この古い松下製トランジスタラジオ AT-110の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
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朝から大雨で外に出ることができません。ジャガイモの土寄せ、夏野菜用の畑作り、草刈りなど、しなければならない農作業は山のようにあります。しかし、雨が降っては何もできません。そのため久しぶりに、休んでいたトランジスタラジオの修理を再開しました。前回は、ラジオを構成する部品を調査しましたが、今回から修理に入ります。
6V電源供給の定電圧器 6V電源をラジオに接続 イヤホンとSP切り替え端子
まずは、ラジオの音が全く聞こえない故障の原因を調査しました。そこで最初、定電圧器から6Vをラジオに供給しました。そして、スピーカーに出力トランスから音声電流が来ているかをチェックしました。たまに、イヤホンとスピーカー(SP)切り替える端子の接続不良のためスピーカーに電流が来ていないことがあるためです。チェックの結果は、異常なしでした。
故障したトランジスタラジオの裏蓋などを開いてチェック中
続いて、これまた多い故障の一つである。電源スイッチをチェックしました。このラジオは音量兼電源スイッチです。そのため、音量つまみをよく確認しました。カチカチと何度もスイッチを入れたり切ったりしてみました。すると、あるタイミングでラジオに電源が入るではありませんか。音声が聞こえない故障原因の一つが分かりました。音量つまみの電源スイッチが汚れて導通していなかったのです。 そこで、このスイッチの接触部を掃除すると、電源が入りラジオが聞こえるようなりました。
電源スイッチを切った状態 電源スイッチを入れた状態
ラジオが鳴るようになったので、その受信範囲を調査しました。ラジオの裏蓋に張られていた規格を見ると、540~600kHzです。そこで、SGから標準電波を出してみました。すると、低い方は520kHzでした。高い方は1,670kHzでした。この範囲ならば、規格値を包含してるため問題ありません。ただ、雑音が大きいことと、やや音量が小さいので、次回さらに精査しようと思います。
受信範囲の規格 低い方は520kHz 高い方は1,670kHz