東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

萌黄色の新緑と、森に生きる小動物達

2015年05月10日 | 生き物

 5月も半ばになって、山の木々は新緑が整いました。つい一週間前には萌黄色だった新緑もだんだんしっかりした緑色になってきました。下画像はケヤキの林ですが、もう少し大きく育てば幹と幹をつないでツリーハウスができそうです。そろそろ下草を綺麗に刈り取って間引きしなければならないケヤキの林です。このまま放置すれば、暗い森になってしまいます。

           冬は明るかったケヤキ林、これからは緑に覆われ暗い林に


 新緑の今、小動物にとっては美味しい葉を食べることができる季節です。そこで、林の中を歩き回って小動物を探してみました。すると、最初に見つけたのはナナフシです。よく見かけるのは茶色のナナフシですが、今回見つけたは緑色のナナフシです。面白いのは、茶色のナナフシは枝や幹に住んでいます。緑色のナナフシは緑色の葉に住んでいました。住んでいる場所の色で住み分けていることが分かります。
 次に、オトシブミが丸めた葉がありました。親虫はもいませんでした。丸めた葉は茶色に変色していたので、もう巣立ったかサナギがいるのだと思います。小さな林ですが、よく観察するとたくさんの小動物が暮らしていることが分かります。

      細長い緑色のナナフシ             オトシブミが丸めた葉、茶色に変色
 

 ところで、林から竹林に行くと様相ががらりと変わります。竹林にはあまり小動物の姿がありません。いつぞやのテレビ放送ですが、東南アジアには竹だけを食べる昆虫がいます。しかし、日本には竹を食べる虫がいないようです。だから、竹が生い茂ってしまうのだと思います。今はタケノコが伸びる季節です。空に向かって突き刺すように伸びていました。これ以上竹林が広がらないように、余分なタケノコを倒して間引きしました。

             竹林の中、空に向かって突き刺すように伸びるタケノコ


 林を歩いていると、ハチがぶんぶん幹の周りを飛んでいる木がありました。ゆうぜんケヤキです。このケヤキには虫が集まるようです。特にスズメバチのような大型のハチがよく集まります。ナラやクヌギのように、どこか蜜のような甘い汁が出ているのでしょうか。又は樹液が発酵して甘くなるのでしょう。それが本当かどうか、一度幹を傷つけてみようと思います。
 山をさらに歩いていると、夏ハゼの花が咲いていました。とても目立たない花です。この花が咲き終ると、ブルーベリーのような実がたくさん成ります。とても酸っぱい実です。子供の頃、この実をよく食べていました。今時の子供には、とても食べられない酸っぱさです。

       ゆうぜんケヤキの幹と葉           とても目立たない夏ハゼの花
 

コメント
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