東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い松下製トランジスタラジオ AT-110の修理(3/6)

2016年04月22日 | 古ラジオ修理工房

 この古い松下製トランジスタラジオ AT-110の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理(1/6) 修理(2/6)  修理(3/6) 修理(4/6)
  修理(5/6) 修理(6/6)

  朝から大雨で外に出ることができません。ジャガイモの土寄せ、夏野菜用の畑作り、草刈りなど、しなければならない農作業は山のようにあります。しかし、雨が降っては何もできません。そのため久しぶりに、休んでいたトランジスタラジオの修理を再開しました。前回は、ラジオを構成する部品を調査しましたが、今回から修理に入ります。

  6V電源供給の定電圧器    6V電源をラジオに接続   イヤホンとSP切り替え端子
  

 まずは、ラジオの音が全く聞こえない故障の原因を調査しました。そこで最初、定電圧器から6Vをラジオに供給しました。そして、スピーカーに出力トランスから音声電流が来ているかをチェックしました。たまに、イヤホンとスピーカー(SP)切り替える端子の接続不良のためスピーカーに電流が来ていないことがあるためです。チェックの結果は、異常なしでした。

             故障したトランジスタラジオの裏蓋などを開いてチェック中


 続いて、これまた多い故障の一つである。電源スイッチをチェックしました。このラジオは音量兼電源スイッチです。そのため、音量つまみをよく確認しました。カチカチと何度もスイッチを入れたり切ったりしてみました。すると、あるタイミングでラジオに電源が入るではありませんか。音声が聞こえない故障原因の一つが分かりました。音量つまみの電源スイッチが汚れて導通していなかったのです。 そこで、このスイッチの接触部を掃除すると、電源が入りラジオが聞こえるようなりました。

       電源スイッチを切った状態               電源スイッチを入れた状態
 

 ラジオが鳴るようになったので、その受信範囲を調査しました。ラジオの裏蓋に張られていた規格を見ると、540~600kHzです。そこで、SGから標準電波を出してみました。すると、低い方は520kHzでした。高い方は1,670kHzでした。この範囲ならば、規格値を包含してるため問題ありません。ただ、雑音が大きいことと、やや音量が小さいので、次回さらに精査しようと思います。

   受信範囲の規格         低い方は520kHz       高い方は1,670kHz
  

コメント
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