽きさせない新しい音楽パフォーマンスだと思いました。見ていても楽しくなります。単に音を出して感動させるのではなく、光や動きで表現することも大切だと思います。
音に合わせて空手/合気道の演舞 漆黒の闇を動き回る、青い色のバチ
13:30に演奏を開始して15:30頃に終わりました。あっと言う間の時間でした。演奏した方々は何度も練習したのでしょう、息がぴったり合ってとても良かったです。観客もさかんに拍手をしたり歓声を上げていました。まだまだ若い「空」の皆さん、これからもぜひ頑張ってください。ありがとうございました。
会場を出ると、人が少ない白壁の町を散策しながら家路につきました。しばらくは太鼓の余韻が残っていました。
最後、太鼓を力強く乱れ打ち 会場を出る満足そうな観客の皆さん