東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古いレコードを聴きたく、古く埃だらけのCOLUMBIA製電蓄を修理

2016年04月24日 | 古ラジオ修理工房



 若い頃に買い集めたレコードを久しぶり(40年位ぶり)に聴きたくなりました。最初、プレーヤー,プリアンプ,メインアンプ,スピーカーを探しました。しかし、プリアンプだけがどこにあるか分からず、探し出せませんでした。そこで、埃をかぶったままの電蓄を探し出してきました。この装置は音は悪いですが、すべてが一体となっているのです。もっと小さな、テントウムシ型の電蓄もどこかにあったのですが見つかりませんでした。捨ててしまったのかもしれません。

   倉庫から探し出してきた、埃をかぶったままの電蓄、最初回らず、直しても音が変!


 探し出した電蓄の埃を綺麗にはらって、捨てることができずに永い間保管していたレコード(EP盤)を鳴らしてみました。しかし、ターンテーブルが回らないのです。これでは音は出ません。ターンテーブルを取り外して、モーターを覗いてみました。やはり軸が回っていませでした。指を突っ込んで軸を回すと、ゆるゆると回り始めました。ミシンオイルを軸にたらすと回転がやや滑らかになりました。ターンテーブルを元に位置に戻して、レコードを回して針を降ろしました。すると、音は出ましたが全体的に音が低いのです。つまり回転数が足りないのです。やれやれ!

    電蓄の底蓋を外す       内部の電子回路など     レコードを回すモーター
  

 そこで、電蓄の裏蓋を取り外して、電蓄を分解して内部を見ました。すると、音を増幅する電子回路部とレコードを回転させるモーター部がありました。モーター部をよく観察すると、モーターの回転を45回転/分にする軸が、33回転/分になっているではありませんか。この軸部分を取り外して、正常な位置に変更すれば解決できることに気が付きました。さっそく軸を固定するピンを外して、軸を正常な位置にしました。

      軸を固定するピンを外す            軸を正常な位置にしてピンで固定
 

 軸を直して電蓄の電源を入れました。すると、ターンテーブルがゴロゴロ言いながら回り始めました。次に、カートリッジの針をレコードにゆっくりと落としました。回転がわずかに遅いものの、正常な音調の音楽を聞くことができました。LP盤も再生できました。
 これで、永い間保管していたレコードを聴くことができるようになりました。しかし、この電蓄は外部端子が無いため、録音装置につなぐことができません。音は悪いものの、しばらくはこの電蓄でレコードを聴こうと思います。

   ターンテーブルを戻す         回転数変更つまみ        LP盤もOK
  

コメント
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